読書

いざという時のための「ムー公式 実践・超日常英会話」

時折、ネタ本のようで教養本のような、どういうスタンスで読んだものか悩ましいジャンルのお役立ち本がある。 記載されているデータは真面目そうだが切り口がおかしい「図でわかる!妹に教えたい世界のしくみ」や、もし異世界転生してもやっていける知識を載…

今、流行の「不倫」を行動経済学で捉えてみた

行動経済学の本は幾つも出ているが、この「アリエリー教授の「行動経済学」入門」は、ダン・アリエリー教授がサンフランシスコで行った講義で行った質疑応答を書籍化したもの。 なので非常に読みやすい。内容は、行動経済学のエッセンスが詰まった……要約版と…

劉暁波氏を獄死させた現代中国を知る書籍・映画まとめ

・ノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏が死去 批判に中国反発 - BBCニュース 劉暁波氏が亡くなった。数年前から中国が好きというわけでもないんだが、中国関連本を読むようになった。 これまでがアメリカの時代、これからが中国の時代なのは間違いない。 一時期…

ダースレイダーの視点で語る私的MCバトルの証言「MCバトル史から読み解く 日本語ラップ入門」

リズムと音に乗りながら、まるで歌詞のような即興で言葉を繰り出し韻を踏む人たち。なぜ我々は魅せられるのか? そこに秘められた歴史とは? 日本語ラップを読み解く決定版の一冊! フリースタイルダンジョン(以下、FSD)によって盛り上がるMCバトル(及び…

シミルボン寄稿:押井守と戦争

TOKYO WAR MOBILE POLICE PATLABOR作者: 押井守出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン発売日: 2005/06/30メディア: 単行本この商品を含むブログを見るお忙しいところ失礼いたします。いつもお世話になっております。 管理人です。最近需要がなかったの…

「幼女戦記」とすれ違いの生む沼

ダキア軍での功績が評価されてしまい、再び前線に返り咲く(?)こととなったターニャ。レルゲンや部下達とのすれ違いもますます加速! 現代のサラリーマンが死に異世界の幼女として転生し、軍隊の中で成り上がっていく「幼女戦記」 あらすじにもあるが、そ…

暴走する復讐と映画の終わり 藤本タツキ「ファイアパンチ」第五巻

「女の体に覆われた男」――白日の下に曝されたトガタの“秘密”。長きに渡り苦しみ続けてきた胸の内を吐露するトガタの言葉がアグニの心を激しく揺さぶる!! 己が運命と対峙すべく、アグニは全ての元凶である“あの男”の元へ…!! 今最も読むべきマンガ「ファイアパ…

ゼロどころかマイナスで解決する探偵 井上真偽「探偵が早すぎる(上)」

犯行計画を立てただけなのに……どこからともなく名探偵がやってきた?完全犯罪をもくろむ殺人者は、誰にも見破られぬように犯罪計画を立てた……はずだった。「キミ、殺そうとしてるよね?」彼の犯罪計画の穴とは!?ミステリ界が今、最も注目する才能が放つ、究…

容疑者:掟上今日子 西尾維新「掟上今日子の裏表紙」

強盗殺人事件の容疑者として逮捕された忘却探偵・掟上今日子。現場で血まみれの凶器を握りしめて眠っていたところを発見された彼女は、事件の記憶を忘れていた。檻の中から事件の調査をしたいと申し出た今日子さんに対峙するのは、「冤罪製造器」の異名をも…

今絶対読むべきSF作家 ケン・リュウ「紙の動物園」「もののあはれ」

ケン・リュウという作家はとても面白い。 SF作家として広く知られているが、作品のテーマは幅広い。 宇宙に進出した人類や不死を扱ういかにもSF的な世界観の作品もあれば、中国やアメリカなどの歴史的背景が色濃くある作品や、人種問題がテーマだったり、親…

不倫の果ての逆セカイ系 米代 恭「あげくの果てのカノン」

日常は崩れゆく。 世界は悪化の一途。 恋心はまっすぐに、狂ったまま、重さを増していく。 この世界を救うヒーロー境と、彼に8年間片想いをよせる高月(こうづき)。 ふたりは この“不道徳な恋”を誰も知ることのない北海道へと エスケープするが… 不倫地獄の…

現代中国を支える経営者の肖像 高口康太「現代中国経営者列伝」

傑物8人の列伝から読み解く、現代中国経済史! トウ小平による改革開放政策の開始から30年あまり。中国経済は驚異的なスピードで成長を続け、ついには日本を追い抜き、世界第2位の経済体へと発展を遂げた。経済の近代化が遅れていた中国にとって、「明治維新…

リアルロボットエンジニア系漫画「アイアン・バディ」

ロボットベンチャー・(有)西真(にしま)工業代表の西村真琴(にしむら・まこと)は、単独で二足歩行ロボット「ロビンソン」の開発に成功する。しかし深刻な資金不足に陥っていた。真琴はどこまでも“強い”ロボットにこだわり、研究を続けようとするが……。…

シンゴジラの最後を考えた神山健治「映画は撮ったことがない ディレクターズ・カット版」

神山健治の名著、新生!企画、脚本、演出、ポスト・プロダクション──。 制作全工程の具体的な解説を通して「映画の正体」に迫る!神山健治が作品をつくりながら巡らせ続けた思考を記録した単行本に、庵野秀明監督との録り下ろし対談、ダ・ヴィンチ誌で連載され…

教養としての新聞読み比べ プチ鹿島「芸人式新聞の読み方」

「教養としてのプロレス」プチ鹿島氏らしい“新聞の読み方”本。 どちらかといえばハウトゥというよりは、プチ鹿島氏が新聞を読み比べて「こんな風に面白く読めた」という体裁になっている一冊。 話題はスポーツ、政治、芸能など幅広い。 【スポンサーリンク】…

文學トサブカルト云フ事

bosatonozyougi.hatenablog.com そもそも、趣味を聞いておいて、言う趣味が社会的にタブーがあるという風潮もどうかと思いますが、今回はそれは置いておきます。「村上春樹読んでます」っていうより、「ワンピース」を読んでますって言った方が何故かウケが…

「舞城王太郎が好き」という憂鬱

anond.hatelabo.jp 僕は村上春樹が好きだ。町田康とか舞城王太郎とか池澤夏樹とか、他にもいろいろな作家が好きだけど、一番好きな作家を選べと言われたらやっぱり村上春樹だ。 マスメディアで騒がれると当然、全く興味のない人の目にも付く。そこで、職場で…

レプロとHSのコンビネーション 清水富美加「全部、言っちゃうね。」

※一応、書影は貼っときますが、現在アマゾンでは買えません清水富美加本を買ってみた。 話題の割に、店頭で大々的に平積みになるわけでもない。 宗教関連、スピリチュアルのところにひっそり置いてあったこの本。書店としては売りたくないが、話題だから扱わ…

文章力を磨く基礎訓練 池上彰x竹内政明「書く力」

一般の方は、とにかく「理想」を目指して、「理想的な文章」以外はダメだと切り捨ててしまいがちだと思うんです。 でも、そんなことをして、自分にダメ出しばかりしていたら一文も書けなくなってしまう。「恥ずかしい文章を書きたくない」と向上心を持つこと…

お洒落な紳士のためのホンモノの知識とファッション 飯野高広「紳士服を嗜む」

巷のファッション雑誌では詳しく取り上げられがちな、具体的なメーカーやブランドの名称やその歴史などについては、あえてほとんど触れておりません。それよりももっと根幹の分野に多くのページを割きました。 即効性のある内容ではないかもしれませんが、今…

2016年に読んでよかった5冊の本

anond.hatelabo.jp 毎年この時期になると、今年読んでよかった漫画とか小説とかSFとか、見てよかった映画とかアニメとかそういう記事がホットエントリに入ってくるけど今年はあまり見ない気がする。 見ないらしいので書いてみる。 今年、読んでよかった本を…

電子書籍はミニマリストではなくメタボリスト向けの媒体

www.tantandaisuki.com 読書が最近趣味になったそうで、小学生くらいから図書館の怪人二十面相読みまくり、ブックオフに買取してもらったら20万超えて、現在まで紙の本も電子書籍も書い続け積みつつけてる自分的には「あぁ、そうですか」くらいのものなんで…

早川文庫KINDLEセールから必読本をオススメ

早川のKINDLE本がセール中。 結構面白いものが多いので是非一読いただきたい。この記事を書きながら買った本も数冊……また積み読みが増えた。 【スポンサーリンク】 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

「SMAPと平成」とアイドル時代の終わりの始まりと

中川右介「SMAPと平成」を読んでる。 同時代に生きたヒトラーとスターリン、毛沢東を並べ比較した「悪の出世学」と同じく、今作ではSMAPと平成という時代の政治や社会情勢などを並べ、そこから何が見えてくるのか?という一冊。 淡々としているが知らないこ…

東京創元社のKINDLE50%ポイント還元の中から独断と偏見で選んだオススメ本

東京創元社のKINDLE本が50%オフだそうでして。元々、東京創元の「シャーロック・ホームズのライバルたち」で洋ミスにハマった自分としては見逃せない本も多い機会。 ミステリ読みの基本は、早川か東京創元。 幾つかオススメを選びたいと思います(こういうま…

ラブクラフトとアイドルが踊るアイカツ!草野原々「最後にして最初のアイドル」

時はアイドル戦国時代。生後6か月でアイドルオタクになった古月みかは、高校のアイドル部で出会った新園眞織とともに宇宙一のアイドルになることを目指す。しかし非情な現実が彼女の望みを打ち砕くのだった。それから数年後、謎の巨大太陽フレアが発生。地…

【寄稿】島田裕巳「平成宗教20年史」【お知らせ】

シミルボンに寄稿しました。今回は、島田裕巳「平成宗教20年史」について書いてみました。 平成の時代と新興宗教について書かれた一冊。↓リンク先平成という狂乱の時代とオウムの栄枯盛衰/シミルボン詳細は、リンク先で是非どうぞ。 ちなみにKindleだと52%…

ハリネズミ型思考とキツネ型思考

「超予測力」という本を読んでる。 これがとても面白い。 「予想力の差は劇的なものではないからわかりにくい。でもそれが積み重なれば、投資を生業にできる勝者と破産を繰り返す負け犬との違いにつながる」とブラウンは言った。 第一章 楽観的な懐疑主義者 …

【寄稿】マイケル・ルイス「ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる」とアメリカ大統領選挙【お知らせ】

シミルボンに寄稿しました。今回は、マイケル・ルイス「ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる」とアメリカ大統領選挙について。 本の紹介というより雑文ですが。 ブログに書いても残念ながらあまり反応も期待できないので……。↓リンク先アメリカに返ってきた…

先の展開がまったく読めない名作エンタメ小説まとめ

中島らも「ガダラの豚」という作品がある。 昔はハードカバー一冊だったけれど、今は文庫で三冊に分冊されている。 第一部は現実寄りの内容で冒険譚が描かれるが二巻で急展開を魅せる。 そして三巻では「今度は戦争だ」とばかりにエンタメ全開の展開に振り切…