「服について書く」を読んだ

どもocelot2ndです。


服について書く
http://bipblog.com/archives/4379336.html
独断と偏見とい謳いつつ本当に独断と偏見で出来ているまとめエントリー。
「よく判らん」とかってコメントが多くついてるけど、そりゃそうだろうし、こんなに見解が偏ってると読解できてもツッコみたくなる。
全然判らない人だと「そんなもんかー」って読んでしまいそうな。
これがホッテントリに入っちゃうんだから怖い怖い。
なんで、一応元ファッションクラスタ的にちょっと感想を。


抜き出して色々突っ込もうと思えば山ほど挙げ足は取れると思う。
書いてる人ってすごくセレオリが嫌いらしいし、セレオリ=バイイングSPAって断定がかなり強引で、最近はそうも言いきれない側面も多々あるんだけれどもかなり偏見のバイアスが強い。
SPAってのはSpeciality store retailer of Private label Apparelの略で、企画、生産とか販売を一貫して行う事を指す。
バイイングはそれをOEMなんかにまる投げって事。
その辺りの「価格帯による区分け」をしたいんだろうけれど、「ファスト、ラグジュアリー、セレオリ、インポート、ドメ」みたいに同軸線上にないジャンルで別けようとしてるからおかしな並びになってる。
最近のガレス・ピューとかミュグレーとかアンドレア・ポンピリオとか1205はどのあたりに入れるのかしら。
単純に価格だけならインポートだろうけど。
ガレスピューはラグジュアリーとは言えないし、高いし。


そもそも

ここで取り上げるドメブラは国内を主にしているドメブラなので、コムデギャルソンやサカイ、アンダーカバーと言ったブランドは扱いません。ファクトタム、ラウンジリザード、アタッチメントなどが主になります

と言いつつ後半のお勧めドメブラでN.Hoolywoodを挙げちゃう辺りの矛盾が結構香ばしい。
N.Hoolywoodって2007年ごろから海外にシフトしつつあるし。
コレクション発表もNYとかなので。
“ドメブラ”ってジャンル分けって、例えるなら
「洋楽初心者にお勧めと言えばジャスティンティンバー・レイクにKORNJAY-Zとかファウンテンズ・オブ・ウェインかなー」
ってのと同じ(判りづらいか)ような感じでかなり大雑把で意味が無い。
価格帯ってので別けてる印象もあるけど、それでも結構強引かなぁ。
ワコマリアとかLADみたいに自ブランドで高価格帯のラインを出したりするところもあるし。


ファストファッションで言えば、品質・価格・デザインである程度の「品質・価格」を確保してるユニクロがDIPやUU、ジルサンダーコラボなんかで「品質・価格・デザイン」の水準を上げたアイテムを出してみたり、そのフィードバックも当然あるだろう。
昔のユニクロのジャケットなんてサカ○ンみたいにSサイズなのに胸周りが100cm超えてたりするようなサイジングで「マッチョチビしか着れないんですか?」だったのも、最近は改善されてきてたり(CIとニーズが変わったんだろう)。
H&Mもマルニやマルジェラとコラボしたり(最近はジバンシィとコラボの噂もあるし)品質は今ひとつでも試みは面白い。


ただデザイナー自身の個性よりもブランドとしてのイメージを強く持っているので、デザイナーの個性はあまりでません。中にはトムブラウンのようなデザイナーの個性が強くでているものもありますが。
シンプルの中にちょっとした遊び心や個性を求めかつお金が腐る程ある人にオススメです

例えばサンローランがステファノ・ピラーティからエディがデザイナーに就任した途端グランジになったり、ラフシモンズがディオールのデザイナーに就任した途端ミニマリズム全開になった事が完無視になってんな。
あの手のブランドは「ブランドの保守イメージを守りつつも、デザイナーの個性を出す」ってのが正しい。
エディのグランジ化はDiorでHommeを別枠として作って自身のデザインを前面に出したり、サンローランでもサンローランパリとして別枠を設定することで自身のデザインを前に出してる。
Diorなんて派手派手ガリアーノ→ミニマルのラフシモンズで全然違う。
オートクチュールで比較すると

ガリアーノのこれが

ラフ・シモンズでこうなる。


アレキサンダー・マックイーンみたいにデザイナーの名前が前面に出たブランドの場合、デザイナーが変わると大きく変わってしまうので、
マックイーンもサラ・バートンになって随分と変わってしまったし。
亡くなる前は好きだったんだけどなぁ...。
どのブランドを指して「ブランドとしてのイメージを強く持っているので、デザイナーの個性はあまりでません」って言ってんだろうか?
エルメスゴルチエクリストフ・ルメールになって随分シンプルになって、ルメールが抜けたラコステはデザイン落ちたし。


そしてシーズン毎にデザインが結構変わるブランドってのもある。
一例としてN.Hoolywoodを例に挙げると2013S/Sはグラフィティアートをテーマに
12-13のF-Wはアーネスト・ヘミングウェイがテーマ。
12のS/Sは「TITLEBACK」ってテーマで映画マンやタイポグラフィ
過去には軍服もあったし、パントマイム、NASAのコントロールセンター、アイビーもあった。
これだけシーズンで変わればどこでN.Hoolywoodを知ったかによってイメージも変わる。
基本は古着屋の店員だった尾花らしいマニアックなディテールとアメリカをベースにしてるのは間違いないけれど。

Spadeのインタビューに詳しい(この頃のシーズンは囚人がテーマ)。


そーいうのが全然変わらないブランドってのもある。
ドメだとLithium HommeとかHysteric Glamourとか。
ヒスの場合、XXXってフラグシップラインでミュージシャンを取り上げて少し偏ったものを出したりもするけれど、基本は毎シーズンそんなに変り映えはしない。
ZAZOUSみたいに「モッズ」ってテーマが基本あって、ずっと代官山で続けてるような店もある*1




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この手の記事って独断を元に断定していたりするから判り易いからホッテントリ入りするんだろうけど、鵜呑みにするのもどうかなぁ、と。
バイアスは結構入ってるし、この辺りの事って趣味嗜好が根本なので「独断と偏見」にならざるを得ない。
そんな感想でした。


最近だとKITSUNEとか良いよねぇ。
きれいめだし、使い易そう。




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*1:代官山店の試着室の扉に来日したUKミュージシャンのサインがいっぱいある。ボビー・ギレスビーとか