「米国テレビ業界を震撼させたネットドラマ」を読んで

米国テレビ業界を震撼させたネットドラマ
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37181

ンク先の話は
「視聴者の望みに応じたモノを作ったらうまくいった」
というコスト無視・イレギュラーなコンテンツの話であって、毎回毎回こんな(100億円突っ込んで豪華スターを揃えたドラマ)博打をやってたら採算が取れるかどうかは判らない。いざこけた時に大怪我をするのは見えてる。
それにしてもフィンチャーケヴィン・スペイシーなんて...観た過ぎるw

単発でこーいうモノを定期的に投下して
「ネットフリックスでドラマを観る」
という行為・概念を視聴者に定着化させる。
それが安定化すれば新しい形態として更に広げる事も出来るだろう。

日本と違い放送波が安定していないアメリカでCATVが普及した。
テレビの視聴スタイルが変わりつつある今、ネットフリックスがオンラインでの雄として広まるのも当然なのかもしれない。

NBAのデータ主義にみられるように(マネーボールなんかを観ても判るが)定量化されたデータからたとえエンターテイメントだろうがある程度の方向性は出せる。
それに従って面白いものを生み出せるかどうかは別としても、根性・精神論よりも数字に従う方が確実性は高いだろう。


外テレビドラマ枠は昔、テレビの定番だった。
奥さまは魔女
「特攻野郎Aチーム」
「冒険野郎マクガイバー
スタートレック
ナイトライダー
「スパイ大作戦」
エアーウルフ」etc...。
色んな時間帯で海外ドラマをやっていた。

1980年代半ば宇宙人の侵略ものテレビドラマシリーズ「V」が流行。
VHSデッキと共に世間に広まり、レンタルビデオ文化が一般に広まる。
1990年代初めツインピークスが流行。
ツアーまで組まれツインピークスは社会現象になった。

その後「Xファイル」、近年では「24」が流行、シーズン8まで作られることになる。
最近なら「LOST」「プリズンブレイク
そのどれもがテレビの放送では無くレンタルビデオ(DVD)が切っ掛けだった。


http://www.videor.co.jp/data/ratedata/top10.htm#dorama
まやドラマは花形では無い。
トレンディドラマなんて言われていたのは既に過去。
パラダイムシフトの少ないF2~F3層*1が中心で、視聴率をとれるのはサスペンスと定番のシリーズもの。
サザエさん笑点が視聴率上位を占めている状況に、今テレビを見ている視聴者がどんな層かは至極判り易い。


キーパーソンに聞くフジテレビ逆転のシナリオと「ほこ×たて」成功の秘密
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130221-00000304-dime-ent
ジテレビは昔から深夜の実験枠があった。
そこで「ナイトヘッド」や「逃走中」「スパイ2/7」なんて名作が産み落とされた。
一部にしか知られて無かった岩井俊二がミニドラマ枠「La cuisine」で浅野忠信を使って「フライド・ドラゴンフィッシュ」なんて名作を作り上げたのもフジの深夜だったりする(その後、映画「LOVE LETTER」でヒットして認知度が上がる訳ですが)。

制や縛りが弱い深夜枠で、柔軟な発想から生み出されるコンテンツは当然面白く、しかし時間が早くなって「ゴールデンタイム」に昇格*2しても上手く行くとは限らない。
マジョリティにウケる、不快さを与えない、無難なコンテンツ。
どのチャンネルでも見かけるタレントと、どのチャンネルでも見かけるコメディアンと。
よく観かける役者がどこかで見たようなシチュエーションで恋をして、浮気して、失恋して、またくっついて。
そんなのをずっと流してきた。
そのツケが今回ってきた。

舞台はミスキャストで一杯。誰もその役を望んじゃいないのにな。
素敵な話じゃないか。

PATLABOR 2 THE MOVIE


はCATVがある。
地上波を観なくてもCSの二次コンテンツに面白い番組は幾らでもある。
「刑事ジョン・ルーサー」「ウォーキングデッド」も「シャーロック」も。
ウェブにはニコニコがあるし、U STREAMもある、Youtubeもある。
映像メディアでなくても活字メディアで好奇心は満たされる。
わざわざ嫌いな韓流を観る必要はない、偏向報道ばっかりのメディアに興味はない。


白いコンテンツが視聴者をテレビに呼び戻す。
そんな幻想が番組制作者を縛る。
本当にそうか。
もし面白いコンテンツがあれば、それだけを観る。
それだけの話。
それだけを観て、他は観ない。
それしか面白くないんだから。
どれを観ても面白い、面白くなければテレビじゃない。
そんな時代は今までになかった。
面白いもの、面白くないものの玉石混合。それがテレビだった。
テレビしかなかった。
面白いものに次いで面白くないものがあってもテレビしかないから仕方が無かった。
ただそれだけの話。

金なら1枚 銀なら5枚で
おもちゃのカンヅメがもらえるんだ
だけど 銀のエンゼルが出るたびに
大事にとっておいたはずの1枚を
失くしちゃってて
悔しい思いをしてたんだ

金のエンゼルが出た事はないよ
おもちゃのカンヅメも
もらえなかった

でも
そんなのは子供の時の話さ

よしもとよしとも/銀のエンゼル


*1:F2(女性35~49歳) F3(女性50歳以上)

*2:今やゴールデンなんて有名無実で昇格とも呼べないと思うが