真造圭伍の「ぼくらのフンカ祭」読んだらとても面白くて余裕で推せる

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ぼくらのフンカ祭/真造 圭伍 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

昨日、本屋で何気にFREE STYLEを手に取ったんですよ。
松本大洋の表紙だし。
そしたらフリースタイル21 特集:THE BEST MANGA 2013なんて特集記事が載ってて。
サブカル的な斜に構えたランキングなんだろうと思って見てみたら一位が真造圭伍のぼくらのフンカ祭。
知らないなぁ。
で、コミックの方に行ってみたらあったんでデビルマン買うついでに買ってみた。
(上記画像リンクはKindle版)


無知ですんませんでした。
面白い。
推せる!

印象は松本大洋とかを連想させるんだろうけど(ネットの評価もそんな感じ)個人的には絵柄も含めて高野文子を連想した。
松本大洋の場合、モラトリアムとか天才であるが故の孤高と孤独だったり、メタファーだったり。
そういうマンガの裏側がにじんでるんだけど、真造圭伍の場合は案外ストレートで判り易い。


映画「桐島、部活やめるってよ」で言うと菊池にあたるのが主人公 富山。
イケてる、何でもそれなりにできる、でも何か足りない青春リビドー真っ只中。
ある日、火山が噴火して富山の家から温泉が涌く。
そっから三年、町は温泉町へと変化し、噴火した火山は休眠状態で薄く煙を上げてる。
地元の高校でモヤモヤしてる富山と親友 桜島を中心に青春物語が描かれてる。


http://natalie.mu/comic/gallery/show/news_id/84715/image_id/168433
ナタリーに原画の画像があったのでリンク。
さらっと書かれた絵柄は松本大洋の版画みたいにギチギチした描線でも無く、浅野いにおみたいにさらっと今っぽくも無い。
あっさりしているけれど、隅まで書き込んである。
人の横顔とか、さらっと書いてるけどバランスが上手い。
この手の感覚が高野文子っぽいと思ったり。よしもととか岡崎京子とか。


スクールカースト云々が無く、二人を中心に世界が回る。
というかクラスメイトって、ほんとモブ扱い。
学園モノって友人がいっぱい出てきたり、その関係性が色々と描写されるんだけれど、
この「ぼくらのフンカ祭」って富山・桜島が作品の大半を占める。
学園モノと言うか友情モノって言っちゃう方が良いのかも知れない。

イケてる富山とイケてない桜島の友情物語。
噴火って青春時代のリビドーと言うか、やり場のない思いとか衝動とか。
そういうものがドカッと一気に吹き出たいメタファーなんだろう、構造的に。
桜島はイケてる富山に憧れてる部分があるし、富山は真っ直ぐな桜島に憧れてる部分がある。
富山は屈折しててやりたい事を抑え込んでるのに、やりたくない事や思っても無い事が上手い方に転がる。
それが嫌。
桜島はやりたい事をやってもそれが上手く行かない。
どんなにバカな事やっても、転げまわって傷ついても青春は一度。
それが思い出になって友情も深まる。

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最近のマンガほんとチェックしてなかったけど、こういうアタリを引くと次読みたくなるなぁ。
真造圭伍買い集めます。


西村ツチカx真造圭伍 新鋭対談/コミックナタリー
http://natalie.mu/comic/pp/monthlyspirits/page/2
あ、高野文子フォロワーって単語が出てくるw
いや、まぁ、やっぱそう思っちゃうんですよ。

西村ツチカ、真造圭伍。
あとはふみふみこ辺りを読んでみるかな。