ファッションクラスタ以外の為の「裏原系が終わったのはいつなのか?トレンドの流れを俯瞰し検証する」

裏原系が終わったのはいつなのか?トレンドの流れを俯瞰し検証する
http://taf5686.269g.net/article/17487258.html

Elasticのこの記事がホッテントリしてた。
自分も
「裏原宿系ブランド」の終焉:日経ビジネスオンライン
はなんか違和感あったのでスッキリした感じ。


元記事が、とても面白いのにブコメが
「よくわからん」
ばかりで悲しい。
そこでちょっと世界的な流れとか、世間の景気とかをざっくり絡めてElastic記事と併読すると「なるほど」となるようにしてみたい一方的な補完関係。


裏原系


そもそも裏原系ってなんやねん、と。
まず、その知識が無いとキツい。
ので少し補足を(elasticの人は極ファッションクラスタなので)

裏原系って括りはキャットストリートを中心にした(どうなるかも解らないような)ポッと出の新人ブランドが賃料の安い場所にこぞって出店したから「裏原系」という漠然とした呼ばれ方。
アニメや漫画で言えば「日常系」みたいに漠然としてるイメージが近いジャンリング。
だから時代によっても微妙に違ってたりする。


ストリートファッション


ストリートファッションって言うと見た目はサイズ感が大きくていわゆる
「悪そうな奴はだいたい友達」
っていうストリート/ヒップホップお~いぇ~な格好。極端に言えばスニーカーはナイキ、音楽ならラップ、帽子はキャップ。
まぁ、DQNすよw

これが90年代後半。
DRAGON ASHが流行ったのが同じ時期ってのも面白い。

スケーターファッション、黒人文化、ラップ。

音楽界では89-90年にイカテンがあって、バンドブームが到来。
世間はバブルの名残があって(アメリカも景気が良いし)ファッション業界全体も好景気。

んで、一部のストリート系が賃料の高い恵比寿にも出店する。
裏原系の成功を受けてちょっと高いとこでもやってける、ってなったからかな。
ナンバーナインが恵比寿に赤煉瓦の城みたいな(入口もわかりづらい)店を出した(移転)のも2000年。
始めて行った時ドキドキしながら
「ここ入っていいのか?」
って記憶がある。
品川とかSMAP草なぎなんかはナンバーナインばっかり着てたね(しみじみ)。
この頃の渋谷はカラーギャングってのがウロウロしてた。
個人的には代官山に入り浸ってた(渋谷・原宿嫌いなんで)


海外


一方海外では、エディ・スリマンって天才が2001年にDIORメンズのデザイナーになる。
マンガ界で言うと冨樫みたいな感じかなー。

エディは
『んじゃ、DIOR HOMMEって名前で作っちゃって良い?』
と自分のデザインしたメンズをDIOR HOMMEって名前にする。
DIOR HOMMEはイメージだと
「スリム」「黒と白」「ロック」
って言えばいいか。


そのわかりやすい格好良さに業界全体が
「やっぱスキニージーンズっしょ、モードっしょ」
と追従。
世間は景気が良かったし、連日シャンパンタワーで金の余ってるホストの兄ちゃんなんかが食いついて、2003年に出来た伊勢丹メンズ館の三階で買いまくるわけです。

これは2005年秋冬のDior homme動画(だから2004年の映像)
細い、黒い、格好良い。
モッズ好きの自分的にはたまらんかったわけです。

ちなみにBJCが解散したのが2000年。
ナンバーガールが2002年に解散。
ミッシェルガンエレファントが解散したのが2003年の事。

サマソニの大トリ、アンコールでRADIOHEADがCreepを演奏したのも2003年。
音楽どっぷりの時期だったなぁ(しみじみ)。


世間的にも
DQNファッションださっ...」
とストリート系が弱まりだす(元記事参照)。


エディ退任


2007年にエディがDIOR HOMMEを辞めてメンズのデザイナーがクリスヴァンアッシュに変わるんだけど、
エディの作った
「細くてロックで格好良い」
って流れはそこで終わる。
だってクリスヴァンアッシュじゃ役不足な...(ry


んで、トムブラウンのクロップドパンツなんかが登場し始めるんだけど全体の流れは
「細いのってキツくね?緩くて良いんじゃね?金も無いし」

世間は2008年のリーマンショックとかで不景気に突入。
高い服なんて買ってらんねーよ、となってメンズのパンツもゆったりしたデザインが出てきたり、まだまだやっぱ細かったり、バラバラ。
色は地味な色が増えて業界全体が不景気で体力削られ、牽引する力も弱まる。


こうなると貧乏人のアイドル。
ファストファッションブランドのユニクロやH&Mが台頭してくる。
H&Mが川久保玲とコラボしたのも象徴的。


渋谷系


んで、渋谷系は?
といえばとっくに死んでた。
元記事の言うとおり2006年で合ってると思う。
DIOR HOMMEと好景気とホストのパワーで死に体。
スワッガーの自己破産と絡めて裏原終焉にしたかったみたいだけど体感的にはもうとっくに終わってたんだと思う。


2009年にマルジェラ本人がメゾン・マルタン・マルジェラを退任して(ブランド名は残ってるけど)ファッション業界全体が沈み気味になって行ってたんですよね、それ以降。
小金持ってるオヤジがファッションのメインになってマスターマインドなんかが売れて。


最近


世間はようやくギリシャの問題とかリーマンの煽りから抜け出しつつ。
日本では安倍政権で景気が回復しつつ。

そんな中、突然エディ・スリマンイヴサンローランのデザイナーに就任。
DIORの時と同じく
「サンローランパリってブランド名にしちゃっていい?」
ってサンローランのメンズラインを立ち上げ。


同時期、マルジェラの影響を受けて建築家からデザイナーになったラフ・シモンズがDIORのデザイナーになって
「エディvsラフシモンズ
なんて言われたり(なにがvsなのか不明だけど)して盛り上がる。
HEDI SLIMANE(エディ・スリマン) vs RAF SIMONS(ラフ・シモンズ)


今のファッション業界はそんな感じっすね。
先日発表したサンローランパリのコレクションは賛否両論。

今更グランジかよ?
とか
やっぱエディかっけー!
とか。
個人的には勿論好きな感じ。
先日、表参道ヒルズのサンローラン覗いてきたけど
「貧乏人お断り」
感が凄まじかったw
恵比寿のナンバーナイン思い出した。