モニターの向こうから他人に石を投げつける楽しい楽しいエンターテイメント

・新作アニメがはじまるたび「○○に似てる」「○○の二番煎じ」「○○のパクリ」と言われる現象
http://ueblo.3rin.net/Entry/87/

みんな安易な決め打ち大好き。

「オレは、これがパクリって知ってるぜ」

魔法の言葉で自分の位置を引き上げられる。

無理矢理なこじつけでもコメントを見たヤツに

「え?マジで?」

って思わせれば満足できる。


他のコメントしてるヤツとオレは違う。

オレは物事を斜めに見てるぜ、座布団一枚くれ。

はてなスターくれ、ホッテントリにしてくれ、バズらせろ、フォローしろ、ふぁぼれ。

オレの事を知れ、オレは特別に明晰でキレてるんだ。

オレが教える、教えてあげる。

承認欲求の延長線上。


一時期何でも「やらせ」って連発する流行があったり、

一時期何でも「ステマ」って連発する流行があったり、

それって別に自分を引き上げる事でも無い。

その言葉は全く機能しないか、誰かを不快にするしかない。

連呼され書き込まれる定型句は、ただのノイズ。


参加してる気にはなれる。

誰かが石を投げてるから一緒に同じような石を投げてみる。

燃え上がってるから油を注いでみる。

でも石を投げるのは良いけど、投げられたくは無い。

目立たずにみんなと一緒に石を投げて満足する。

そして石を投げてる連中をブクマして悦に入るっていうパターンもある*1


記事元にもあるけど無知が原因ってのもある。

自分が知ってる知識の中で一番近いもの。

安易な知識のひけらかしをしたい人種は、知識がハンパ。

キチンと知識があればひけらかす理由がない*2


・安全圏から他人を笑うのは楽しい/phaの日記
http://d.hatena.ne.jp/pha/20130322/1363965813

今日はこんなのも見かけた。


モニターの向こうで自己完結。

鏡を覗くようなもの。

鏡に映るのが自分の一部なら見たくはない、でも他人の醜さや苦しみ、歪んだエンタメならそれは娯楽になり得る。


でもはてぶと2chは石を投げる構造が違う。

はてぶは、一人を囲んで集団で石を投げつける。

ヤツを高く吊るせ、石を投げつけろ。


2chは覆面をした全員でのバトルロワイヤル。

蠱毒の壷を覗き込むようなもの。

毒虫同士で殺し合い、石を投げ合い、傷付け合うのを見られる。

誰も勝たないし、誰も負けない。


そこで人は成長しない。

繰り広げられるエンターテイメントは人の根源的な情動の発露。

モニターの前に他人の黒い精神を覗き込む。

鏡は見たくない。

そこには現実世界の自分が映り込む。

だからネットはバカと暇人のものなんだろう。

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*1:はてなの伝統芸。より質が悪い

*2:自分の事はよく解る