撤退戦の愉悦

・撤退戦を淡々とやれる人たち/Blog Start All Over
http://blog.livedoor.jp/ldmoriuchi/archives/6402767.html
こちらが面白かった。



僕はSFよりも歴史が好きです。
特に撤退戦とか守備戦線の軍記物って面白いです。
戦略シミュレーションゲームでもドーパミンが出まくってスリル満点なのは、イケイケの横綱相撲ではなくて圧倒的不利なシチュエーションですよね

歴史シミュレーションってやり込むと初期値が不利なところを選んでやりたくなる。
京都の六角定頼とか秋月文種とか。
参考:

民度完無視、一揆なんてなんぼのもんじゃいとばかりに徴兵しまくり、大国に望み薄なラブコール(同盟)を掛け、成功したら日陰に隠れ虎の威を狩るコバンザメのように生き残り、少し余裕が出来たら大国にフルボッコの小国を併合。
スネ夫のような太鼓持ち生活。
もしエースが引き抜かれても作り笑顔でやり過ごす。
無能な部下でもいないよりはいる方が良い。

チクチク責め立て相手をすり減らし、隙があれば諜報で相手の配下を懐柔し離反させる。
そんなプレイがコアなシミュレーションマニアにはたまらない。


信長、謙信なんて選んで力任せで本土を自分色に染め上げてしまった時の、虚しさ。
森蘭丸をバックでパコパコしながら
「ヒマじゃのぉ、誰ぞ離反して本能寺イベでも起こらんかのぉ」
などのたまいながら髑髏杯に満たした赤ワインを傾けてしまう光景が目に浮かぶ。
余裕と怠惰は人をダメにする。

ひりつくような撤退戦を。
焦土作戦を仕掛けるべく無辜の農民や町民たちから米の一粒まで、あらゆる物資を巻き上げ奪い去り、攻め込んできた敵の補給線が伸びたところを横合いからゲリラ作戦でチクチク削った時、脳の中いっぱいに染み渡るエンドルフィン。
調子に乗って深入りしすぎた自軍ユニットをあっさり見捨て、残った無能な部下を眺めやりため息をつく虚しさ。
領土を削られる度、下唇を噛みながら
「鉄砲手に入れたらボコボコに絶対やってやっかんなっ!」
などとモニターの前でドーパミンを垂れ流しながら中指突き立てる歯がゆさ。
あぁ、撤退戦撤退戦。
サディスティックな愉悦。

我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の味を思い出させてやる
連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる

天と地の狭間には 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

ヘルシング/平野耕太

あぁ、話が大幅にそれた。
業務においての撤退でしたっけ。
撤退(後始末)って大まかに言えば事業計画の甘さですよね。

「これだったら利益出るんじゃね?」
「こんだけ経費使ってもペイ出来んべぇ」
「市場のニーズってこんな感じっしょ。サクッとやっちゃえ」

と事業計画を立て、経費や見積もりを想定し、人員を配置する。
フローを考え、計画と月間目標と想定利益を叩き出しとく。
ところが世の中上手くなんていかない。

無興味な人は戦の後のことを沢山考えているけど、淡々とやれる人は目の前の戦のことを考え抜くことから始める
無興味な人はこの戦をなかったことにしてもいいけど、淡々とやれる人は記憶に残そうとする
無興味な人は綺麗な言葉で表現しようとするけど、淡々とやれる人はありのままで伝えたいと思う
無興味な人の希望はアウトプットされがちで、淡々とやれる人の思いは自分(たち)の中で消化されてる

始めるのは大変だけれど、終わらせるのも大変。
何が悪かったのか。
結果は明らかに出る。
そこに答えは出てるし、それに学べればいいけれど、それを認められない人も多い。
「淡々とやれる人」
ってのは事実は事実として理解し、次の戦を仕掛けられる人なんじゃないかな。
勝ち戦に学ぶことは少ない。
負け戦に学ぶことは多い。

勝ち戦は時流やその時の力量や、偶奇や戦術・戦略による。

負け戦で
「タイミングが悪かった」「不運な偶然が重なった」「時流が悪かった」
などと自責が無いような言い訳を言うのは簡単だが、要は
「その負け要因を克服・抑制できる手立てが打てなかった」
ただそれだけの話。


柔軟に対応できるシステム構成、
縦にも横にも張り巡らせた情報共有と適正認識、
タイムラグを削ぎ落とした運用フロー、
無駄な経費を抑え人員の配置も最良。
それで本当に「負け戦」「撤退戦」になったのか?
原因は運が悪かっただけ?。


柔軟に対応できなかったから、
運用管理がコンフリクトを起こしていたのに放置したから、
経費の無駄が発生して資金もショートしたから。
人員の配置が間違っていたから。
ヒューマンエラーを検出できる仕組みが無かったから。
取引先を選べなかったから。

完璧な計画なんて勿論ない。
でも途中で修正し、最良手に近づけていく事は出来る。
時流のせいも勿論ある。
最初は良かったがブームが過ぎてしまった、なんてのもある。
だったらそれを修正すればいい。
最初の「良い運用」は忘れて改めて分析し最良の手を考える。
それを怠れば勿論、負け戦になるだろう。

とはいえ組織が大きければ大きいほど隅々まで手は回らないし、誰もかれもが切れ者ばかりじゃないので。
問題児もいるし、だからと言って今の世の中打ち首にする訳にもいかない。
大した事も出来ないくせに勤続年数だけってのも多いしねぇ...。
ほんと困ったもんですよね(と周囲を見回す)。


一番の悪は、この月末の多忙期にサボってブログ書くやつだな(他人事)。

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