『ロックとオタク文化は本質的な意味では国境を越えられないのか』らしいので見解を書いとく

ロックとオタク文化は本質的な意味では国境を越えられないのか/異常な日々の異常な雑記
http://sencha77.blog.fc2.com/blog-entry-220.html
読んだ。

英米はロックの世界的なビッグバンドが出てくるのになぜ日本から世界的なバンドが出て来ないか。
日本でのアニメ文化のコンテンツと比較して、なぜ海外ではそういう名作が無いのか。
簡単な答えとしては幾つか思いつく.




言葉


単純に日本は日本語で海外は英語だから(が多いから)。
日本人で英語詞のロックバンドも存在するが日本ではまずウケない。
ブリリアントグリーンなんていい例で、デビュー直後はオアシス的なイギリスロックだったのに日本語に切り替えてからすっかり変わりそこから売れ始めた。

海外でウケるバンドは海外発の少年ナイフや、ロックを様式美に高めたギターウルフくらい割り切ったバンドでもないとウケないだろう。
日本で英語の歌詞で歌って売れる、なんて言うパターンは今のところ見当たらないし、逆に日本語で歌いビッグなバンドになったっていうのにノウハウも無い海外マーケットに英語に変えて挑戦...で上手く行くためしも無いし害はあって得もない。

初音ミクが海外でヒットしたのは日本的なアニメのキャラであり、歌が日本語だったからであって、海外のギークらが日本のアニメを見る際に吹き替え版ではなくてオリジナルの日本語版を好むのと理由は近いかも知れない。

そして今は海外でもロックの盛り上がりはイマイチ。
そこにメインストリームになるようなムーブメントの担い手が居ない。
勿論ジェイクバグやパーマバイオレッツみたいなバンドは注目に値するが、ムーブメントを作り出すほどじゃないだろう。あるとすればダブステップだろうがダブステはムーブメントと呼べるほどマジョリティまで広がるかどうかは微妙だろう。


文化的なカルチャーの捉え方


アニメの文化は日本と海外では違う。
日本ではアニメの地盤があり、大人向けのアニメと言ったものから子供のアニメまでバラエティも豊富だ。だが海外ではどうか。
アメリカにはシンプソンズみたいなアニメはあっても、大人が毎週見るようなアニメは無い。
そしてアメリカはCS文化がある。
日本のように民放があり、そこで放送すれば大概の人間が見る、なんて言う文化ではない。
多チャンネルに多様化、カートゥーンの専門チャンネルはあっても大人が見るアニメのチャンネル...あるのかな?知らないけどコンテンツを揃えるのが大変そうだ。
アジア圏なら可能かも知れないし、中国あたりのコミック市場は面白そうではある。
でも情報は入って来ないから判らない。
イギリスのアニメ事情は知らないが、フランスはコミックもアニメも根強い。


バットマンなどに代表されるような劇画的アメコミや、メビウスのような絵画的なコミック作家は出てくるが萌え文化などはそもそもが無い

ウォーキング・デッドウォーキング・デッド
ロバート・カークマン,風間賢二

飛鳥新社
売り上げランキング : 30966

Amazonで詳しく見る

大体、日本の『ヲタク』って呼称ですら二十年も経っていないような歴史の浅い文化だし、それがネットとコミケで急速に発達し『初めからあった』ように思えているだけで、昔からあった文化じゃない。
少なくともシャア猫だのなんだのよりは後だろう。
それを海外で模倣して、根付くなんてどれだけの時間が必要なんだか。


海外からはワンピースも島耕作も、ふたりえっちも、自虐の詩も、ガンダムも、エヴァンゲリオンも、涼宮ハルヒも、月姫も、東方も、けいおんも誕生しないのはなぜか。

一緒くたで随分としんどい文書だが、海外と日本の漫画文化の差はとても大きい。
ラノベと言われるジャンルもなく、週刊の漫画雑誌も存在しない。
ニコ動も無いし、萌えも無い


骨格に比較して目がとても大きく、虚構でなければ存在できない漫画の萌えキャラの造形を我々がなぜ自然に受け入れる事ができるか。
それは漫画の文法を教えてもらわなくても漫画を読めるように我々には自然な事だが、文化圏が違えばそんな当たり前の事も受け入れるのに時間がかかるのは当たり前の話。本の表紙から順番に、漫画のコマは一番上から順番に。
吹き出しの中にはセリフが書いてあり、それ以外には効果音が擬音として書かれている。
誰にも教えられて居ないがみんなわかる当たり前のパラダイム

でもそれは日本人の漫画を読む人間にとってのパラダイム
萌え絵を模倣したとして、その文法を模倣したとして、次はその文法や文化が浸透しなければ文化が海を渡ったとはいえないだろう。
まずそういった文化をどうやって習読したのか考えてみてはどうだろうか?
そうすれば海外の人にそう言ったものをどうやって広げて行けるか、に目を移せるような気がするけどね。判らない、どうしてだ、だけでは何も進まない何も判らない。
ごちゃごちゃな考察のまま。

文化芸術とは、先人の試行錯誤の積み重ねと偶然と経験によって、洗練、発展していくものだ。

まぁ、その通りだがそもそも舞台も土壌も違い、それを模倣すべく自国に『洗練、発展』を持ち込んで無いんだから当たり前。
というかその辺を語るなら東方とかエヴァとかハルヒとか、発展も経過も違うものを一緒くたにしてる時点で先にはたどり着けないと思う。
ヲタ文化なんてざっくりしたもので語れるような事では無い。
発展と原点が違うものはまず分けるべきで、そこから類推しなければ。
アニメ文化は、
コミックス文化は、
萌えと言う概念は、
ラノベ文化は、
ボカロ文化は、
それぞれが発展も言及も経緯も全て違う。
ヲタク文化なんて十羽一絡げで言及なんて無茶苦茶。

それに海外と言って一緒くたにしないでアメリカなのか、イギリスなのか、中国なのか。
あるいはオーストリアかパプアニューギニアか。
全部海外だし、もし逆に他国から日本を見た時に
「日本と中国なんて一緒でしょ?」
って語られても困るでしょう?
「海外」なんて言うところで論を展開させても際限がない。


海外に日本みたいなコミックの名作がないのはなぜだ!なんてフランス人に言ったら
「てめぇはメビウスすら読んでねぇのか」
って言われるわな。
せめてそう言う知識を持ってから言及しましょうね。
いやほんと。

元記事に言いたい事はそんなもん。


iPhoneで殴り書きなので記憶で書いております。悪しからず。

L'INCAL アンカル (ShoPro Books)L'INCAL アンカル (ShoPro Books)
アレハンドロ・ホドロフスキー,メビウス

小学館集英社プロダクション
売り上げランキング : 38224

Amazonで詳しく見る by AZlink

追記:
なんか「萌えを語ってる」とかいう読まれ方が多いので消しておきます。
文章力が低くてすみませんでした。
萌えはあくまで比喩の中の一つなので、あっても無くてもこの文章は成立します。
というか、ここで萌えとかどうでもいいです。
そう言う事です。