ジェイムズ・ブレイク「オーヴァーグロウン」を聴いた

OvergrownOvergrown
James Blake

Republic
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ダブステップ(英語: dubstep)は2000年代前半にイギリスのロンドンで誕生したエレクトロニック・ダンス・ミュージックの一種。非常に太いベース音と、リバーブのかかったドラムパターン、細切れにされたサンプル音、時折挿入されるボーカルなどを特徴とする

ダブステップがよく判らないうちに、ポスト・ダブステップが盛り上がりつつある。
その先端にいるのはやはりジェイムズ・ブレイクになるだろうか。
先日発表された2枚目のアルバムOver Grownもやはり素晴らしい作品だった。


音楽に存在する根源的なリズム。
bpmの早いリズムは人の心を波立たせ、遅いリズムなら心を穏やかにする。
極めてゆっくり、抑制されたリズムに透明感のあるウィスパーボイス。
ところどころにピアノやストリングスを使い、しかしクラシカルなイメージは無い。
脳内に想起され広がるイメージはとても穏やかで静か。
RZA(ウータンクラン)のラップすらもその空間に取り込んでしまう。
暗くて深く、そして冷たい水のように重い空間。
胎児の様に、羊水の中で聞くようなそんな音なのかも知れない。


ポストダブステップという漠然としたジャンルで何人ものミュージシャンが登場する。
しかしどれもあまりしっくりこない。
多分、自分はポスト・ダブステップの音楽が好きなんじゃなくて
ジェイムズ・ブレイクが好きなんだろう。


ブライアン・イーノも参加している今作は、さすがの完成度。
他には誰も鳴らさない唯一無二の存在である事は間違いない。
ただ1stの神がかった感じからすると今作は少し手の届く感じになったかも知れない。
どちらにしろ高次元の話ではあるが。

もし今までに聴いた事の無いような音楽を聴きたいなら是非お勧めしたい一枚。