人間は、みんな歪んでる

・アニメ監督・幾原邦彦氏の表現における「生い立ち」が与える感性への影響について/togetter
http://togetter.com/li/493176

人間は、環境が作る。
勿論その通り。
それが全てではないが影響は大きい。
もし劣悪な環境で育ち極悪に育った人間がいたとして、
もし良い環境で育てばその人間はどうなっていたろう。



先日、マツコ有吉の怒り新党
「子供に変な髪形をさせたりする親がいてあれで変な影響を与えたらどうするんだ?」
って内容に対してマツコが
「子供は影響を受けるんだから、子供に選択させるべきだ」
云々の話をし始めて
さすがにそれは違うだろーと思って観てたら、
語ってるうちに違うと気づいたらしく自分で軌道修正して結局
「他人の子どもなんて知ったこっちゃない」
という身もふたもないオチに終わって観ていて安堵した。


小さい頃にジャンボカットされたからって子供が歪むかというとそれは判らない。
歪む、という言い方がそもそもおかしい。
人間は全員歪んでいる。
どんな環境であろうが人間関係であろうが影響を受け歪むことで人格は完成していく。
先ほど「劣悪な」「良い環境」と書いたが、そもそも劣悪とか良いとかって
何が劣悪で
何が良いのか
漠然とこれは良さそうだとか、
これは悪そうだとか、
その程度の考えしか無く「子供に与える環境の影響」について語る。


よく過激なコンテンツを指して
「こんなものは子供に悪影響を及ぼす」
という親がいる。
ホラー漬けで子供が育てば殺人鬼にでもなると思ってるらしいが、
それなら菊地秀行荒木飛呂彦も大量殺戮をしなきゃならない。
エロ本を観まくって育てば性犯罪者になるって仕組みで
保護者会の大人の中身は出来てるらしいが、
その性の目覚めが無ければ人類は存続できない。
逆に性的に抑圧したせいで犯罪に走る場合だってある。
もしあの子供が歩いている時に道にエロ本が落ちていたら...。

敬虔なクリスチャンはとても清潔で清廉潔白のように思えても、
過去を振り返ればその宗教が元でどれだけの血が流れた事か。

そんなのは極論だと言う向きもあるだろうが、
なら有害図書の何が有害でどれだけの悪影響を与えて、
ホラー映画を観まくったらどれだけの殺人鬼になるかを示しもせず、
有害と言うレッテルを貼られて、どれだけのコンテンツが闇に葬られたか。


(ここに宮崎某の話を書いたが削除)


例えば小さいころから金に不自由する事無く育った子供がいて、
それは環境としては優秀だろう。
しかし人の痛みが判らず金に対する感覚がマヒする大人になるかも知れない。
だとしたらその環境は良い環境か。

例えば小さいころから金に不自由ばかりして育った子供がいて、
それは環境としては劣悪だろう。
しかし人の心を理解し協調性も持ち、金の大切さも理解し、育つかも知れない。
だとしたらその環境は劣悪な環境か。

小さいころから化粧をして、金のかかる服を着て読モだなんだ持てはやされ、
大人になってみれば普通のルックス。
モデルにはなれず、頭もよくなかった。
結局そこそこの会社に入って、平社員とデキ婚して専業主婦。
これって悪いのか良いのか?

中流家庭に生まれて、そこそこの学校に入り、
声優とアニメにハマり、バイト代を全部それに突っ込み、
一応そこそこの会社に入り、不景気でも給料は安定して、
デキ婚で結婚して奥さんは専業主婦。
これって悪いのか良いのか?

親が良かれと思ってしたことが悪い結果になるかも知れないし、
反対に良い結果を生むかもしれない。
それは判らない。
判らないし数値で出る訳でも、答えがはっきり出る訳でも無い。


人生なんてなるようになる。
放っといたって子供は育つし、その子供の将来にとってなにか悪い方向になりそうなら
修正してやれば良い。
でもそれを聞かずに悪い方へと進んで行くならそれもその子供の選択だろう。
親と子だろうが人生は違う。
子供の将来にすべて責任を持つなんて出来ないんだから。
栄光の未来への簡単なお手伝い。

ヤンキーの兄ちゃんは祭になるとやたらでてくる
ヤンキーの兄ちゃんはパッソルに股広げて乗る
ヤンキーの兄ちゃんはウンコすわりする
ヤンキーの兄ちゃんは26ぐらいの足に22.5ぐらいの婦人モンのサンダルはく
「別にヤンキーでもええんちゃうの」

嘉門達夫/ヤンキーの兄ちゃんの歌


親が望むように子供が育つなんてほとんど無理な話。
子供が望む未来を手に入れるなんてほとんど無理な話。
みんなの夢がかなうならこの世界は成り立たない。
誰かの夢が叶ってる同じ時に、誰かの夢は潰れてる。
でも独りで生まれて独りで生きるわけじゃない無い。



どんな人生でも食えてりゃあ良い。
何か幸せを感じられるならそれでいいんだろう。
子だくさんで貧しくても、金持ちで孤独でも。
本人が満足なら別にそれでいい。
人生を満足できるものにするのは親じゃなく本人の問題。

でもまぁ、
周りに感謝を感じて育ったなら、それは良い成長をしたんだろうと思える気がする。
別に示さなくても、心のどこかで本当にそう思えるならそれは正しかったと思える。


まぁ、独身なんで子育てはよく判らんし、
他人の家の子どもなんて知ったこっちゃあないけどね(結局、身も蓋もない)。
柄にもないので、こういう語りは今後しない。

そして読んでいただいてありがとうございました(多謝)

有害図書と青少年問題有害図書と青少年問題
橋本 健午

明石書店
売り上げランキング : 1160994

Amazonで詳しく見る