詩的私的メフィスト賞作品5選(+2)

ミステリの新人賞の中でも番外地と呼ばれるメフィスト賞
ミステリの範疇を逸脱したり、ギリギリとどまっていたりミクスチャーだったり。
面白いが王道のミステリとはかけ離れた作品が受賞するため番外地と呼ばれた。
とはいえ振り返ってみると今や売れっ子の作家が顔を並べ
「地雷も多いけど有望作家も多い」
のがよく判る。
そこで私的に「これは面白い」ってのを並べてみる。


1.すべてがFになる THE PERFECT INSIDER/森博嗣


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森博嗣

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言わずと知れた第1回メフィスト賞受賞作品であり森博嗣のデビュー作。
特に地雷臭もしないし今さら読み返しても真っ当なミステリになってる。
魅力的な天才 真賀田 四季も出てくる。
S&Mはやっぱバランスとれてて良かった。


19.煙か土か食い物 Smoke, Soil or Sacrifices/舞城王太郎


煙か土か食い物 (講談社文庫)煙か土か食い物 (講談社文庫)
舞城王太郎

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デビューでいきなりアンチミステリかましてる舞城。
メフィスト賞っていうミステリ番外地らしさってこう言う
「ミ、ミステリっすよね?」
みたいなものを受賞させるからこそ、だと思うんだけれども。
当時評価も別れてて、今のブンガクへの移行は想像つかんかったなぁ。
近々「ディスコ探偵水曜日」辺りを読み返す予定。
NECKが先かな...いやキミトピアか...。
舞城はウチで積読になってる。


13.ハサミ男/殊能将之


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殊能 将之

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ご冥福を...。
記事にもしたのでそちらを参照。
殊能将之氏の訃報を聞いて(追悼としての読書案内)


23.クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い/西尾維新


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西尾 維新

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最近ラノベ文脈で語られてしまう。
自分的にはミステリなんだけども。
まぁ、11回受賞作 高里椎奈「銀の檻を溶かして」以降、ラノベとミステリが親密になったのは否めない部分ではあるし。
明確な線引きがある訳では無いし「あなたがラノベと思えば~」なんだろう(無益)。
西尾維新とラノベとミステリーと


47.眼球堂の殺人 ~The Book~/周木 律


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周木 律

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なんかメフィスト賞らしいメフィスト賞、というより新本格らしい新本格と言うか。
久々に真っ当なミステリを読んだ気がする。
島田荘司的と言うか綾辻行人的というかミステリのコードを踏まえた新本格
周木 律「眼球堂の殺人」は新本格ミステリ好きにとてもおすすめの一冊


そしてメフィストと言えば地雷。
人によって地雷も色々あるので一概にこれとは言えないが、代表的なものを。
乾様のJに関しては...この前テンプレネタが拡散された時に「プロの作家怖ぇ~」と思ったので触れません。


★地雷編

2.コズミック 世紀末探偵神話(1200年密室伝説)/清涼院流水


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清涼院 流水

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メフィスト賞って2回目でコズミックが受賞してんだな。
これで「メフィスト賞とはすなわち!」ってのが決まった気がする。
今年、1200個の密室で、1200人が殺される。
誰にも止めることはできない

風呂敷広げたなー 笑
衆人環視の密室、走ってるタクシーで殺されたり、エレベーターで殺されたり。
密室密室密室。
アンチミステリであり、バカミスでもある。
そのオチを読んで壁に投げるか投げないかはあなた次第。
今後映像化される事も無い(筈)。


3.六枚のとんかつ/蘇部健一


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蘇部 健一

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ナイトスクープネタをやった時点で蘇部健一バカミスを決定づけたんすよね。
その後何故か恋愛小説を書き出したり、しかもそこそこ評価されたり。
この「六トン」の著者近影が当時話題になったもんですよ。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-novels/1008/01/
何故かプリクラを貼ってる...。


第二回、三回でバカミスが(壁投げ本が)受賞した時にメフィスト賞はすっかり番外地呼ばわりされ始めたんだけども、それにしても面白い作家が多いし、ここ数年勢いが無かった(というよりも新本格ミステリ全体が地味だった印象)のに、正統派な周木律氏とか期待の新人 高田大介氏「図書館の魔女」も六月末に遂に発売。
今週は近本 洋一氏の「愛の徴 -天国の方角」がハードカバーで発売。
メフィスト賞はミステリの賞というよりエンタメ嗜好が強くなってきてるのかな、という印象。

愛の徴 -天国の方角愛の徴 -天国の方角
近本 洋一

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図書館の魔女(上)図書館の魔女(上)
高田 大介

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