ブラッドラッドとオノマトペ

ちょっと、変わった書き方をして行く。
いや、ウチではお馴染みの書き方なのか。

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ボク「まずダンガンロンパからいこうか」

読者「色んな意味で話題になってるね」

ボク「Twitterでの炎上騒ぎ?大山のぶ代って言う新人声優w」

読者「内輪だけのネタのつもりでツイートしたのにマジレス食らって」

ボク「結果燃え広がったていうTwitterあるある」

読者「ネタとしてもイマイチだけど」

ボク「Twitterで投下するネタは“ネタです”って判りやすいもので無いと。バカッターをなめちゃいけないからね、想像よりレベルは低いよ。例えば、次のツイでフォローしてたとしても拡散される時はツイート一つだけだし、ネタなのかマジなのかは、ツイ主のTLを見れば判るけどそんな事せずに“真贋構わず脊髄反射で拡散”がTwitterの真骨頂だから」

読者「...で、作品はどうなの?」

ボク「ゲーム>漫画原作だから判りやすくなってるね。カリカチュアライズされたキャラの集合、あえてのキャスティングでのぶ代がやってるドラえもんのアンチテーゼみたいなキャラが出て来るのも意識してるでしょ」

読者「あぁいうキャラって色々あるけど」

ボク「例えばSAWとかライアーゲームとか。モニターの向こうとか、不条理なルールを支配するゲームマスターって言うのは素顔の人間じゃない方が良いんだよね」

読者「どうして?」

ボク「人間だと感情が出ちゃうからね。無表情なキャラ設定でも問題ないけどキャラの方が手軽。人間が素顔を出してゲームマスターをやってしまうと明確に敵になってしまう。必要なのは厳格にルールを守らせるゲームマスターであって、だから人格を乖離したマスクやキャラクターが使われるんだろうね。プリズナーNo.6の大ボスが猿ってのは勿論アンチテーゼだけど、それ以上にあのビレッジのルールを守らせているのがシステムだったって言う部分を強調してて、最後まで敵の正体がどこまでも見えないと言う不気味さを...」

読者「へぇ、よく判んないや...面白いの?」

ボク「んー、まだ始まったばっかりだからねー。作品の演出とか作風に変わった部分とか、特にこだわってる感じはないかなー。演出で言えばブラッドラッドの方が」

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読者「観たけど何か新しかったっけ?」

ボク「あれ?気づかなかった?ブラッドラッドって漫画的表現をあえてアニメに入れてるんだよね」

読者「漫画的表現?」

ボク「つまりぼのぼのみたいな汗とか「ぷしゅー」って効果音をそのまま出してみたり」

読者「それって新しいの?」

ボク「新しい、と言うか最近のやり方だね。本来、漫画って言うのは画しかない。だから音を表現する為に背景の書き込みや「ドカッ」「ばすっ」みたいな音を言葉で表現したわけだ。荒木飛呂彦くらいになると映画を観ていて感じる「ごごごごごごごごごっ」って言う重低音とか雰囲気まで効果音で表現する。オノマトペとか、音喩とも言うらしい(via夏目房之介)けど」

読者「ふーん」

ボク「それは本来アニメには必要無いんだよ。だって音が出せるんだから。なのにブラッドラッドではスプレーを出せば「プシュ」一瞬の沈黙で「...」今のなんですか?のセリフにあわせて「プシュって!」とか出してた」

読者「観てたけど特に違和感無かったなぁ」

ボク「それは漫画的表現に慣らされてるからだよ。本当だったら動画で沈黙は沈黙。漫画で慣れてるから理解出来るけど「...」黒点三つで沈黙を現してるなんてオノマトペは判らない。汗が出る時にぴよぴよって音が鳴るのも本来おかしいけどアニメぼのぼのなんかでは多用されてたね」

読者「今まで漫画でやってたような事を取り入れてるって事か」

ボク「歴史を辿ればギャートルズ辺りに行くのかもしれないけど。西尾維新の“物語”シリーズも「黒齣」とかタイポグラフィーを多用してる。“物語”シリーズの場合、オノマトペじゃなくって本来物語を構成している地の文がまんま作品に使われてたりする。引用文化の敷衍と観ても良いかも知れない」

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読者「ふへぇ。なんか色々めんど...面白いんだねぇ」

ボク「ブラッドラッドは他にもセルアニメでは難しいCGの効果を多用してたねー。CG画は好き嫌いはあるけど」

読者「よく判んないなー。特に観てても意識しないね」

ボク「漫画的表現や文法とかアニメ的文法表現、そういう独自の表現がクリエイターは色々錯誤して、観客はそれがどんどん自然になって来る」

読者「慣れ?」

ボク「慣れだね。例えば“攻殻機動隊”で擬体でオンラインにアクセスしながら過去の名文を引用したりしてた。当時押井守のそういう演出は批判されたりもしたけど、今となっては“引用”というものがSNSなどによって市民権を得た」

読者「引用って普通だね」

ボク「まぁ、いまはその引用が当たり前過ぎて「何でもかんでもパクって良いんだ」って言う勘違いするバカ(書店)が出て来たりして、明確な引用の線引きが必要だとは思うけどね」

読者「このブログでいつも書いてるねー」

ボク「うん。ニャル子みたいな過去のコンテンツからディテールやキーワードなどを引用しまくる作品も今っぽい」

読者「へぇ。まぁ、観てる側としては面白けりゃなんでも良いけど」

ボク「そりゃそうさ。料理はお客に美味いと感じさせれば良い。どんな味付けか?素材は?なんて客に考えさせる料理人じゃあダメなのと同じだよ」

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※参照
アニメ「ダンガンロンパ」を見てると、頭が悪くなりそうだ…