「怪盗少女」は、いつからアンセムではなくなったのか?


昨日、ももクロ5TH DIMENSIONツアーのBluが届いたので部屋で観てた。
編集は以前にNHK-BSで放送していたものと同じ(録画してたやつと比較した)
内容に関してはまた後日にでも。

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ところで、
行くぜっ!怪盗少女」はいつからアンセムではなくなったんだろう?
と観ていて思った。


アンセムって言うのは「そのグループの代表となるような曲」*1
ももクロと言えば「行くぜっ!怪盗少女」って人も多いと思う。
(個人的思い入れは除いて)

(03:07辺り)


怪盗少女と言えば、百田夏菜子のエビ反りジャンプ(03:05辺り)。
この二つの動画の正面煽りアングルがエビ反りのイメージにしっくりくる。
(特にこのカメラワークは秀逸で、引き→客席越しへとカットが移行する)

間奏に入り、各人のアクロバット。
そこからテンポがスローになってミディアムバラード調になる。
「い~つも全力で、歌おう!踊ろう!笑おう!」
で、大砲の音と共にエビ反りジャンプ。
演出によっては、空気砲で銀の紙吹雪が撃ち上げられたり、ステージ上のライトが一斉に明るくなったり。
カタルシスが一気に解放される部分になってる。
そして、ここから一気に盛り上がって曲の終盤に突入していく。


今回の5TH DIMMENSIONの映像でエビ反りジャンプは斜め上からの見下ろしステージ全景/ロングのアングルで捉えていた。
そこにエビ反りジャンプのカタルシスは無い。


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直近の他のライブではどうなんだろう?
ももクリのBluを引っ張り出して観たら「怪盗少女」の途中で南国ピーナツの呪いでももクロがオヤジダンサーズの姿に変えられて小芝居が始まってた。
呪いが解けて間奏から開始、アクロバット。
そして初日は正面煽りアングルのエビ反りジャンプ。
二日目は、客席越し斜めからのエビ反りジャンプだった。
何やら半端な印象になって、盛り上がりも途中で水を差されたような感覚がある。
これも考えれば非常におかしい。
小芝居を入れるなら他の曲でもいい筈なのに「怪盗少女」にぶち込んできた。

例えば「労働讃歌」に入れても問題無いだろう。
労働讃歌、オヤジ、加齢臭→「働こう!働こう!」で拳を突き上げて南国ピーナツを撃退。
その方がしっくりくる。


レディオヘッドは「CREEP」というアンセムソングで大人気になった。
ジョニー・グリーンウッドが激しくかき鳴らすブラッシングノイズ。

このギターが初期レディオヘッドの原動力になったが、メンバーはそれを嫌った。
だからデビューアルバムは「CREEP」の収録された1st「PUBLO HONEY」ではなく2ndアルバムの「THE BENDS」だと答えてる。
特定の曲がアンセムになると言う事はその曲に集約されてしまう。
「CREEPいつやるの?」
「CREEPやって」
「だってレディへってCREEPでしょ?」

そしてRADIOHEADは「CREEP」を封印した。


ももクロ 2013西武ドーム2DAYS「星を継ぐもも」とはなんだったのか?
http://azanaerunawano5to4.hatenablog.com/entry/2013/04/17/130022
ちょっと過去記事を振り返る。
5TH DIMENSIONツアー終わり→西武ドーム二日間のセトリを検証してる。
西武ドームでは5THの曲を中心に1stのBAR収録曲を二つに分けてる。
テレビ中継があったのは初日。
テレビ中継はこれまで見た事が無い人、一見さん、そういう人も意識する。
しかしそこでも「怪盗少女」は放送してない。


細川たかしといえば「北酒場
南こうせつ(かぐや姫)と言えば「神田川
オアシスと言えば「Don't Look Back In Anger」
徳永英明と言えば「壊れかけのレディオ」
堀江淳と言えば「メモリーグラス」

堀江淳がトラックに轢かれて最後の言葉が
「水割りを下さい...」
だった、なんてひどい噂もあったっけ。


アンセムってのは強みでもあるし弱みでもある。
その曲をやればウケる強みでもあり、その曲でしょ?と思われると弱みになる。
しかしそういう曲を持っていないのは弱みでもある。
持っているが、それを代表曲として乱発しない。

ダンディ坂野の「ゲッツ」のようなもの。
ゲッツゲッツやってりゃあ、そりゃあ「ダンディーってゲッツだけでしょ?」って思われる。
実際そうなんだが。
一つ事をやり続けるとマンネリと思われたり理解したと思われてしまう。
ファンが「理解しきった」と思うのは飽きの始まり。
最近変化ないよね、いつもあれだし。
もう良いかな、刺激も無いし。
あんなに好きだったものも飽きてしまう。
見えない部分、秘密の部分、理解しきれない未知の箇所。
それがあるからこそ興味を惹く。


「5TH DIMENSION」発表時にももクロは次の次元へ行くと宣言した。
誰かは、アーティスト化だと叫んでた。
しかし思い返してもアーティストらしくなったかと言えばそうでも無く、相変わらずおバカなバラエティは継続してるし、子供祭りでは子供向けに、ももクノでは慌ただしくワチャワチャと手作り感満載でライブをやってる。
そして日産スタジアムでの公演が控えてる。
ももクロが指し示す次の次元への変化がどういうものかって言う過程が西武ドームだったとすれば方向性を高らかに叫ぶのが日産だろうと思ってる。
次のアルバム、展開への方向性。
これからどのようなパフォーマーとして成長していくか、見せてくれるか。

過去も切り捨てるんでは無く特別視しない事で、アンセムをあえて打ち出さない事でイメージを変えようとしてる。
個人的にはそんな風に思ってる。
それにしても5THのカット割り激し過ぎてクラクラする。
(カット割りをいちいち考えながら観てるオジサンにはつらい)

日産には行かないので、行く人楽しんできてください(だって暑そうだし)。
レポート待ってます(LVもチケット取れなかったので)。

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*1:他にも色々用法が言われるがここでは左記の用法