人間は電気羊に恋をするか?

スパイク・ジョンズの新作“her”のトレイラー。

ホアキン・フェニックス扮するコミュ障の主人公が、購入した人工知能搭載のOSに恋をする、なんて言う“オマエら”にはとても耳の痛い物語。

以前にスパイク・ジョンズが撮ったIKEAのCMでは、捨てられた電気スタンドを映像演出だけで悲しげに見せて、最後に

「電気スタンドが可哀想だって?そんなわけないだろ。新しいものの方が良いに決まってる」

オトコが出てきて言い捨てる。 かなりシニカルな事もやってた。

ネットで公開されてる短編“I'm Here”で描くのはロボットの純愛。 スパイク・ジョンズはこの「無機物や人間以外に対しての恋」というか、恋とか愛とかの本質を描こうとしてる気がする。

声に恋する、二次元に恋する。 アイドルに恋する。 人間の意識って何かを対象にしてても鏡みたいに、実は跳ね返って自分の中で作った虚像を相手にしてる。

現実にその相手が目の前にいても、その相手の虚像を自分で勝手に創り上げてる。 結婚したら冷める、なんて言うがつまり相手のディテールが見えれば見えるほど自分の中の虚像を修正する。出会った当初は理想の虚像でも知れば知るほど理想が現実に近づく。

おふざけやってた頃のスパイクも好きなんだけど。 やっぱり人間変わるよな、色々と。

ボーダー着てるのがスパイク御本人。

DIRECTORS LABEL スパイク・ジョーンズ BEST SELECTION [DVD]DIRECTORS LABEL スパイク・ジョーンズ BEST SELECTION [DVD]
スパイク・ジョーンズ

アスミック
売り上げランキング : 55979

Amazonで詳しく見る