ネットに電番を公開して「リスクを取る生き方」をしよう!

常見陽平は『「意識高い系」という病』(ベスト新書)の中で「意識が高い人(笑)」ということばをあげている。もともと学生主体の就職活動イベントなどの謳い文句が「意識の高い学生たちが集まるイベントです」であったことから、これを揶揄するようなかたちでネットで使われ始めた。つまり、学生の就活にまつわることばなのだが、それが現在では一般にも使われるようになっているという。
特徴は、常見によれば1.やたらと学生団体を立ち上げようとする、2.やたらとプロフィールを「盛る」、3.全ては自己アピール、質問が長い、4.ソーシャルメディアで意識の高い発言を連発、5.人脈をやたらと自慢、そして利用する、6.やたらと前のめりの学生生活を送る、7.人を見下す、の七つ。こうした人物が「痛い」ということで、常見は「意識が高い人」「意識が高い学生」の末尾に(笑)をつけて批判している

意識高い系(笑)は社会性低い系(笑)かつ無意識低い系(泣)/BLOGOS


よく「意識高い系」と呼ばれる方々がいらっしゃって、そー言う方々は決まって「リスクを取る生き方」をしたいなどとのたまう。
しかし「リスクを取る」と言われても今ひとつピンとこない。


まずツイッターでよく見かける「意識が高い」と言われる方々。
引用部以外の特徴で思いつくのは
・ソーシャル有名人に憧れてやたらフォロー
・理想、夢、憧れの人を誉め称えるツイートが多い
・尖ったツイートがあれば率先してリツイート
・背伸びした本が大好きで、薄っぺらい感想ツイートをする
・話題の社会問題などにごく当たり前の見解を連続ツイート
・一言名言が大好きでRT
・ソーシャル有名人に一方的なメンションを飛ばす(たまに返事があるので喜ぶ)
・やたら覚えたての横文字を使いたがる

こんなところか。
こういう連中方々は意識が高いのではなくて単にぶら下がってるに過ぎない。
つまりその行為に対して社会的意識や認識云々ではなく
「意識高い輪の中に居る事に喜びを見いだしている」
それだけしかない様な印象すら受ける。


家入一真氏の影響で高校生や大学生が電話番号&口座晒しをしている件について考えてみた。
http://bayaread.hatenablog.com/entry/2013/08/09/212038
bayareadさんが挙げている事と言うのは特別な思考ではなくて、普通に考えれば辿り着ける。
「電話番号なんて何かあっても変えれば良いんだから」
そうは言うが、友人関係だけならまだしも仕事関係やネットなどの登録に到るまでその電番は使っているだろうし、晒した結果何かあった時に変更しなければならない手間を考えないのか。
わざわざ電番を晒す危険性と比較してWinWinになるとでも考えているのか?
bayareadさんが挙げている危険性を考えた上で
「そんなもん判ってるよ、オレは電番晒すんだよ」
と言うならどーぞどーぞ。
血縁者でもないのに止める理由は何も無い。
せいぜい新しい可能性でも、出会いでも、スリルでも、犯罪でも好きなものと出会えばいい。


ところで最近「バイト先のバックヤードやアイスケースに入ってふざけてアップロードした写真が漏れて大炎上」事件が、多く起こってる。
例の低学歴・高学歴論の元になってる。
しかしそれは学力でも学歴ではないし、格差に落とそうとする感覚には違和感を覚える。
高学歴でも問題を起こしている連中は山のようにいる。


意識が高い人々がよく口にする
「リスクを取る生き方」
言葉だけの耳心地はとてもいい。

しかし彼らの行為には根本的な視点が抜けている。
彼らは「よし!オレも電話番号晒すぞ!」と次々晒し始めた訳だが、リスクを取る生き方ってのは「周囲の流れに乗って同じ事をやってみよう」なんだろうか?
「リスクを取る生き方」とは99人がAを選んだとしても自分はBを取る、それが「リスクを取る生き方」じゃないのかな?
お祭りのように「同じアホなら踊らにゃ損損」と次々電番を晒す姿は単に「内輪の悪ふざけ」にしか見えない。
「オレってリスクを取ってるぞ!普通の生き方はしないぞ!」
単なる今流行の「意識高い系」学生の一人が悪ふざけに乗っかった。
みんなやってるからオレもやる、単にそれだけの行為。
たかがそれだけで本人は充実感(従属感?)を得られるんだから悪い事でもない。誰かに迷惑をかけてもない。


赤信号みんなで渡れば怖くない」(via ビートたけし


こう言う行為を批判しても仕方がない。
別に晒したければ好きなだけ晒せばいい。
「やりもしないでつまらないって言ってる連中の方がホントつまらないねw」
「知らない人とこうやって繋がるのって楽しいw」

それも悪い事とも思わない。

遊園地で裸の写真を撮って逆送致された学生も最初は気づかなかった。
「遊園地で裸でふざけたくらいでなんだよ?」
逆送致された今でも自分が悪いなんて思ってないかも知れない。

アイスケースに入ったコンビニ店長の息子だって「うわー見つかった」くらいにしか思ってなかったろう。店のフランチャイズが契約解除されて、違約金とられる段階になってようやく何か思ったかも知れない。


たかが電番晒したくらいで痛い目にあっても何も学ぶ事は無い。
降りかかる火の粉を取る生き方をしたい。
オレは何かを成し遂げる人間になりたい。
オレは他とは違う。

なのに誰かの金魚の糞みたいについていってる時点で既に違う。


最近起こってる色々な事件は、学力ではなく想像力の欠落による。
その行為の結果に何があるかを想像出来ない。
「リスクを取る生き方」
想像力があればそのリスクの先に何があるかをハッキリと認識するし、その上でリスクをあえて取る。
リスクの先にはリターンもある。
リターンがあるからこそリスクを取る。
リターンに見合わないリスクは選ばない、それも賢い生き方。
リスクに見合わないリターンしか無い、しかしその先にあるリターンが見える、だからリスクを取る。二手、三手先まで読む。
だからこそリスクを取るんだ。

リスクしか無いリスクをあえて選ぶのは救い様がない。
それが「リスクを取る生き方」


何も考えずみんながやってるからオレもやるかと電番を晒して「楽しい!」ってツイートして、どこが意識が高くてどこがリスクを取ってるんだか。
そーいうのは単なる「不用心」と言う。
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「失敗したって良いんだ、若い頃に失敗したってどうにでもなる。
失敗しなきゃ成功は無い!だからリスクを取るんだ!!」

で、失敗したら誰のせいなんだよ。
自己責任。そいつの人生だもの。
楽しもうが、喜ぼうが、燃えようが、苦しもうが、死のうが。
ドーゾドーゾ。
そんな連中の事を考える、そんなにヒマじゃあ無い。
それより読みたい本がある。


「宗教団体に入って私は救いを得られました」
それで10年の年月と数千万の金を失ったとしよう。
でもそれはそれで良い。そいつは幸せだったんだし。
知らねぇ。


ツイッターで電番と銀行口座を晒してる連中が居るが、誰か奴らを利用して何かうまい商売は無いか?
多分、それを思いついたヤツが一番意識が高い成功者になれるんだろう。
セミナー、サロン、ソーシャル、ライフハック
評価経済社会になるんなら手口は色々考えられる。
ダイエットは、する側じゃなくダイエット本を書くヤツが一番の成功者。


サービス利用者にはクレームを言われ、ギャラの支払いで揉めて、作ったサービスは開始早々炎上させ再開すると言ったまま棚上げ状態(もう夏ですが?)で、メルマガを始めても更新出来ずに強制終了。
「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!!!」
確かにすごい。
失敗もするけど、負けずに前向きに進み続けてるからだからすごいんですよね!
失敗があるから成功があるんですよね!!
...そんなバカな失敗せずに、進んでる立派な経営者も山ほどいるけどね。

鬼畜なDioにだって心酔する部下はいる。
残念な世の中だよ。
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それにしてもクソ熱い。
エアコン入れまくって地球に優しくない、んじゃなく地球が人間に優しくない。

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