有名な「トロッコ問題」を具体的(リアル)に考える

人間の倫理は非理性的か:「トロッコ問題」が示すパラドックス/WIRED

5人が線路上で動けない状態にあり、そこにトロッコが向かっていると想像してほしい。あなたはポイントを切り替えてトロッコを側線に引き込み、その5人の命を救う、という方法を選択できる。ただしその場合は、切り替えた側線上で1人がトロッコにひかれてしまう

トロッコ問題は難しい。
考えれば考えるほどどツボにはまる。
5人か1人か。

これがももクロとマーくんなら、迷わずマー君にトロッコを向かわせる。
線路の上にマー君を落とせば助かるならマー君を落とす。
五色のミットごと。
そもそも野球に一切興味がない。

だからってレブロン・ジェームズでも、パッキャオでも落とすだろうが。


しかし、その一人が早見あかりだったら...。
そうなるとしんどいなぁ。

どこかに山里がいないか探して脱線させてやりたいが。
もし1人が山里なら..迷う理由が無い。
堤下とか。
殺意の有り無しでは無く価値を感じるか否かだ。
人間は勝手に誰かの価値を決めてる。
選ぶ基準が浅薄な「好み」「印象」だけでも咄嗟ならそれを使う。
何かしらの「理由」があればそれで充分。


セクシー美女5人とオッサン1人ならオッサンにトロッコを向かわせる。
逆にオッサン5人にセクシー美女1人だったらどうだろうか。
助けたらムフフな展開があるならセクシー美女にしてしまうかも知れない。
利がある方に転ぶ。
オッサン五人の加齢臭とムフフを天秤にかける。
人の命としてではなく「理由」があればそれが基準にもなりえる。

もし一般社員5人と社長1人なら...社長を助けるか。
社会的背景がつくとその後の事も想像して判断をしてしまう。


宮崎駿1人と押井守庵野秀明渡辺信一郎幾原邦彦今石洋之5人だったら...。
あぁ、そんなの迷う理由がない 笑
社会的損失は...。


外観、印象、利益。
深い考えが無くても何かしらの「理由」があれば人は容易に転ぶ。


話を戻す。
5人と1人と自分とに全く利害関係がない。
そしてトロッコが来る。
赤の他人、特に思い入れも無い。
だとしたら基準は「人数」になる、と言う事か。
それ以外に「理由」がない。

もっと単純化する。


右の線路、左の線路にそれぞれ2人づつ。
トロッコが猛スピードで向かってくる。
切り替えポイントに自分はいる。
放置すれば左の2人が轢かれる。
切り替えれば右の2人が轢かれる。

左の2人が「死ぬのを見てる」か、切り替えて右の2人を「殺す」か。
「右の人間も左の人間も等価」とすればあえて切り替える理由が無い。
「殺す理由」がない。
「死ぬのを見過ごす」「殺す」どちらを選びたくないかと言えば「殺す」方か。
だからそのまま見ているのか。


いっそ自分が飛び込んでトロッコでも脱線させてしまおうか。

「自分たちとは異なる要素があると、人間は功利主義[善悪は社会全体の効用によって決定されるという立場。最大多数の最大幸福が目標になる]になる。しかし、自分たち自身のためには、カント主義的な原則に従うのだ」とBanaji氏は述べた。

[カントの義務論は、功利主義と根本的に異なるとされる。つまり、最大多数の最大幸福による止むを得ない犠牲(他の義務を切捨てた事等)自体は善とされない。また、善悪判断に関して、功利主義は目的や結果を評価するのに対し、義務論は意志や動機を評価する。義務論では、どんな場合でも無条件で、「行為の目的」や結果を考慮せず道徳規則に従うという形になる。このような、「もし〜ならば〜せよ」という形ではない「定言命法」が、カント倫理学の根本的原理]


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