ネット記事を書く「プロのライター」に求めるクオリティ

ネットのメディアで記事を書く「プロ」って何なんだろう? 

モヤモヤ超大作「マン・オブ・スティール」のスーパーマンが煮え切らない件
まずexciteのエキレビ!にこういうレビュー記事が載った。
ザック・スナイダー「マン・オブ・スティール」へのDisり記事でこの映画自体に対しては、観ても無いので何も言うつもりもない。
外野ですし。

この映画評に対して
てらさわホークの『マン・オブ・スティール』評の事実誤認について
たまとわさんが噛みついた。

基本的に映画というものは、誰がどのように語っても構わないとは思うのだが、それが間違った情報に基づいていたり、劇中で描かれているものを無視しているようなものは、問題があるだろう。てらさわホークという方の「モヤモヤ超大作「マン・オブ・スティール」のスーパーマンが煮え切らない件」という一文が、まさにそれだった。以下に、事実誤認と思われる箇所を指摘してみる
とまぁ、偏った視点の元記事のDisりに対しての疑問になってる。

するとそのアンサーとして
『マン・オブ・スティール』批判への批判に答える
てらさわホーク氏が自ブログで更に自己弁護を始めた。
いやいやいやいや。
そもそもの出発点が私人のブログならそれも良い。
でも金をもらって記事を書いてるプロが
「アンタの指摘とかってとっくに解ってるし、そんな読み方されてもさ」
なんて記事を書くって蛇足以外の何物でもない。
つか、プロの仕事ってなあに?*1


プロって金をもらって結果を渡すのが仕事でしょう?
一定以上のクオリティを出せるからプロじゃないのかな。
一つの記事で完結しているものを書く。
それを仕事に対して自ブログで補てんしなきゃいけないクオリティは疑問。

・映画のなかで描かれていることはすでに原作コミックで描かれていることだから、それを知らずに映画を叩くのは筋違い


ということについてはっきり申し上げておくと、知らずにいろいろ言っているわけではありません。

...違うなぁ。
映画レビューの読み手は、スーパーマンについて知らないかも知れないし、詳しく知ってるかも知れない。
プロなら何も知らない人に向けて書くのが筋じゃないのかな。
なのに「オレは全て知った上で、それを記事では無視してノーランをDisって書いてるんだ」は、自己弁護にはなっても記事の正当性と仕事のクオリティの保証になってない。
そりゃ映画秘宝とかVゾーンなら書いてたっていいっすよ。
ファンゴリアとかさ(あれ?もうないな...)。
そういう雑誌を手にとる読者層向けなんだし。
たまとわさんが記事を書かなきゃ、誰も疑問に思わず納得しちゃってただろう。

勿論、これって個人のブログなら全然オッケーな事ですよ。
でもexciteのエンタメレビューとして載ってたから疑問なんですよ。

ネットでのライターの「プロの仕事」って何?


有名なのはTechInsightの真紀和泉か。
http://japan.techinsight.jp/author/maki

いつも有名人のブログやテレビ番組を観てその時の発言や、ある時はツイッターから抜き出して記事に仕上げる。
記事じゃなくていつも書き起こし 笑
「いいとも!に出演した際にこんな事を」
...いやいや、そんなもんそこら辺の主婦にでも聞くわ。
しかもそれに自分の主観を入れて勝手に仕立てあげるから本当に質が悪い。
このレベルのものを上梓して載せるメディアのレベルの低さにはホントに呆れる。
※「真紀和泉」に関してはググれば批判が幾らでも出てくる


あと日刊サイゾー
ネトウヨが騒ぎそうな偏向記事を載せ煽る。
三流ゴシップを乗っけて炎上させてPV稼ぎ。
そういう記事のライター名が
エンジョウトオル
...つまり「炎上しそうな記事に使うダミーネーム」だろう。
ジョン・ドゥとかアラン・スミシーみたいな。


今、ネットリテラシーだとか色々言われる。
ネットの上にある情報は信じるな、と。
でもexciteだのメディアの名前が乗っかってると信用度が増す。
(※docomoでやらかしてる日経は別としても)
でもこうやってメディアが偏向してたり、無い事をあるように書いてるような記事を乱発すればメディア自体の信用が下がって、要は「個人ブログの方がよほど信用出来る事を言ってる」事態だってあり得る事になる。

プロがプロとして対価をもらって仕事をするなら、その対価に相応しい記事を上梓すべきじゃないのかね。
少なくともダミーネームを使わなきゃいけないような偏向記事や(サイゾーにそれを求めても仕方ないが)ネットの情報だけを集めて取材と称して記事を書いたり、自ブログで補てんしなきゃ誤読を生むような記事を挙げられて「プロ」と言われてもそれは困る。
読み手は常に疑いながら何もかも読まなきゃいけない。
それだったらプロだろうがアマだろうが変わらん。
同じ質なら対価をもらってるだけにプロの方が性質が悪い。


あ、あと蛇足だけれど、

あとやっぱり劇中で軍人同士がちょっとスーパーマンという名前を口にして、それがたぶん定着していくんだろうという、そのさりげない演出はどうなのと思います
それを言っちゃあ「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」の
「ギャーって鳴くからギャオスだよ」
よりも余程良い*2
だって現実に誰かが「DJポリス」とか言ったらそれが定着した例もあるんだし。
現実なんてそんなもんだろ。
要はマスコミが見出しに使えばそれが定着するんだよ。
一概にそれを批判も出来んと思うけどな。
だって「MOSはモヤモヤする映画なんだろうなー」って実際インプリンティングされそうになった訳だし。
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*1:ちなみにてらさわホーク氏が一切対価を受け取らずに書いているとすればこの記事に関し謝罪いたします

*2:英一少年の一言で呼称が「ギャオス」になった