ザ・ストライプスの直球ロックンロール「スナップショット」


アイルランド出身、2011年に結成された平均年齢16歳、4ピースのR&Bバンド。
英NME誌で"いま一番見たいバンド"の1位に選出!18か月間、地元アイルランド、UK、ヨーロッパでのライヴハウスやフェスティヴァルで精力的にライヴ活動を実施。。Dr.Feelgood、Chuck Berry、Bo Diddley、ヤードバーズ、、ザ・ローリング・ストーンズらから影響を受けている。また、ジェフ・ベックポール・ウェラーエルトン・ジョンらからも大絶賛を浴びている注目のバンド。

Biography

細身のモッズスーツにサングラス。
フィードバックノイズ、ブルースハープ、きれっきれのロックンロール。
ロックってのは既視感のある音楽だと思う。
どこかで聞いたようなリフ、どこかで聞いたフレーズ。
サンプリングは過去の曲を直接切り貼りして文脈を断ち切り、新しい一つの曲として作り上げスクラッチでかき乱して再構築するが、ロックは過去のどこかで聴いた事のある既視感のある音を人力で再構築し、人力で新たに鳴らす事で作り上げる。
完全にオリジナルなロックンロールは、もう存在しないのかも知れない。
ロックな音は、かつて聴いたロックに似ているからロックだと感じる。

今やファッションの大部分は過去の遺産をやりくりしている。
「今回のコレクションのテーマはカウボーイスタイルにインスパイア..」
「ヤクザの美意識にフォーカスして...」
かつて流行したファションやかつていた人物、それらをイメージソースとしてそこにデザイナーなりの個性を乗せてそれを最新のファッションとして発表する。
音楽だって変わらない。


THE STRYPESの1STアルバム「SNAPSHOT」
近い音で言えばTMGEや初期~THE JAMの頃のポール・ウェラー辺りを連想する。
細くて黒くてジャギジャギに尖った音を鳴らすロックンロール。
かつての音の模倣、と言うよりもロックとはそういう音楽で、彼らはその時代の音を選んで今鳴らしている。

解りやすく薄っぺらくてカッコいい直球ど真ん中ガレージロックのテンプレート。
それは悪い事では無くってそれを鳴らせているし、それをこなしているのが素晴らしい。

例えばテレビの番組で「亭主改造計画」とか言って出てくるクソダサいおっさんが、無理矢理どこかの高級な服を着せられたってどこかしら「着せられている感じ」や「服に負けている感じ」が出てしまう。
首元がヨレヨレのTシャツの方がしっくりきてしまう。

彼らの鳴らす音はかつて鳴らされていたロックの音だし、格好も当時のそれを思わせる。
しかしその年齢から連想するような「見た目だけの真似ごと」を感じさせずその音を見事に「着こなして」いる。
モッズスーツはしっくり来るが、首元がヨレヨレのTシャツは似合わない。
それは教えられて出来る事でも無いし、才能だろう。
だから彼らはすごいんだろうと思う。


1STは勢いあるロックンロールの詰まった一枚に仕上がってる。
アークティックモンキーズもそうだったが、2nd以降でその勢いだけでは徐々に失速を始めるのは必然であって、そこからどんな風に音を造り上げてくるのか。そういう期待をしたくなる一枚になってる。
解りやすくシンプルな直球ロックンロールに飢えている人にお勧めの面白い一枚。

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