「3月のライオン」9巻読んだ

3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)
今朝、羽海野チカ3月のライオン」9巻を購入。
いつもならおまけつき限定版一択のところを今回は通常版。
付録はいつもなんだかんだ放置だし...。


ひなたの高校受験パートとか恋の終わりとか、いじめ問題もどうにかひと段落して、今ひとつ後半影が薄い零だったり。
この作品の場合、将棋マンガなんだけどその戦い以外のキャラ同士の交流とか関係性とか、実はそっちがメインの作品なので(ハチワンダイバーとは方向が違う)将棋が解らなくても面白く感じるし、すんなり読める。
毎度毎度クオリティ高いし。


土橋九段の書き分けが面白くて、薄いと言うか細い。
黒目に細かい線を何度も足して書いているから存在感が薄くなって、顔のアップになった時に目に瞳孔が無いから人間性を感じない。前半セリフも無く耽々と将棋の研究をして、盤面を集中して見つめる。
黒目に差し込む光は人間性の証だけど集中すればするほどその光が無くなる。
一番集中してる時は薄いトーンを張って表現。
キャラクターが何かを語るのは、人間として中身が存在することの表現で、何も語らないならそれは中身が無いか人としてのコミュニケーションが欠落している。土橋ロボットと言われてもそれは納得できる。
周囲に燐光のように背景を消す事で超越感を出したり、宗谷と土橋は別次元の存在なんだろう。

ところが試合が終わって、家に帰って家族と再会する土橋は人間的で子供っぽい。
瞳孔にも光があって、どさ~っと荷物を抱えてもっさりした雰囲気で、もぐもぐおいなりさんを食べる。途端、擬音まで人間っぽくなる。
人間にしろキャラにしろ、そういうセリフとか語りとか書き分けで、その時々の表情とか雰囲気を出すのが羽海野チカは本当に上手いなぁ、と感じた。
コミック派としては、次がいつになるんだか。
楽しみにして待ってる。
3月のライオン (9)  おでかけニャーしょうぎ付限定版 (ジェッツコミックス)