岡村靖幸「ビバナミダ」を聴いた

ビバナミダ
岡村靖幸 IS BACK
昨日、パフュームの新譜で混雑するタワレコでそんな行列を横目に、岡村靖幸久々のシングルを買った。
夕べから何度も繰り返し繰り返し聴いてる。

岡村靖幸の人力サンプリングで創る音が面白い。
既存のどこかの曲から一部分を引っ張って切り貼りするのをサンプリングとよく言うが、岡村靖幸の場合手前で音を用意してその音を使って切り貼りする。
アコギのコード弾き、「パォ!」みたいな(マイケルとかプリンス的)叫びとか 笑
人力サンプリングは、プリンスなんかもやってた。
そういう創り方をしてるから岡村靖幸の曲は、打ち込みっぽくキメる部分でキメる音が入って*1、それがとても心地よい。
バンドだとこういう感じにはならない。

いわゆる歌謡曲なAメロが繰り返し二分近く続く。
キャッチーな音にばかり慣れてる早漏だと早めのサビを期待するが、これがなかなか出てこない。
待たされて、低いメロから高いところへ抜けて行けば気持ちいい展開なのに、前半は徹底して押さえられてる。
平坦な打ち込みに時折入るアコギの音がきらめいてる。

そしてサビに入ってようやくカタルシス。
なまめかしくて柔らかくてねちっこいボーカルにコーラスが重なり、メロディも豪華に変化する。
歌詞の詰め込み方、独特の変則的・変態的なリズム感。
ボーカルの時折濁る部分が、ディストーションと同じような効果を出し、半音ズレてる音のとり方が気持ち悪くて、だからこそキレイに抜けた時にとても気持ちよく感じるように出来てる。

ジュエルを外して...ってんだからこれは不倫なのかな。
相変わらず愛と恋に迷ってる永遠の青春。

岡村靖幸ってもう48歳。
なのに一線級で、これだけのイマドキの~独自世界を相変わらず保ったまま新しい要素を加えて新曲を創りあげてるんだから驚く。
「元々何かしらの原曲があって、誰か若いミュージシャンがリミックスした」
ってんならこんな曲が出来上がっても普通に(いいリミックスだなー、って)納得出来るけど、最初っからこの音を作れるんだから恐れ入る。
いやはやお腹いっぱい。
フルアルバムは、かなり期待できそう。

ライブDVD(Blu)に入ってるセルフカバーの岡村靖幸版「愛の才能」も良くてね(それはまた別に)...。
2013ライブ「むこうみずでいじらしくて」 [Blu-ray]

*1:暗喩的にキメるが○○を~とかじゃなくて