みんな進んで個人情報を入力してくれる安全なインターネット

・少年ジャンプの新しいアンケートの仕組み!AmazonのKindleストアで「暗殺教室」「黒子のバスケ」5巻までが無料で読めるぞー!いつ読むの?今でしょ!
http://blog.livedoor.jp/tkfire85/archives/55578365.html
リンク先の記事は見当ハズレなので別に興味も無いが、気になったのは
「アマゾンが手に入れているビッグデータってどの程度なんだろう?」
と言う部分。


アマゾンに入力している情報は
◆名前
◆住所
◆電話番号
◆メールアドレス
◆カード情報
◆購入履歴
◆閲覧履歴

これらを把握されてる。
以前に「欲しいものリストから本名バレする」なんてのもあったが、名前・住所がわかれば個人情報のかなりの部分。
カード情報は盗まれれば犯罪に繋がるし特に重要。

アマゾン側からすれば「どこの誰が何を買ったか」は判るが年齢性別などは入力していないので年齢による商品購入の傾向なんかは判らないだろう。
こういった情報を元に広告が自動表示されるし、商売に色々転用できる。
グーグルさんも握ってるデータはでかいよねぇ...。


楽天は更にヤバかった。
◆住所
◆電話番号
◆生年月日
◆性別
◆メールアドレス
◆カード情報
◆購入履歴
◆閲覧履歴

さらに任意だが
◆銀行情報(ジャパンネット銀行楽天銀行と紐付け)
◆身体の各部サイズ
◆視力(コンタクト、メガネ)
◆子どもの情報

いやいや...(冷や汗)
楽天の個人情報抜かれたら丸裸。

色々紐付けていればいるほど危険性は当然増えるし。
とはいえそういった情報を登録しないと不便でもある。
FACEBOOKなんかは自分から名前も情報も公開する。
「でもそんな情報、警戒してたって別に何にもないし大丈夫だろ」
そりゃそうだ。
誰だって事故に遭うまで、自分が事故に遭うなんて思ってない。
車に轢かれる直前まで...突っ込んできた車のフロントに身体がぶつかって、骨が折れ内臓が潰れるまでは実感しない。


先日「パーソン・オブ・インタレスト」を観てた。
ドラマを観てない人に説明すると、

米国でとあるプログラマーが「システム」を作った。
国内で稼働する電話通信やネットワーク、カメラの映像、公的記録などすべての情報を走査し、結びつけて、その中からテロや犯罪の要因~これから起こる犯罪を予報として抽出する。
政府は極秘裏にそのシステムを使ってテロリストを駆り出す。
当然、それ以外の犯罪の予報は零れ落ちることになるが、開発したプログラマーは政府が捨てる予報を元に犯罪を未然に防ぐために暗躍する、ってお話。

で、そのプログラマーが言う。
「以前なら一人の人物を調べるのに政府の人間が何人も必要だった。しかし今は国民が喜んで個人情報を公開してくれる。政府にとってはありがたい世の中だ」

・米検閲システム「プリズム」を暴露した男
http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2013/06/post-2958.php

「パーソンオブ~」のシステムほどではないものの、傍受はありえない話でもないし監視されていてもおかしくはない。
だから余計な個人情報は書きこまない方がいいし
「みんな電話番号を晒してドキドキ新しい出会いを楽しもう」
なんて連中は淘汰されりゃあいい(家入シンパなんざ知ったこっちゃない)。
SNSで炎上するやつも、自分で写真を上げて自分で個人情報を公開してるんだからそりゃあ仕方ない。

誰かと直接話すより、そいつのネット上の情報を調べる方がよほど詳しく判る。
趣味・嗜好、思想、思考方法、好きな番組、行動時間。
SNSに投稿した時間から逆に推測すればいい。
ログはどんどんたまってる。


以下、余談なので暇な方はどうぞ。
しょーーーーーーーーーーーーーーーもないツッコミ。


【余談1】
一応リンクを貼ったのでトップの記事にも触れておく。

で、この配信の何か凄いのか?というと、少年ジャンプにおけるアンケートシステムを根底から覆すのです。AmazonにおけるKindleはアカウントと紐付けなので、「性別・年齢・いままで買ったマンガ」その全てを把握する事が可能です。アンケートでは評価が低いけど、固定読者には支持されている。そんなマンガを的確に探し出す事が可能になるわけです。

http://blog.livedoor.jp/tkfire85/archives/55578365.html

もう的が外れまくって...。
この一文だけで十分な見当違いなんだけども、アマゾンで購入した情報は集英社に渡らない。
委託販売の書店と同じ。
せいぜいどの本がどれだけ売れたか、くらいのものか(詳しくは知らんけど)。
どうして「どのユーザーが何をいつ買ったか」なんて情報が出版社に渡るんだ?
しかもユーザーは性別・年齢そういった情報は入力してない。
米国のメディアによると、アマゾンが顧客情報をコンデナストと共有することで合意したため、提携が実現したという。その背景には、米国の複雑な書店事情がある。

 米国の国土面積は日本の25倍だが、書店数は3分の2程度。雑誌はウェブサイトやはがきで購読を申し込むのが一般的だ。そのためコンデナストには、購読者の年齢や居住地といった情報が集まっている。マーケティングや広告戦略などに使える、重要なデータだ。

 ところが本がアマゾンを経由して購入されるようになると、顧客情報をアマゾンに握られることになる。広告やレコメンドを出版社の頭越しにやられてしまうため、出版社にはアマゾンの販売力で雑誌の電子版が売れる以上のデメリットを抱え込むことになるのだ。

 そこでコンデナストは提携の条件として、アマゾンが持つ顧客情報の共有を提示したものと思われる。アマゾン側もコンデナストが持つ豊富なコンテンツを利用できるうえ、その顧客情報も手に入れられるわけで、まさにウィン・ウィンの提携というところだろう


 しかし、このような「駆け引き」が可能なのは米国ならでは。日本の出版社は、そもそも顧客情報を持っていない。雑誌や本は書店で販売されるため、誰がどんな雑誌を読んでいるか分からないのだ。

大手出版社がアマゾンと組めない理由


iOSなんかのジャンプのアプリ経由の購入もiTunesからの引き落としなので集英社へ個人情報は渡らない。
アマゾンで何を買っても、アプリで買っても
「どこの誰が何を買ったか集英社は判らない」
なのに何がアンケートシステムの根幹を揺るがすんだか、よく判らない。


店頭で商品の購入時「誰が何を買ったのか」は年齢と性別しか解らない。
それを統計データ化してるのはコンビニだが(レジで見た目の年齢を店員が入力する)集英社などの雑誌社は、コミックの売り上げの傾向やアンケートハガキを元にしてる。
売り上げは(ユーザー側)受動的なデータだが、アンケートハガキは能動的なデータ。
誰が何を面白いと感じたかが如実に出る。


少年ジャンプはリアル雑誌。つまらないマンガが増えれば部数に影響する。直、売り上げに影響するわけですが、「Kindle」であれば一定数の固定読者が入れば成り立つ。例えば、ジャンプで連載していたマンガをKindleで1話50円で販売するという方法はどうでしょう?最後にアンケートを導入すれば、これは素晴らしい発明です。正直、これだスマホが普及しているのに、ハガキを使っている事には驚かれさます。正直、雑誌にバーコードを貼って、それでアンケートをすればより正確な情報が手に入るでしょう
「雑誌の最新話を一部単位で売ってアンケート結果を集める」が的外れなもう一つの理由は、
「一つのコンテンツしか買わないなら他のマンガは買わない」
アンケートが大事なのは
「雑誌を買って(全部読んだか読んでないかは別としても)ユーザーの元に総てのコンテンツがあり、その中から何かしらの作品を選んで回答した」
って部分にある。
好きなコンテンツだけダウンロードして読むなら、他は読まないんだからアンケートにも何もならない。
それだったらアンケートもいらない。
ダウンロード数だけでカウントできる。

11/1にダウンロードした本が消えるのは、単に無料期間が終わるからと言うだけ。
雑誌社は、紙の本を売りたい。
コストを考えても既存でルートが確立してるし、設備投資も必要としない。
しかもそこら辺のマンガ雑誌読み捨てするサラリーマンからすれば電子書籍なんてまだまだ。
アマゾンで購入した電子書籍のアンケートデータが集英社に行くシステムを作るならまず、アマゾン側のシステムに相乗りさせてもらう(もしくはアマゾンのシステムで集積した結果を集英社に受け取る手続きをする)そこから開拓しなきゃいけないんだが、そーいう事が全然判ってないのかしら...そのコストをかけるくらいならコミックの購買数だけで判断する方がよほどマシ。
それをやってアマゾン側にどんな得があるのか。
自社アプリで個人情報入力を要求する方が(楽天みたく)よほど現実的か。

どうしてハガキがこれだけ力を持ってるかと言えば
「ハガキを書く労力を使ってもこれが面白い、これはダメと言いたい」
そのユーザーの声は受動的に集まるデータより強いに決まってる。
隅から隅まで...ったく。


【余談2】
一部幾らで売るのは画期的だ!
いや、そうでもない(雑誌連載ではないが)。

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岡田斗司夫のひとり夜話。
これは総集編だと500円で売ってるが、各章ごとの販売もやってる。
1章買ってつまらなかったら買わなくていい仕組み。
『岡田斗司夫のひとり夜話 Vol.1  ロフト①』 クダトリノ版 001-1『岡田斗司夫のひとり夜話 Vol.1 ロフト①』 クダトリノ版 001-1
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東京創元社は新人の受賞短編を一部100円で販売もしてる。

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新人さんだとなかなか読む機会も少ないがこうやって一部100円だと読みやすい。
特に酉島 伝法「皆勤の徒」はハードカバーの本として短編集も発売してるし、まずこれを読んでどんなもんか知ってから買えば相性なんかもわかる。

以上、しょうもないツッコミでした。
ほんとにしょうもない。