とても深刻な「生産性を上げて暇になると評価下がる」現場

生産性ガー、生産性ガー。
ここ数日、お馴染み「ドロップアウト組から既定路線へのDIS」が展開されてる。
ノマドってのはいつも「社畜」と「家畜」を比較するなんて下衆な事をやってみせたり、フランソワーズ・モレシャンが大昔「ワタシタチの国では~」とやってた頃からの手法で世界基準を持ち出し「海外では~」「アメリカでは~」と「日本の常識世界の非常識」と会社構造を見下し小銭を稼ぐ構造の恒例行事。

・2013-10-15「生産性の概念の欠如」がたぶんもっとも深刻
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/touch/20131015
まず御大ちきりんが投下。
冒頭の「長く働いてた外資をやめたら英語使わなくなった」っていう「日本なんざ英会話イラネ―」話が自慢とポジション確保以外の何の枕にもなってないところだったり、英語以前に“「これはちょっと深刻な問題だしょう」”と日本語の使い方が間違ってる小技にツッコんだら負け的メタな情報戦の香りを感じる。

たとえば、朝からずっと一生懸命、仕事をしてる(つもり)
で、夕方5時になる。
もちろんその段階では、「いまいちなものしか、できあがっていない」

なので、5時から、当然のように「頑張る」
夜の9時になる
でも、もうちょっと「頑張ったら」、もうちょっとよくなるんじゃないかと思える。

なので、夜の9時から、当然のように「頑張る」
ふと時計を見ると、夜中の12時を過ぎている。
「はっ!」と思って、頑張るのをやめて、終わりにする

こういう仕事の仕方をしてる人が多過ぎです。


判らんでも無いが、それって誰かにアンケートでもとった話なのか。
それとも外から見てて「あいつって...」って話だったらそいつ個人だし、会社だったらその会社だって話なんだが。
100とか200社で語ってるわけでもなく数社の数十人レベルで話してるんだろう。
漠然とした一般論で「効率化ガー」「外資では~」と恒例行事。
はいはい、すごいよねー、外資ってねー、えらいねー、よしよし。

生産性が低い会社は勝手に企業努力してろっつー話。
自社の事ならまだしも他社の事なんざ知るか。


フランソワーズ・モレシャンが「ワタシタチの国では~」と語る時に同じフランス人が「いやいや、それアンタだけやがなセシボン」って思ってたかもしれない。でも誰も否定しないから「フランスではそうなんだ」になる。
誰かの思考が業界・世界全体の代表になってしまう。
「海外では―」「外資はー」「日本はこれだから―」
ホントにそうなのかね。


で、それを受けて脱社畜ブログさんが
・「生産性の概念の欠如」はなぜ起こるのか
http://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2013/10/15/210039
ちきりんの「生産性を上げずに給料上げる為に残業代で稼ぐとかおかしくね?」を受けて

生産性を上げた人を正しく給与面で評価しないと、そもそも人は生産性を上がる気になりません。
と仕組み自体に言及してこれは非常にマトモ。
というか、ちきりん御大は、このレベルまで入れ込んで記事を書いてなんぼ。
「アタシが外資で働いてた頃と違って英語イラネ―」なんて書くくらいなら。


・生産性を上げたら評価下がった話
http://colopon.hateblo.jp/entry/2013/10/16/185508
で、現役派遣の方がこんなエントリーを投下。
生産性を上げてもヒマと思われて評価が下がる、と。
なぜだかこのエントリーが筋違いにブコメで叩かれる。

派遣に対して業務を割り振った上でやりきったならそれで評価されていい。
なのに筋違いな意見として
「時間内に業務終了してるのにどうして次の仕事を引き受けないんだ?」
それは業務を割り振ってる管理の問題で、この派遣の方の問題ではない。
ジョブの進行を把握できてない仕組みに問題がある。

正直に、早く終わって手が空いてることを告げたら評価下がるの。うけるー。
これが管理の仕組みとしておかしいって事じゃね?
派遣がなぜ「会社組織の効率化と収益に貢献」を考える?
そういう勘違いなコメントに星が付いてる現状が、正規と非正規の意識の違いを解ってない正規社員の意識の狭さが現れてる(だって派遣とかバイトならそんなコメントに星は付けないだろうよ)。


それこそ前段の脱社畜ブログさんの言う「生産性に対しての評価と給与へのリターン」が無いからこそ、派遣がいくら手前の仕事を効率化しても仕方がない。
仕事が出来る派遣も、出来ない派遣も同じ給与。
社員なら賞与に反映もされるが、派遣が同じ時給で賞与も無い。
「生産性」や「効率化」は立場によって全く意味性が違う。
全体を見て仕組みの効率化と企業の収益への反映を考える立場と、目の前の仕事だけをこなす立場じゃそりゃ違うに決まってる。


派遣(とかバイト)っていうのは与えられたジョブが観測範囲で、それ以上の全体を見る必要はない。デスクの上だけ。
管理する人間はそれを見たうえでどのように効率的に使うか考える。
出来なくて当たり前、その基準で仕事を振る。
もしできる人がいれば(申し訳ないが)仕事をさらに振る。
しかしそれは賞与に反映されずモチベーションにもならない。

いくらやったって非正規なんざ一山なんぼ、一時間なんぼ。
それに何かしらリターンがあれば違うってのに正規社員にはそんな意識がわからない(人を遣った経験あれば判ると思うけどねー)。社員は偉くて非正規はしょせんその場の使い捨て。
何が偉いんだか(笑)そんな風に思ってる方々も多い(と風の噂で聞いたもんですから)。


通して読んで思ったんだが(台風で生産性が~はアホらしいので端折った)こういう正規と非正規の当たり前の意識の違いが分かってないコメントに☆が付くような現状は、ちきりん御大の言う論はあながち間違ってないのかもなと、ここで掌をかえして終わりにする。
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