実践的みのもんたで鍛える4段階の“論理思考”

※以下、当たり前の事が延々書いてあります
日、みのもんたが番組を降板した話題をネタに記事を書いたら大層ウケなかった。
Newscasters.
Newscasters. / ironypoisoning

そこでアプローチを変えて、よく自己啓発とかで乱造されてる「思考法」をこの問題に適用すればどういった思考ルーチンになるか整理してみるネタバレ記事。
世に溢れてる「○○思考」(超整理とか論理とかロジックとかシンプルとか色々)はさほど変わらない。
根本は同じ。
そんなに大したことなんて書いてないし、「ユーリカ!」って風呂場でひっくりかえるような革新的な思考法はもうない。

では、以下HOW TO 自己啓発書的思考法実践編。

実践編

っくり「こんな風に出来ますよ」と言う程度の記事だが、啓発書で言ってることは言い回しを変えたりアプローチを変えたものが多い。
別に大した事は書いてない。
ここにも本にも。

ここでは大まかに四つの段階で考える。

1.情報を確認する

ず問題の根本になる事実を確認する。
この場合、書いてある記事のバイアス(歪み、偏見)を排除するため、情報ソースは複数の方が好ましい。

8/13 泥酔した男性の鞄からキャッシュカードが奪われ、何者かが現金を引き出そうとしたが失敗すると言う事件が発生した。
その後、コンビニのカメラに映っていたため、窃盗未遂容疑で御法川容疑者(31)が逮捕され→10/1日に窃盗容疑で再逮捕され罪を認めた。
日本テレビは10/8日付けで御法川雄斗容疑者を「論旨解雇」処分。
そしてみのもんた(69)の記者会見→番組降板。

これ以外の「正しい」「間違ってる」「当然だ」「せいせいした」といった感情論や結論は無視する。


事実は
・御法川雄斗容疑者が、キャッシュカードを窃盗
・コンビニで現金を引き出そうとするが失敗
・御法川雄斗容疑者(31)は窃盗未遂容疑で逮捕
・本人は罪を認めた
・日本テレビは御法川雄斗容疑者を「論旨解雇」処分。
・父親みのもんた(69)は番組を降板

以上。
これ以外の「みのもんたが嫌いだ」「これまで行ってきたことを考えれば」は後に回す。


2.単純化する

にディテールをそぎ落として単純化する。
森博嗣言うところの「抽象思考」がこれになる。
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森 博嗣

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漠然と事実を捉え本質を見る。


この件で言えば
・男が盗みを働き逮捕され、父親も責任を取った
この程度までシンプルに出来る。

まず前段のみで考えれば
→盗みを働き逮捕されるのは正当か?
が出てくる。
法律上、窃盗は罪とされている。倫理上も非難される。

さらに後段を見ると
→息子の罪を親も購わなければならないか?
がある。
果たして子が犯した罪の責任を親がとらなければならないか?と言う疑問が出る。

この段階を全体で見ると
→盗みを働き逮捕されるのは正当か?
→息子の罪を親も購わなければならないか?
→逮捕され公的に罪を償わされるであろう息子の罪が親に及ぶか?
→父親がとる責任とは何か?
→父親以外にはその罪は及ばないか?
→もし及ぶとすればその罪は一族のどこまで及ぶべきか?(家族、親類、友人、同僚、会社)

と言ったことが挙げられる。

3.ディテールを付け加える

れに幾つかのディテールを返していく。
以前にデマの人は「単純化で考えるやつはバカだ」と言ったことを書いていたがこの段階で納得するやつはいない。
そんなものは彼の記事内の仮想敵に過ぎない。

単純化・抽象化した事実にディテールを加えていく。
・男が盗みを働き逮捕され、父親も責任を取った
これに付け加えていくわけだが全て一気につけては意味がない。
まず根本的...つまり全ての人間に当てはまるであろうことから戻していく。

・男(31)が盗みを働き逮捕され、父親(69)も責任を取った
→31歳と言う自分で自分の面倒を見られる(社会的一般論)年齢の男が犯した罪の責任を69歳の父親がとるべきか?
→31歳の男性は自分自身の責任を自身でとるべきか?
→69歳の父親がとるべき妥当な責任とは何か?

・男(31)が窃盗未遂を働き逮捕され、父親(69)も責任を取った
→殺人などの重罪では無く窃盗未遂で逮捕された息子の罪が父親に及ぶのか?

・男(31)が窃盗未遂を働き逮捕され、父親(69)も責任を取りテレビ番組を降板した
→窃盗未遂で逮捕された息子の罪に対し、父親が番組の降板するのは妥当か?
→窃盗未遂で逮捕された息子の罪に対し、父親は番組を降板しなければならないか?

・男(31)が窃盗未遂を働き逮捕され、父親(69)も責任を取り報道番組を降板した
→窃盗未遂で逮捕された息子の罪に対し、父親は報道番組を降板しなければならないか?

・男(31)が窃盗未遂を働き逮捕され勤め先を論旨解雇、父親(69)も責任を取り報道番組を降板した
→窃盗未遂で逮捕された男が勤め先を論旨解雇され、法的にも裁かれているにも関わらず、父親は報道番組を降板しなければならないか?
→窃盗未遂で逮捕された男が勤め先を論旨解雇され、法的にも裁かれているにも関わらず、父親が番組の降板するのは妥当か?

・御法川雄斗容疑者(31)が窃盗未遂を働き逮捕され日本テレビは論旨解雇、みのもんた(69)も責任を取り報道番組を降板した
→窃盗未遂で逮捕された御法川雄斗容疑者が日本テレビを論旨解雇、法的にも裁かれているにも関わらず、みのもんたは番組の降板するのは妥当か?
→窃盗未遂で逮捕された御法川雄斗容疑者が日本テレビを論旨解雇、法的にも裁かれているにも関わらず、みのもんたが報道番組を降板しなければならないか?

4.整理し、あえて偏向を加えてみる

ィテールを戻し、元の状態にすると「どのディテールがどういった影響を与えているか」や「そのディテールの詳細」が見える。
みのもんた:テレビで報道番組のキャスターを担当。舌鋒鋭く賛否両論
窃盗   :殺人などではなく今回は窃盗未遂
論旨解雇 :本人は逮捕され、法的に社会的制裁を受けている
番組降板 :ゴシップなどを扱ってきたワイドショー→報道する側からされる側へ
責任   :番組を降板する事で「責任」をとった
これらから
→みのもんたが嫌われている→感情論
→キャスターと言う仕事→聖職か?
→責任としての降板の妥当性→他にあるか?

などが見える。


ではこういったディテールを変更してみればどんな風に見えるか。
・御法川雄斗容疑者(31)が窃盗未遂を働き逮捕され日本テレビは論旨解雇、みのもんた(69)も責任を取り報道番組を降板した


・もしこれが別の職種ならどうか?
→窃盗未遂で逮捕された会社員の罪に対し、父親は会社を辞職・休職しなければならないか?
→窃盗未遂で逮捕された無職の息子の罪に対し、父親は店を閉店・自粛しなければならないか?

・もし罪が更に重ければどうか?
→窃盗で逮捕された息子の罪に対し、父親は責任を取らなければならないか?
→誘拐で逮捕された息子の罪に対し、父親は責任を取らなければならないか?
→殺人で逮捕された息子の罪に対し、父親は責任を取らなければならないか?

・年齢が違っていればどうか?
→男(15)が盗みを働き逮捕され、父親(40)も責任を取った
→男(60)が盗みを働き逮捕され、父親(89)も責任を取った

・別の人間ならどうか?
→適当に誰か当てはめてみてください

他にも父親と息子を入れ替えてみる、番組降板ではない他の「責任」を考えるなど色々応用は出来る。


まとめ

こから更にバイアスをかけたり、一般論化したり、他で偏見を持って語られていることも単純化しディテールを見てみると言った手管もあるが、その辺りは応用になると思うし、日常的に実用書・自己啓発書ばかり読んでるお父さん方はこの辺りの事を解った上で偉そうに語っているんだろうと思うので端折る。
building blocks
building blocks / ella novak

もちろん他の思考法もあるだろうがどれも根本は
「単純化」
「要素の抜出と整理」
「解体と再構築」

これにバイアスがかかったり、単純化が足りないとか、あるいは要素の抜出が出来てない、再構築に失敗してる、無意識にバイアスがかかってる、既存の価値観を疑問視できない...などがあって失敗することも多い。
その作業を惜しまずに徹底して考えよう、と言うのが概ねの自己啓発書(特にマインドマップ系)の骨子で、逆に言えばこれがサクサクできるなら自己啓発書を読む必要なんてない。よくあるポジティブシンキングもこういった事実のネガティブバイアスをポジティブバイアスに変えましょう、とかプライオリティ(優先順位)をつけてネガティブ要素が上にあるならそれを解決するか、後に回せるなら回すなど整理をする、といった具合。
こういう思考にマインドマップを使うのも一般的で、マインドマップを使うほどでなければあるていどの単純化→再構築で足りる。
こういったことは自分が好き・嫌いがあることよりも一切そういうバイアスの無いもので行う方が無意識の偏見を避けられるので向いていると思う。


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例えば岡田氏の思考法は悩みを単純化し、絡み合っている問題の「個人的事情」を排除し「複数の問題が一つになっている」状態をまず整理し、絡んでいる問題を並べプライオリティをつけ、論理的思考を行うみたいな事をやってる。
岡田斗司夫氏の思考の具体例とルーチンが見れて、この本は面白い。


ま、手品師の種明かしなんてしょうも無いもんです。
昨日の記事がスベったのでざっくり書いてみました。

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