PVや稼ぎを公開しないその理由

ブログの「稼ぎ」とか「PV数」をコンテンツとして公開することの「はしたなさ」 - いつか電池がきれるまで

「うちのブログがいくら稼いでいるとか、PVがいくつあるとか、なんでわざわざコンテンツとして公開するのだろう?」

「ネットでお金を稼ぐのも『仕事』として認知されるべきだ」っていうのは、当然のことだと思うんですよ。
でも、それが「普通の仕事」だと思っているのであれば、なぜ、わざわざ自分の懐具合を世間にアピールするのだろうか?
例えばですよ、若い人なら合コンで、ある程度年を重ねた人なら、地域の寄り合いとか子供の学校の父兄会とかで、仕事の話になることって、ありますよね。
そういうときに「いやー、私の月収は○○万円でして……」とか、自分から言うでしょうか?
(中略)
でもまあ、おそらく大部分の日本の人の感覚としては「仕事の収入の話とかを自分からする人は、ちょっと下品だと感じる」のではないかと。
他人に尋ねるのも、あまり褒められたことじゃない。

fujipon氏も「PVやブログ収入を公開することに違和感を感じる」ひとでしたか。


以前から…特に今年の一月のあたまくらいに
「去年の収入」
「PVは○○でした」
「今年の目標は」
みたいな記事が連鎖的に書かれて、それを見ても今ひとつ意図が判らない。
それほど多いわけでもなし、羨ましいわけでもなし。
雑誌に「この雑誌は○○万部売れてます、今年の目標は」って書いてあってもそんなページ飛ばすのと同じ。
一読者としては、コンテンツとして特に興味がわかない。
もちろん「数か月で○○PVを達成したボクのテクニック大公開」みたいなのは定期ポストスパムとして、そうではない方々のブログで定期報告みたいな…株主総会じゃないんだからそれを公開してどうなるんだ、って疑問があった。
読み手への心理効果としては「そんなに読まれてるメジャーなブログなんだ?」という印象を与えたいのか、○○万円儲かってます、とか私生活でも言わないことをブログでどうして書くのか。

もしかすると「ブロガーセミナー」で「読者に向けて定期報告をする方がいいでしょう」とかいうアドバイスでもしてるのか?
あの手の「PV=金」というセカイは今ひとつわからないのだけれど、あのセカイの住人にとって「アフィリエイトでお金を稼ぎましょう」は、いわゆるアフィリエイト乞食とは違う「読み手の役に立つコンテンツを生み出し、それによって稼ぎましょう」というお題目を唱えることで、唱えてる教祖と一部ブロガーだけがセミナーや本で儲かるシステムが確立されてますから。
あれはなかなか恐ろしい。
あのシステムに乗ってて、自分はスパマーやアフィカスとは違うんだ、自分は人の役に立ちたいんだ、と思ってらっしゃる。
でも儲からない。
そりゃそうだ。
セミナーで教えるようなことをやってるブログが山ほどあるんだから。
教えられるSEOテクニック、ブログの個性とは?
それを忠実にやればやるほど没個性なわけですがそれを唱える人が儲かるシステム。
あいも変わらず築かれるピラミッドの仕組み。


で、あの手の記事は、あのセカイの方々の中でなら
「ウチは○○万円稼ぎました」
「先月は○○万円です。PVは○○で」
「儲けは○○万円ですがPVは○○円ですのでクリック率がー」

とつまりブロガーSEOテクニック信奉者同士であれば役に立つ。
あれは一般読者が読むように出来ていない、いわば「内輪のブロガー同士の稼ぎ報告」のようなものかな、と愚考する。


確かにイケハヤは稼ぎを報告していて、あれにしても家入氏の電番晒し祭りにしろそうなんだけれど、あれって
「出す必要のない情報をあえて出すことでオレはこの大衆の中で特質なんだ」
というドロップアウト感があるのかなー、などと思わなくもない。
あの人らが幾ら儲かってようが、口座番号とか電話番号が何だろうが興味無いんですよね。


とはいえ「PVとか稼ぎくらい別に公開したってよくね?」という心理も理解できる。
女性が「体重は絶対言わない」とかひた隠しにしてて、とはいえ別に知りたいわけでもなく、もし知っても多分「へぇぇ…あ、そう」という感想しかない。
でも彼女らからしてみれば「体重は極秘」だし恥ずかしいと思っているらしい。
当事者からすれば大事な数字は、誰かからすればただの数字でしかないことも多い。
ウチのPVだの稼ぎだの皆さんどうでもいいでしょうが、恥ずかしくて出せたもんじゃない。


それにPVだの稼ぎだのを発表しないのは
「PVやその後の収入(お小遣い)は結果としてついてくるもの」
と思ってるからなんですよね。
PVが高かろうが低かろうが面白いと思われる記事が書ければ成功だろうし、儲けだとかPVだとかは「そうだった」だけ。
ハッキリ言えば、ウチが炎上したり釣りとかタグ付けされたら記事としては失敗。
「これ面白い」と読んでもらって共有されればそれは成功。
もちろんPVは多けりゃあいいだろうが、狙えるもんでもないから仕方ない。
狙っても疲れるだけだし、あえて燃やしても仕方ない。
でもその面白い、役立つという評価軸としてはてブは曖昧で表面的過ぎる。
実際の人気記事は検索流入経由だったりして、実際は表面から動きは見えず必ずしも「はてブが多いからこの記事はヒット」ということでもない。
一応の目安にはなるんだろうけれど。


前から書いてるけど、そのブログが面白ければお布施代わりにアフィをクリックしたり商品を経由して買うのはアリだと思うんですよ。
それがそのブロガーのモチベーションに繋がるんだし、読んでる人も損するわけじゃない。
ブログで儲けることの是非なんて言うまでもなく是ですよ、是。
ただ儲け方がどうかって話。

商品を売り代わりに等価の金銭を受け取るから売買は成立する。
でも商品価値を偽ったり、見た目だけは豪華な箱に石ころを詰めて売ればそりゃあ怒る。
ブログだってきちんとした品質の商品…記事を提供すれば誰も怒らないし、逆につまらないものを売れば誰かしらは怒るし燃える。
無料であろうが無駄にリソースを使えば「損した」と感じるのが人間。

いっそ広告じゃなくブロガーへのお賽銭システムでも始めればどうかなーとか思ったり。
そうすれば評価に応じて報酬が得られもするのかも知れない。
それだと炎上や釣りは一切は儲からない。


金額を言うのを露悪趣味に感じるのは、fujipon氏と同じく感覚的な「はしたない」という倫理なのかも知れませんが。
いつか1,000万PVくらいになったら報告しますわ(まだまだ数年後だな)。
誰得?と思うけれど。
プロ・ブロガーの必ず結果が出るアクセスアップテクニック100