清水鉄平「はちま起稿 月間1億2000万回読まれるまとめブロガーの素顔とノウハウ」を読むムダな時間

はちま起稿 月間1億2000万回読まれるまとめブロガーの素顔とノウハウ
※以下は、あくまで書店で定価で購入したいち個人の正直な感想です
人生は、長くない。


一分一秒が積み重なり、一度過ぎれば同じ一分一秒を繰り返すことは出来ない。
読書は、その「二度と帰らない時間」をある程度まとまった量投入し、知識や教養、体験を得るために行われる。
最近は「グーグル ネット覇者の真実」や「象られた力」などよい本を読み、よい時間を過ごせたと思う。
そんな中で、この本「はちま起稿 月間1億2000万回読まれるまとめブロガーの素顔とノウハウ」で実に無駄な数時間を過ごしたのでせめてブログのネタにして昇華したい。

「はちま起稿 月間1億2000万回読まれるまとめブロガーの素顔とノウハウ」
元々期待せずに読み始めたわけだが(買えば文句も言えるし)それにしても予想を下回った。


第一章「はちま起稿と清水鉄平」
第二章「元管理人が教えるすぐに役立つブログ運営のノウハウ」
第三章「元管理人って何者ですか?まじめに答える清水鉄平のQ&A」
第四章「炎上の裏側 元管理人の雑記帳」

の4パート、203ページ。


まず はちまの初代管理人 清水鉄平の人生が描かれる。
学生時代にブログ始める

徐々に上手くいく

ブログで食うことを決意し上京

父親と株式会社KNDを創設

父親が売上げを使い込んで会社を廃業

嫌儲騒動。2chからの転載禁止通告

管理人引退

ここまでに80ページ。
これだけで80ページ。
まとめれば7行で済む。
203ページのうちの80ページがこれ。
そら、24歳のブログ管理人の歴史なんざこんなもんだろうが、それにしても薄い。
嫌儲周辺に関しても、はちまからの挑発が色々言われていたような記憶/印象があるが、その辺はガッツリ記憶から消えてるらしい。


次にブログ運営のノウハウ。
みんな2chまとめ作ればアフィで充分食っていけるぜー!
ツールもあるし楽々だぜー!
とあるが、それこそ朝日が小保方騒動の中、「細胞のお姫様 生命科学の常識をくつがえす〜」を今さら出そうとした(削除されてる)くらいのタイミングの悪さで、今やアフィまとめブログが2ch転載禁止の流れの中、悪戦苦闘生き抜こうとしてるなかで「アフィまとめが最高だぜヒャッホー!!!」を提唱するんだからいやはや流石っす。
Q&AコーナーにはTwitterハッシュタグで求めた「はちま管理人への質問」とその答えがあるんだけれど、ハードな質問は全然無い。
ぬる〜〜〜い質問と答えとが並んでる。
結構どうでもいい。
質問した人だけ読めばいい。
ハッシュタグ「#はちまに質問」まとめ @ねとらぼ - Togetterまとめ


面白かったのが、

はちま起稿を嫌う人のなかには、ブログやTwitterで積極的にはちま起稿の批判を発信する人たちが存在します。しかし、不思議なことにそういう人たちはこちらへ直接メールで意見をしてくることはありません。
ほとんどが自分が運営するブログで他のブログの批判記事を書き、ページビューやブックマークを増やしたり、批判ツイートをしてRTを増やそうとしているように見受けられます。おそらく自分の共感者を増やしたいのでしょう。
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先日もツイートを勝手に使われた人がメールをしていたが一切無視された例もあったが、そもそもデマを撒いていたとして権利者でもない人間が「オマエ!デマ撒くな!」とメールするのは筋が違う。
デマだろうが名誉毀損になろうが直接対応出来るのは当事者だけ、残念ながら。
別にはちまの批判してPVなんて稼げるのか...今さら。
何を言ってんだろう。
共感を得たいから記事を書く、のではなく「またはちまがデマを撒いてるから騙されるなよー!」ということなんじゃね?
とはいえ、はちまの批判記事書いたことないけれど。


全部読んでよく判るのだけれど、この清水にとっての2chの書き込みというのは川縁に生えてる雑草やエロ本と変わらない。
それはそこに「捨てた」「勝手に生えてる」「落ちてる」そういうもの。
だから誰にも権利はないし、それを勝手に使ってもいいだろ、ということ。
例えばはちまでは、多くの画像が勝手に使われてる。
テレビのスクショやアニメのワンカット。
それら誰かが権利無視で勝手にアップロードしたものを「拾って」貼付けてる。
別に画像も書き込みも自然発生したわけでもなく捨てたわけでもない。
それらは誰かが勝手にまき散らしているだけ。
それを使い回して

画像については掲載の段階から細心の注意を払い、著作権者から削除依頼があった場合は、速やかに削除するようにしています
つまり依頼がなければ削除はしない。
明らかに著作権法の違反だろうが権利者が何も言って来なければセーフ。
悪とは捌かれなければそれは悪ではない、ということですね。
一体何に「細心の注意を」払っているのかは判らないが、多分権利者が何も言って来なさそうなものを選んでいるのかもしれない。
こういう「ネットの無法」を利用し成り上がったのがはちまなんだろうし、そこにはネットへの見識なんて何も無い。
別にはちまが面白かったわけじゃあない。
そこに書き写されるものが面白かっただけ。
文章が面白いブログ、じゃないんだから書かれる本は……推して知るべし。


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はちまの管理人に2chの書き込みは使い放題の素材でしかなかった
ただそれだけのことが麻呂にとって
恐怖であり、同時に存在の証明であった


あ、ちなみに表題、第二章の「ノウハウ」はタイトルに気をつけようとか投稿時間に気をつけようとか程度のレベルなのでネットで
「すぐに効果が出る!初心者向けのPVアップ術」
みたいな記事の方が40000%役立つと思われる。
SEO系の記事の方が余程研究してる。

お金に余裕のある人と、無駄に時間を使いたい人にオススメの一冊でした。
人生を無駄に使いたいマゾヒストにもいいかも。
1〜2時間で読める。


さて、口直しに「図解・感覚器の進化」でも読むとしますか。

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