noteがわからないアナタのためのnote入門.1

舞台の上。
中央にスーツの中年男性。手にしたスマフォを操作している。
下手からリュックを背負った子供登場。


子供(以下、子)「ねーねー、おじさんおじさん」

オヂサン(以下、オ)「なんだい坊や?」

子「さいきんクリエイターのあいだで話題のnote(のーと)について教えてよ」

オ「おー、坊やすごいね、そんなの知ってるんだ?」

子「うん。ボク、しょうらいハイパーメディアクエリエイタア*1とかIT系会社のしゃちょーになってになって女優さんとパコったり、歌い手になってよーじょとぱにょりたいの」

オ「小さいころから夢を持ってるのはいいことだね。じゃあオヂサンがnoteについて教えてあげよう」

note(のーと)ってなあに?

子「のーと、ってあの勉強で使うノート?」

オ「加藤 貞顕氏率いる株式会社ピースオブケイクが始めたSNSの名前が「note」なんだよ。この動画を見ればいろいろと解るんじゃないかな」


加藤貞顕 (sadaaki) | note

子「……ちょっとダルいね」

オ「TwitterTumblrを合わせた感じかな。ただ文字制限がなくってあとミニ掲示板みたいに下にレスがつけられる「トーク」とブログ形式で投稿できる「テキスト」がある。残念ながらまだスマフォからは「テキスト」を投稿できないんだけどね、PCからなら大丈夫だよ」

子「ふううううん。きぞんのそーしゃるのおいしいようそを合わせた感じか」

オ「誰かの投稿に「☆ 好き」を付けたりするのはFcebookでならいいね!とかTwitterならふぁぼだしTumblrなら♥とか。フォローした相手の投稿が時系列で縦に並ぶのはTwitterのTLでお馴染みかな」

子「そのあたりは後発SNSのつよみだね」

オ「そしてnote最大の特徴が「有料にできる」というところなんだ」

子「ゆ・う・りょ・う?※とてもたどたどしく

有料投稿

オ「そう。例えば(スマフォを構えて子供の写真を撮影)こうやって写真を撮って、noteにアップロードする」

子「うん」

オ「するとこの写真を無料で公開するかどうか、どこまで公開するのか(※テキストの場合、画像の場合ひとつ目の画像がカバーになるらしい)、そしていくらで公開するのか、を自分で設定できるんだ」

子「じぶんで?」

オ「うん。こういう子供の写真ならその趣味のひとが買いそうだからとりあえず500円にしてみようか……」

子「おじさん、ボクそんなに安売りはしないよ」

オ「これを見て「この写真欲しい」と思った人がクリックすれば画像が手に入って代わりにお金が支払われる、そういう仕組みなんだよ」

子「ふーん。で、どうしてクリエイターとかアルファブロガーがさわいでるの?」

オ「それはね、これがマネタイズの形として新鮮だからなんだよ」

子「ま・ね・た・い・ず?※とてもたどたどしく

オ「monetize。簡単にいえばネットの上のお金にならないモノをお金に換える方法、収益を上げる導線・システム、というところかな」

子「なーんだ、アフィこじきのことか」

オ「んー、そこまでさげすむ行為ではないけどね(苦笑)」

子「だってネットの上のデジタルデータに価値をかんじて対価を払うなんて(笑)って岡田斗司夫も書いてなかった?」

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オ「坊や詳しいね。でもあの本は著作権をざっくり語った対談本だからデジタルコンテンツの本質的な価値論までは語ってないんだよ」

子「ふーんそうなんだ。子どもだからよくわかんないや」

オ「今までブログをやっている人は、アクセスに応じて報酬がもらえるアドセンス広告や、アフィリエイトを記事に貼り付けてそれが売れてようやくお金になったわけ。もしくはお金をもらって広告を貼り付けたりとか」

子「うん、よく見るね」

オ「ただそれでお金を手に入れるには多く見られてアクセスを多くしなきゃいけないからブログで人を挑発したりバカにしたりして話題にしてアクセスを稼いだり、広告だけのブログを山ほど作ったり、アフィリエイトをクリックさせるためにそれ専用の記事を書いたりする人たちが現れたんだ」

子「知ってる。スパムっていうんだよね」

オ「そうだね。でもこのnoteでの「販売」はそういうのとは違うんだ」

子「どうちがうの?」

奇跡の価値は?

オ「そうだなー。例えばここにももクロのサインがあったとしておじさんが1,000円で売ってたとしよう。でも、坊やはももクロに全然興味がなかったとする。だったら坊や買わないだろ?」

子「でもオークションでてんばいすれば……」

オ「転売はダメだよ。今度は坊やがももクロ大好きだったとする。お金もいっぱい持ってる。そしたらどうかな?」

子「大天使あーりん好きだから買う」

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オ「ぷにっぷにだからね(ちょっとそれを超えつつあるけれど)。だとしたらももクロ嫌いな坊やにとってサインは1,000円の価値は無いけどももクロ好きの金持ち坊やにとっては1,000円の価値があるわけだ」

子「あ!わかった!!価値はそうたい的なんだ!!」

オ「そうだねー。オヂサン、理解が早い子は書くのが楽だから好きだよー。このサインの価値というのは相対的なんだ。プールで水を売るのと砂漠で水を売るのは価値が違うよね。「価値を感じる人がお金を払う」というのはこれまでの「PVが多ければ広告料が入る」とか「広告をクリックさせればお金になる」というのとはまた違うんだ。これまでは「よいコンテンツならバズる」なんていうことは言い切れなかったんだけれどnoteでならそれもありえるわけだね」

子「だとしたら炎上しょーほーは無理だね」

オ「そう。釣りとか炎上商法みたいにコンテンツ自体の価値や質に関わらず「他人が不快になればなるほど、話題になればなるほどコンテンツ主は儲かる・楽しい」という行為とは違う、コンテンツの価値自体がある程度高くないと評価されない。そういうマネタイズが可能だし誰でも簡単にそれができる。そこがnoteの新しいところなんだ」

子「なるほどー。じゃあオヂサンはどうしてまいにちnoteの悪口を書いてるの?」

オ「悪口じゃないよ。クリエイターとかアルファブロガーとかそういう人たちが見ている風景とそれ以外のひとにとっての風景は果たして同じかな?と考えてるんだよ」

子「んー、なんかめんどくさそうだね。マネタイズを必要としないひとにとってのnoteの考察とかー?記事が長くなるとウザいしそろそろ終わりますか」

オ「そうだね。続きは“noteがわからないアナタのためのnote入門.2”にでも書こうかな」

二人「それじゃみんな、まったねー※ブンブンと大きく手を振りつつ

幕が閉まる。
5年後、メディアは稼げるか―Monetize or Die ?

*1:クリエイター