荒れ狂う血みどろヒロイン御乱心 スラッシャー映画「サプライズ」

※多分、予備知識なしで見るのが一番面白い(予告すら観なかった)
※血みどろ(スラッシャー、スプラッター)好き推奨作品
※簡単でシンプルな脚本が好きなひと向け


映画『サプライズ』予告 - YouTube
好みが別れるし、しかもどういう視点で観るかによって感想が変わる映画だと思う。
残酷な描写やシニカルでブラックなジョークや血みどろスプラッター好きはそこそこ楽しめる映画なので、たとえばピーター・ジャクソン監督なら「ロード・オブ・ザ・リング」よりも「バッド・テイスト」とか「ミート・ザ・フィーブルズ 怒りのヒポポタマス」「ブレインデッド」とかあの時代の方が好きだった、とか言えるひとにはいいかもしれない。
ミステリ、というか複雑な謎を……という視点で見ると物足りない。
ほぼ一本道なので。主眼をそこに置かなければ楽しくゾバゾバ血しぶきを浴びる様子をニヤニヤ観れる。
※以下、ネタバレあり

世界中が熱狂! 痛快サバイバル・スリラー!
始まりは、二階の寝室。
一匹目は、ヒツジ。 二匹目は、キツネ。 三匹目は、トラ。
家に誰かが入ってきたらしい。


両親の結婚35周年を祝うために集まった、10人の家族。
そこに突如現れる、キツネ、ヒツジ、トラのアニマルマスク集団。カギは掛けたはずなのに…彼らの目的とは何なのか…
壁に描かれた「You're Next」の文字、突き刺さるクロスボウの矢、逃げ場のなくなった密室で、追い詰められたはずの10人。
しかし、家族も、アニマルマスクたちも、家にいる誰もが、予期しなかった結末へと突き進んでいく――

まったく予備知識無しで観て一番良かったのが「誰が生き残るのか全く解らない」ところ。
それほど有名な役者が出てるわけでもないし、兄弟に特別に格好いいとか女性陣に特別きれいな女性がいるわけでもない上に、ストーリーもシンプルなので最初誰の視点で観ればいいのかもわからないし、どんな展開なのかもわからないまま見ているから先の展開がよくわからない。
見続けているとどうにもシャーニ・ヴィンソンが犯人を逆撃して頭をグシャグシャにする辺りから「これがヒロインかなー?」という視点を持って、あとは無双女子大生が犯人グループを肉塊に変えていく様を鑑賞する映画に変わっていくという構造は果たしてどっちが悪なんだか、もうよくわからない。
入口に斧のトラップを仕掛けてあとは誰が引っ掛かるかだけなのに、誰ひとり入り口を通らず窓から入ってくる笑

動機が非常にしょぼいので、そういう「犯人当て」でみると今一つ。
ただ20代後半のシャーニ・ヴィンソンがダンス映画で披露したお得意の運動神経抜群な身のこなしで野獣さながら襲いかかる様はいい感じ。
ミキサーで頭を掘るところなんて「ブレインデッド」で赤ん坊ゾンビをミンチにしたシーンを連想させる。
正当防衛、というより過剰防衛ですけどあの状況で、しかも証言する人間もいなさそうだしあのあとは死んだ人間に罪をおっ被せれば何とかなるか。
あとに関しては……んー。
シナリオはゆるゆるですからね。


「相手がグシャグシャになるまで戦う血みどろのヒロインを描きたい」
そういう意志の元に作られてるのはよくわかった。

個人的には好きだけれど、誰にでも勧められる作品じゃないってのは間違いない。
サプライズ [Blu-ray]