読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

同僚と一線を越えてしまった<改竄>

小ネタ 創作

※注 改ざんネタです
同僚と一線を越えてしまった

23歳社会人 少し前に6年間付き合った彼女と別れた。別れを切り出したのはこちらからで後悔や未練はないが、付き合いが長かっただけに思い出に浸ってナーバスになることはある。
別れた理由は性格の不一致とか些細な揉め事が原因だったんだけど、遊びたい(コンパなんかで出会った人とホテル行ったり)ってのもあった。

元カノと別れてから、職場の同期でいくつか年上(キャリアもそのぶん上)の男性とよくご飯行ったりするようになった。
その人とは就職した当初から仲が良く、年上というよりも友達みたいな感覚。
性格はちょっと面倒くさがりだがしっかりしている。控えめで誰にでも優しくさりげない気遣いが上手。
俺とは対照的だ。
よく他の同期も交えて飲みに行ったり、みんなで休日に出かけたりした。その人は一人暮らしで俺が終電逃したり、終電あっても帰るの面倒くさいときに泊めてもらうこともあった。
女性と一晩過ごすというのはドキドキはするけど、同性とならもちろん何があるわけでもなく2人でテレビみたりしゃべって眠くなったら適当に寝るような感じ。
俺にとっては大切な友達だし、同性だし俺にはそういう趣味もないと思ってたから、そのとき恋愛感情みたいなのはなかった。
しかし俺が元カノと別れてから、仕事終わりに2人で食事をすることが増え、その流れで今日泊まっていったら?ってなって2人でテレビ見てるときに肩がぶつかったりするようになった。
彼はもともと寂しがりやで寄り症なので、友達感覚で無意識にやってることなのかもしれない。
こっちは一応同性なのだけれどなぜだか、元気になってくる男の子を押し隠して涼しい顔するのに必死なわけである。
自分にそんな趣味があっただなんて。
そんな自分に当惑を覚えたりしたがもちろん黙っていた。


彼はモテそうなんだけど、なぜか女っ気があんまりない。
もう20台後半なんだし、そろそろ結婚考えて相手探さないとまずいんちゃうの?と俺は友達としてちょっと心配していたりもしていた。
口には出さないけど。
俺自身はまだまだ遊びたいし自分のやりたいこともしたい。
結婚なんて30過ぎてから考えたら良いって思ってる。
そのことは彼も知っていた。
もしこんな俺に好意を抱いてくれてるとしたら嬉しいけど、複雑である。
彼といる時間は気使わなくて楽しい。
同性としてドキドキする瞬間は全くなかったし。
彼の将来考えたら、俺なんかとだらだら関わってる時間はないのではないかと思ってしまう。
結婚適齢期として残された時間はけして多くはなく、あっという間に過ぎていくだろう。
ここはこっちから距離を置くべきなんじゃないかとか考えていながら、それでも彼といると居心地が良くて、誘いを断る理由も勇気も俺にはなかった。
そうした関係をだらだら続けているうちに自分も彼のことが友達として好きなのか同性として好きなのか分からなくなってきた。
俺にとって彼は大事な存在であるのは間違いないが、付き合いたいってのとは全然違っていた。
それは彼も同じなんじゃないかって気がする。
そんな中、その時を迎えてしまった。


その日は仕事終わりに彼の部屋で借りてきた映画を2人で見ていた。
チープなSF洋画で、ベタな設定のゾンビが出てくるやつだった。
くそみたいな内容だったが、彼はそれでもきゃっきゃ言いながら、驚いたときに俺の腕にしがみついてきたりなんかしていた。
俺はというと、彼が動く度にフレアスカート(普段あまり履かない)の間から覗くタイツ越しに透けた太い腿が気になって映画どころじゃなかった。
彼はサッカーをやっていたので足がたくましい。

俺はなんとなく、今日は彼と何かがあるのではないかという予感がしていた。
それがなぜか分からないが、待ち合わせのメールの感じとか、彼の仕草がほんの少しいつもと違っていた気がしたからなのかもしれない。
あとは急にフレアスカートを履いていたりするところとか。
頭の中には、そうなることを断固として避けなければならないという気持ちと、それを望んでいる気持ちの両方があった。

まさに天使と悪魔が紛争を繰り広げていて、それ以外のことは全く頭に入ってこなかった。
映画が終わると、彼は眠いと言って服を着替えもせずベッドに入った。
そしてすぐに面倒くさそうにベッドから出てきて、歯磨きをし、リップクリームを塗って再びベッドに潜り込んだ。シャワーも浴びず、ヒゲもそっていない。俺は黙ってテレビ見たり携帯いじったりして過ごしていた。


しばらくして彼に、テレビと電気消してと頼まれたので、その通りにして俺も彼の隣で横になった。
少しして彼は身体を俺のほうに向け、俺の肩にその小さな頭を押し付けてきた。
俺も彼のほうを向き、自分の顎の下に彼の頭を抱き寄せた。
普段同じベッドで寝ることはあってもこんな風に抱きあうというのは初めてだ。
でもこれがなぜかとても自然で、心地よかった。
実は俺たちはもう付き合ってるんじゃないかと、そんな気持ちになった。
心の安らぎとは対照的に俺の身体は熱を帯びていった。
これは男として避けられないことだった。
鼓動が早くなり、手が汗ばむ。
下半身に血液が流れ込んで、硬さを増していくのが分かった。
俺はそれが彼にばれないよう、自分の腰を彼から少し遠ざけた。

彼はずっと目を閉じていたが、眠ってはいなかった。
少し伸びかけた角刈りの髪からは、いつものギャッツビーの甘い匂いがした。
何の匂いかは知らないけど、品があって俺はその香りが好きだった。
髪の間から、太いうなじが覗いていた。
俺はうなじフェチなのだが、彼のそれは完璧だった。
耳から首筋にかけての見事な曲線とうぶ毛に俺は見惚れた。

少し迷ったが、気づくと彼の首筋に軽くキスをしていた。
彼は無反応だった。
俺は止められなくなり、彼の耳から首筋のラインに唇を這わせ、耳たぶの端を優しく噛んだ。
彼は目を閉じたまま「ん」と小さな声をだして、少し首をかしげた。
くすぐったいのと困惑が入り混じったような声だった。
俺は性急にならないように注意深く彼の様子を観察しながら、唇を這わせるタッチを強めていき、ときどき舌を出した。
彼の肩を抱き寄せ、背中や肩甲骨のあたりを撫でた。
彼の柔らかなお腹の脂肪と、アメフトで鍛えた後背筋の硬さが対照的だった。
彼はずっと目をつぶっていて、例の「ん」という声をときどき出すだけだった。
その太い腕は俺の背中に回されていて、指先に少し力が入っていた。

俺は一度顔を離し、彼を見つめた。
彼も目を開いて俺を見た。
その瞳は暗闇の中でもまっすぐで力強かった。
彼は人差し指を伸ばし、俺の顎を小さくつついた。
俺はその仕草が、キスをして欲しいということを意味していることに気がついた。
ここで俺の頭の中に赤信号が灯った。
キスをしてしまったら、もう後戻りが出来なくなると。
引くならこのタイミングしかない。
しかしそんなちっぽけな理性などで、欲望に満ちた肉体が制御できるはずがなかった。
ゆっくりと彼に顔を近づけると、首を20°ほど右へ倒して、唇を奪った。
緊張と安らぎと、ああ やってしまったという気持ちが渦巻き、頭の中が混沌としていたが、冷静を装いあくまで丁寧に時間をかけてキスをした。
彼の唇の柔らかさに、俺は驚いた。
いまにもとろけてしまいそうな柔らかさ、これも元カノにはなかった。
純粋に彼の唇の感触を俺は楽しんでいた。
彼は無表情で、俺の動きに応じて控えめに唇を動かしていた。
唇の柔らかさに反して、無精ひげがチクチクするのにもゾクゾクした。

俺は、彼の頬に当てていた手をゆっくりと胸のほうに移動させていった。
手が鎖骨を通り過ぎ、固い巌のような丘の麓に差し掛かろうとしたとき、彼の手が優しくそれを制した。
俺は唇を離し、彼を見た。
彼も太い眉の下から力強い目でこちらを見て、はっきりした声で言った。
「寝る。」
今思うと彼がそう言ったのは不思議でもなんでもないが、その時は頭が真っ白になった。
数秒間思考停止したあと、その言葉の意味について脳みそをフル回転させて考えてた。
試しに、「寝れない」と言ってみたけど「寝なさい」と言われた。
自分の息子がしょんぼりしていくにつれて、後悔と自己嫌悪の念が雨雲のように胸の中に広がった。何やってるんだ、俺は。

あれほどこの人との関係について悩んでいたのに、一時の感情に負けてあっけなく一線を越えてしまった。
自分の下衆さに嫌気がさして死にたくなった。
彼がキスで止めてくれたのがせめてもの救いだ。
寝息を立てる彼の横で、一人眠れるわけもなく悶々として一晩を過ごした。


次の日の朝彼は、何事もなかったかのように朝食を作り、2人で一緒に食べた。
会話は普段より少なかった。
でも彼が作ったフランクフルトとゆでたまごは美味しかった。


この先彼との関係をどうすればいいか分からない。
彼のことは好きだけどやっぱり一緒になるってのはなんか違う。
もし付き合ったとしたら、お互いのためにならないだろうし、毎日会う職場でどう接したらいいか分からんし、周りに隠し通せる自信もない。
それに別れてしまったときのことを考えると寒気がする。かと言って元の友達関係に戻るにもどうやったらいいのか分からない。
やりようのない思いをはてなブログにぶつける以外、今の俺には何もできないのであった。
拙い文章で申し訳ない。

※増田主すまぬ
※思いつきでやりました(フランクフルトを書きたかっただけ)
※結構雑な仕上がり