読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

映画館で歌うことの是非と国民性

※風邪でボーっとしてます
「ここ映画館なんで・・・」アナと雪の女王の『みんなで歌おう版』で歌った観客が苦情を受け激怒 - NAVER まとめ
成功と失敗の違いは?:GWの映画館「アナと雪の女王の主題歌みんなで歌おう♪」シング・アロング(碓井 真史) - 個人 - Yahoo!ニュース


これ見て実に日本っぽいと言うか。


アメリカ映画を見てると観客がスクリーンにモノを投げたりして、すげーなーと思うし「ロッキー・ホラー・ショー」と言う映画があって観客は大騒ぎしながら観る。
ロッキー・ホラー・ショー
このリンクはミュージカル版の諸注意だけれど映画版でも騒ぐ。
お米を投げたり、歌ったり、踊ったり。
「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」とかね。
あの文化は日本的じゃない、というかアメリカ的だな、と思う。


【外国人のお悩み紹介】静か過ぎる日本の映画館に動揺 - ライブドアニュース

「日本の映画館はとても静かですよね。この間、おもしろい場面でつい大きな声で笑ったら、周りの人からビックリした顔で見られてしまいました。上映中に大声で笑うことは日本ではいけないことなのでしょうか?」(カナダ)

フジロックだのフェスに行くと外国人客の率が高くて(チケットが手に入りやすい、日本人より背が高いので見やすい、のだそうだ)そういう観客はまぁよくしゃべる。
ライブの演奏中に演奏に負けじと喋るもんだから大声だったり。
しっとりとしたコールドプレイなんかのライブでも喋るもんだから、いや話し声で気が散るんですけど。
あぁいうのが視界に入ったり、近場にいたいすると場所を変えるんだけれども、確かに外国人のノリって日本と違うよなーと思う。


なんというか、つまりライブを「聴きに行く」のと「参加しに行く」の意識の違いというか、そりゃあ喋ってるのは参加すらしてないんだけれど、だからってたとえばシンガソングすらせずに棒立ちの日本人の観客を見てると、いやお前さんは何をしに来たのかね?と聞きたくもなる。サマソニのオアシスとかね。
オアシスで歌わない観客って斬新だわ。
フェスと単独ライブでは客層が全く違うので反応も違うということなんですがね(単独だと歌ってる観客が大多数になる)。


ただアイドルのライブを見に行くとこれが全然違っていて、今度は参加することが重視されて、ひたすら大人しく鑑賞をしていると「お前ノリ悪いなー」と思われる。
コールをやれ、と。
「笑顔と元気を僕らに届ける小さな巨人にエールをこめて ! ももか!ももか!ももか!ももか! ももか!ももか!ももかぁぁぁあ!」
みたいなのとかをやってないと「空気読めない」みたいな。
つまりそういう「決まってること」「みんなで合わせる」なら出来るんだけど、そうじゃないとやれない、みたいな国民性が強いのかもしれない。
しかも決まりごとがそのコミュニティで重視されるなら「出来ないのは恥ずかしい」みたいな。
どっちにしろ観客はライブを楽しみに行くのであって、「出来ないのは恥ずかしい」なんてお門違いも甚だしいわけなんだけれども。

アイドルのコンサートのコールって。
もはや「コールを入れるために来ました」みたいな連中も多いし、ボーカルに被らせてやるんじゃねーよと。

ゴリゴリのラップの「堂々平和宣言」とか裏打ちの「ゲッダーン!」みたいな曲はコールを入れづらいので(コールとか言っても、カラオケの合いの手文化の延長なので表打ちの音頭的なリズムなら入れやすいが)「堂々平和宣言」でPut you hands upが見られるかどうかこっそり期待してる。

堂々平和宣言 - YouTube


好きな曲を聴いたときに「あの曲のあの歌詞に共感する」と言う方が多くいるんだけど、それって歌じゃなくて歌詞に意識が向いてる。
邦楽のアイドルっぽいバンドを見に行ったときに女性客が皆、ボーカルが歌ってるときはキャーキャー言いながらノリノリで、歌が止んで間奏になったときに棒立ち、みたいな、あんたら何を聴きに来てるんですか?と。
あの方々にとっての「楽曲」というのは歌であって歌詞であって、曲じゃないのかもしれない。
そんなに「共感」したいならポエムでも読んどけ。みつを。

アイドルのコールにしろ、あれを入れられるとトラック部分が観客の声でつぶれる。
通常、アイドルのライブでのトラックは生演奏じゃない(オケ)からつぶれても価値が低い、ということなんだろうけど、最近生演奏のバンド形式がふえてきたわけで、あれでトラックを潰すのは実にもったいない。

個人的にはコールなしで聴きたいものだけど、つまり「アイドルは歌を聴くモノ」だからコールと言う合いの手でトラック部分に自分らの参加意識を乗せる。
アイドルの歌>コール>楽曲、ということなのだと思うし、その空気の共用感と言うか一体感と言うか、それを楽しみに行くのだろう。
ペンライト振ってる暇があるなら曲で踊れや、なんていう自分は異端なわけです、はい。
「みんなのいもうと、しおり~~ん!!!」



The Stone Roses - I am the Resurrection (audio ...
ストーンローゼスに「I am the Resurrection」と言う曲があって、この曲の後半はギターを中心にリズムが延々うねり続ける。
この曲でのボーカル、というのは中心にいなくて中心にあるのはうねるグル―ヴと言うモノであって、だから観客はこれを聴いてクネクネと踊るのが正しいんだろうけど、もし「歌を聴き」に着ている観客ならこの曲はとても退屈だろうし「早く終わって次の曲やらないかな」なんてことにもなるのか。


静かに見ない→不謹慎、というのも場所によっては必ずしもそうじゃないし、それぞれのコンテンツに応じた最適な観客の鑑賞方法っていうモノがあるのだよね、と思うのですよ。
だからアナも歌うバージョンを観に行ったなら歌えばいいのでそれをキモイとか何とかいう意見は個人的な見解を押しつけてるにすぎないし、そもそも外国の映画を見てるんだから、それを
「外国の映画だろうがなんだろうが、日本人が日本で見るなら日本の文化に従え」
「海外のマネをして気持ち悪いったら」

なんて言うならフランス料理もイタリア料理も箸で食え、が是になるんじゃね。
それはそれでおかしい。

Galaxy Quest - Trailer [HD] - YouTube