日本のマンガでの「中国拳法」と光る「気」

キマイラ 1 幻獣少年・朧変 (ソノラマノベルス)
漫画の中国拳法描写について - 漫画皇国
面白いですねー。
こういう記事がブクマされるのが「いいはてブなのでしょう。


さて、ちょっとお手伝いを。

日本における中国拳法イメージの転換点としては、(1)カンフー映画の影響と、(2)松田隆智の著作、そして、(3)バーチャファイターなのではないかと思っています。例えば、「闘将!拉麺男」や「鉄拳チンミ」なんかはカンフー映画の影響が強いと思います。そもそもの中国拳法の動きの早さや合理の格好良さに加えて、映画的なケレン味とワイヤーアクションなどが加わり、中国拳法といえば奇抜な様式であるという印象がありました。そのため、中国拳法と言えば変な動きというイメージが僕が子供の頃にはありました。

ということなのだけれど、どうなのかな、と。
拳児が1988年~
バーチャが1993年なんですが、個人的にはバーチャよりもスト2(91)の影響があって、しかもその前にプロレスブームと総合格闘のブームがあって、マンガ家はそれを見て格闘技に興味を示してたはずなんですよね。
マンガはマンガの影響だけの筈はないので。
当然影響は受けてる。
K-1の「K」は「空手」「キックボクシング」「カンフー」「拳法」ですし。


いわゆる「気」+「武術」と言う使い方は、更に以前。
夢枕獏の「闇狩り師(1984年)」「キマイラ・吼(1982年)」辺りにもルーツが見られる気がするのですけどね。
定かではないですがね。
発勁だとか浸透勁だとか。
闇狩り師1 <新装版> (【徳間文庫】)
「八位の外法」……仙道で言う鬼骨の位置にあるチャクラを体内に取り込んだ気によって無理やり開くのがキマイラ化の鍵だとかいう設定がある。
”ミスター仙人”九十九乱蔵、真壁雲斎は発剄を使う。
フリードリッヒ・ボックは、鬼勁という……DBで言えば繰気弾みたいに発勁を曲げる(飛び道具的に)キャラだったり。
この当時の「気」は特に光ってない。

贄師・紅丸などが使う技。ほとんど物質化した気の塊を放ち、敵を攻撃する。気の動きを自在に操ることで、正面から攻撃をかけても相手の背後に攻撃することができる。

http://senki.kusakage.com/setume/yamikari.htm

目に見えない力の塊、だそうだ。


中国映画で光線が出たりするのはいわゆる武俠小説辺りからの影響でしょうし、日本だと金庸辺りが有名ですが、カンフー映画の流れで日本に「キョンシー」だとか「チャイニーズゴーストストーリー」みたいにカンフーと超常の混ざったものが入ってきてる。

この辺の影響もあったりするのかなーと。
そしてドラゴンボール辺りになるのか*1

念や気、超能力が「光る」演出って昔はなくて、たとえばクローネンバーグ「スキャナーズ」であったり、大友の「童夢」の凹んだ壁もそうだけど、力自体ではなくその対象によって力を描いてた。
「光る」のは魔法とかの表現で、だからドラゴンボールで気が「光る」って熱線みたいに扱うのはいまだに違和感を感じたりもするわけです。
余談ですが。


いろいろ調べてない上に並べてるだけなので前後雑いですが。


ブルース・リー後のカンフーブーム。
千葉真一JAC倉田保昭の影響もあるんですよね。

特に倉田保昭氏は、ブルース・リーと繋がりが深い。
テレビドラマに中国のムキムキカンフー使いを出したりしてる。

千葉真一の「激突! 殺人拳」は1974年。
このときは「空手・拳法の達人」として登場してる。
仁義なき~では琉球空手の使い手って設定だったかな?(記憶)。
え?千葉真一は空手だろ、って?
ところがJACから志穂美悦子が出てるんですよねー。
志穂美悦子は「拳法」(中国ではなく)の使い手で、中国語を話し、チャイナドレスで戦う。
「女必殺拳」ってのもあったわけです。

女必殺拳 危機一発(プレビュー) - YouTube
この辺は無国籍なので「少林寺拳法」とか「中国拳法」の演出差が小さい。
なのでヌンチャクを振りまわし、アチョーとか言っちゃう。
こういうのがカンフー映画と同時にありきで、夢枕獏ジュブナイル隆盛があり、そのあと拳児~、、、とかかなーと。

ブルース・リーは、截拳道、ですからその前がイップマンの詠春拳辺りをルーツとする実践的な武道ですから演出としてカリカチュアライズされた型がない。認識として空手や少林寺と混ざってる混沌期。
テレビや映画で、カンフー、空手、拳法を特に分けず「拳法」として見せる時代。中国、日本の折衷ですね。それ以前60’からの日活無国籍映画の流れですが。
その後、ジャッキー・チェン辺りの型主体のカンフー映画が入ってきてブームを起こした。
そういう文化がありプロレスブーム→総合格闘を経る、と。


最近はマンガにシステマが出たり、クラヴマガだって出るんでしょうかね。
実際の格闘と「見せる」事を考えた見せ方は当然変わるってのもあるわけですが。
北斗の拳は1983年。
SABERCATSは89年か。

あとは梶原一騎の影響が……。


ってことで、あとは漫画皇国さんがキレイにまとめてもらえればw
要素出ししたかっただけなので。
この辺は系統立てていくとかなり面白そうなネタですが。
エンターテイメントにおける格闘技の系譜、みたいになりそうなテーマですね。

泉信行氏がブクマしてるので何かしら記事でも書かれるかもしれませんが(あの方詳しいので)。


こちらからは以上です。
吼えろ鉄拳 [DVD]

*1:鳥山明と言えば「トバルNo.1」という……