久々のなんじゃこら 映画「フライングギロチン」

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史上最凶の暗殺兵器。
時は清朝―第5代皇帝の雍正帝(ようせいてい)は、宮廷内において自分に反目する政敵たちを排除するため秘密裏に精鋭たちを集め、
暗殺部隊“血滴子"を結成。邪魔者たちを暗殺兵器で次々と抹殺していく。
部隊の総領官は、隊員の冷らに革命闘士のリーダー、天狼の暗殺を命じるが、逆に天狼たちの反撃に遭い、仲間が捕らえられてしまう。
天狼を追跡する冷は、仲間から尊敬を受け革命を行う彼の姿を見て、暗殺者として生きてきた自分に疑問と葛藤を感じ暗殺を断念してしまう。
それを知った朝廷は、冷と義兄弟である親衛隊の海都に“血滴子"の抹殺を命じる。反逆者として、一転、追われる身となった冷は、
仲間たちが次々と命を落とす中、やがて天狼と再び対峙する。そこへ海都率いる屈強の朝廷軍が迫る。果たして彼らの運命は…。

最近結構当たりの映画ばかり観てたんですが、ね。
※ネタバレしてますけど、気にしなくていいと思う


かつて「片腕ドラゴンvs空飛ぶギロチン」というカルト人気のあるカンフー映画がありました。
ギロチンと呼ばれる内側に刃の付いた鉄輪の武器を操る怪僧と片腕ドラゴンことジミー・ウォンが闘うという中身で、B級カンフー好きにはとても有名な映画でして。
今作「フライングギロチン」はそのまま空飛ぶギロチンをタイトルに冠し、しかもジミー・ウォン出演と言うことで観てみたわけですが……。

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まず「フライングギロチン」が冒頭、いきなり登場する。
革命軍のリーダー天狼を捕まえるべく使わされた暗殺集団“血滴子"
青竜刀っぽい剣の上で回転する鉄輪がギリギリ回ってる。
なかなか格好いい。
「フライングギロチン」ってくらいですからこの「フライングギロチン」が猛威をふるい、革命軍のリーダー天狼がその「フライングギロチンを破るにはこれしかない!」となにか手段を講じて闘うのか……と思いきや冒頭のCGで予算使いはたしたのかその後フライングギロチンは全く活躍せず……え?

フライングギロチン登場(ワイヤーアクション、CGたっぷり)→天狼捕縛
天狼が脱出→フライングギロチンがあっさり(輪投げみたく刀で受け止められ)敗れる、“血滴子"のリーダーの娘がさらわれる
“血滴子"は天狼を追うが途中で追われる身となり、新型兵器 鉄砲隊に天狼ごと撃たれる→射程が短くフライングギロチンが届かない、“血滴子"がズバズバ殺される


なんぞこれ???
えーとつまり、正確なあらすじは……

かつてフライングギロチンと呼ばれる武器を使う暗殺集団“血滴子"が存在した。
しかし時代は変わり鉄砲が兵器の主役となり、皇帝の命により無用となった暗殺集団“血滴子"は鉄砲に敗れ、滅びた……。

これですよね 笑
全然フライングギロチン全然活躍しませんけど?
射程距離が短くて届かないってなんやねん……orz

これじゃあ「フライングギロチンの悲劇 ~時代の徒花~」


一番気になったシーンが、
“血滴子"のリーダーの娘(あんまり可愛くないし嫌味なキャラなのに、途中から急に悲劇のヒロインっぽい感じになる謎)が、逃げる女子供を守るために鉄砲隊に突っ込んでいく。
手にはシミターみたいな“血滴子"の刀。つまりギロチン。
足元に落ちてるクワを投げるが届かず鉄砲隊の一斉射を食らう。
しかし死なず刀を抜いて振り上げ、

「うぁーーー!!!」

突っ込んでいくが再び銃弾を浴びる娘。
……パタリ。
…………。

いやいやいやいやいやいやいや!!!!
ギロチン!!!そこはギロチンでしょ!!!
最期の最後にギロチン出さずに「うぁーーーー!!!」じゃねぇよ!
なんで鉄砲に正面から突っ込んでくんだよ!
クワ投げんじゃねーよ。
2mくらいクワ投げるんだったらギロチン投げんかい。
最期の最後にギロチンを出して一矢報いる、もしくはそれも鉄砲隊に敗れる。
そういうシーンじゃね???
なんのためのギロチンの刀だよ!タイトル知ってる??
フライングギロチンだよ??
最期くらいギロチンで戦えー!!


この映画何がすごいってフライングギロチンで死んだのって冒頭の数人だけで、あとは“血滴子"と農民ばかり死ぬ。
それっぽいカンフーシーンもちょこっとだけ。
あとは貧しい農民の中を延々ウロウロしてる“血滴子"のシーンが大半。

金八先生で加藤が「シュプレヒコールの波~♪通り過ぎていく~変わらない夢を 流れに求めて~♪」と中島みゆきの歌声が流れる中、連行されるシーンを思い出させるように、スローモーションで農民の町が大砲隊に爆撃され、ただ立ち尽くす天狼……。
お前らも戦え!!!


……いやー。
一方的な破壊と虐殺が大半を占めるという映画っちゅーのも珍しいですし、しかもタイトルの武器がほぼ活躍しないしキーにすらなってない。
ジミー・ウォンは“血滴子"の老リーダー役。
これまた毒を煽って死ぬ。
なんだかなぁ……。
政治的なメッセージとか高尚なことを考えた結果、カンフー映画にもなりきれず、歴史大作にもなりきれず半端でB級な映画に仕上がった、ということで。

あーあ。
「フライングギロチンを破る秘術を貴様に与えよう」
「食らえ!フライングギロチン16輪の舞!!」
「フライングギロチン破れたり!!」

みたいなシーンが観たかったなぁー。

なんか物足りなさがすごい。
釣りだとすればめっちゃ釣られた。
この映画どーいうターゲットをイメージして作ったんだろう??

ブルーレイ&DVD『フライング・ギロチン』 6月20日リリース - YouTube