ドローンとフィクションの自律/半自律型自動兵器

ニュースを観ていると最近「ドローン」の文字をよく見る。
日本が世界最速ピッチでドローン配備 : ギズモード・ジャパン
“日本版ドローン”生産・販売へ NHKニュース
「人は出さずに金を出す国」日本がドローンに傾倒するのは自然に思える。
ドローンと言うのは現状無人航空機などを指して、要は長距離運用可能なラジコン兵器と考えればいいが、ドローン先進国アメリカでも操作している人間への心理的負担が大きいなど言われており、操作が人間からAIによる自律式への変更も進んでいくかもしれない。そうなれば俗に言う「殺人ロボット」のようなものになるのか。


空想の世界ではそういう自律型の自動兵器というのはよく登場する。
たとえばガンダムF91にはバグという円盤型の兵器が登場する。

F91 ETERNAL WIND - YouTube
バグは刃の付いた円盤のかたちをしており、回転しながら切り裂き、自爆する。
この「回転する刃」と「自爆」は、弾薬を消耗する銃器などと違い補給の要がなく、しかも自爆することで回収する手間も無い使い捨ての兵器と考えられる。
自爆により拿捕されることもなく、拿捕されたとしても使い捨ての兵器であれば損害は少ない。



プラレス3四郎 OP [STEREO] - YouTube
プラレス3四郎に出てくる、プラモにロボットを仕込み闘うプラレスと言う競技。
プラレスラーは、自律や音声認識での運用も可能な超高性能小型ロボットで(なにせ自我すら……)作中、後半になって兵器運用の話が登場する(エル・ウラカン~)。

続編(?)プラレスラーVANにも兵器利用を企む悪の組織が登場する。
プラレスラーVAN 1 (チャンピオンREDコミックス)



ブラックマジック M-66 勝手に予告編 - YouTube
士郎正宗「ブラックマジックM-66」では、輸送中に戦闘用アンドロイドが暴走。
M-66にはダミープログラムとして開発者の娘がターゲットとして指定。
暗殺を行おうとするM-66の暴走を止めると言う話。
人型兵器、の場合、まず火器など人間同等の兵器を変更することなく使用できるという部分が長所だろう。
そして人間型であるために人ごみに紛れることが可能である、ということ。
ただし前述したバグなどと違い使い捨てとしては難しく単体のコストが高く、しかも関節部など駆動が多いため定期的なメンテナンスなどに運用に関しプロフェッショナルが必要となることは想像に難くない。
パーツや運用の人間が増えればそれだけ補給も増えるということで、コストや運用要員・パーツの増加と費用対効果が見合うかどうかは実際的には微妙かもしれない。コストが下がればまた別だろうが。
人型でなければならない、という理由が強ければ別だろうが。



攻殻機動隊 名言・名シーン8 タチコマ - YouTube
同じく士郎正宗GHOST IN THE SHELL」にもタチコマ草薙素子と戦う戦車など自律式多脚戦車が登場する。
こちらはAIによって会話すら可能で、原作にはそれぞれの「我々はなぜ存在するのか」などと討論する場面もある(いい燃料が貰えると聞いただけで跳んで行ってしまうあるていど幼い自我に設定されている模様だが)。
自重も過剰に重くないため、いちいち道路を破壊したり、キャタピラと違い多脚で瓦礫などを越えることも可能になっている。
ただし兵装はあくまでも警察であるために砲などの重装備はなく、銃器やグレネードなどを基本とする。


富士学校まめたん研究分室 (ハヤカワ文庫JA)
「富士学校まめたん研究分室」には兵器としてのミニタンクが登場する。
機構は多脚式。
タンクは使い捨てとして構造はシンプルになっており、戦術システムとオンラインで繋がることによって制御され、同種のタンクが複数展開する場合、その視界や情報を共有することによりチームとして情報や戦術を補完し機能する。
銃器類は既存のモノを換装することにより使用可能で、歩兵と車両の中間を担う存在としての運用を想定していた。


青の騎士ベルゼルガ物語『K'』 (ソノラマ文庫)
装甲騎兵ボトムズ」の外伝小説「青の騎士ベルゼルガ物語」の後半にはウォリアー・ワン(W-1)という自律式のATが登場する。
メカアクションシリーズ 装甲騎兵ボトムズ外伝 青の騎士ベルゼルガ物語 ウォリアー1 Aset
(確か)赤ん坊をあやしたりもできる超高性能機。



ジャイアントロボ 7話 - YouTube
ジャイアントロボ」も音声認識の操作系を使用しているが基本は自律式。
草間大作の声にしか反応しないというプロテクトがなされており、入力端末は今流行のウェアラブルな時計式。
巨大かつ動力として原子炉を積んでいるという(そのおかげでシズマドライブが一斉停止する地球静止作戦の中でも稼働できたわけですが)もので長期運用やコストを考えれば一点もののスペシャル機(モビルスーツにしても動力は核融合炉なのだけれども)。
基本攻撃は腕部によるパンチだが、キャノン砲なども搭載されている。



などなど「鉄腕アトム」「鉄人28号」の昔から、自律/半自律式のロボットやロボット兵器などは数多く空想の世界に登場し、今や現実世界がそれに追いつき追い越そうとしている。
AIを搭載した兵器と言うことになると今度は人道的な問題や新たな産業を生み出したり、さまざまな影響も出てくるだろうが、人間は可能であればそれがどれだけ倫理的におかしくても、それを行ってしまう生き物で、人の命よりも機械の方が安い国ならば率先して導入する可能性はある(宗教心で自爆したり特攻したり、人の方が安いならばその限りでもないかもしれないが)。
だからといって戦争や侵略が容易になってしまっては困るけれど、軍事として扱われればその技術が発展するのはこれまでの前例通りで、ドローンというものが技術として進んでいくなら自律/半自律式の研究は避けられないところ。

空想で兵器が出てくる分にはいいですけど、現実は平和であってほしいところ。
アマゾンのドローンみたいに日常を補う(たとえば後ろについて荷物を運んでくれるドローンとか)方向に発展すればいいんですけれどもね。

フィクションに登場する自律式のロボット兵器はほとんど「悪」だったり。
(正義側の場合、自我があり人と対話できキャラクターが設定することで機械の冷たさを緩和する)
マッチ箱の脳(AI)―使える人工知能のお話