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「残響のテロル」と「パトレイバー」


アニメもドラマも最近はあまり観てなくって今シーズンだと「アルドノア・ゼロ」「残響のテロル」「スペース★ダンディ」といったところで「家族狩り」「アオイホノオ」は原作読んでたので録画はしてあるがまだ観てない。

「残響のテロル」は、新井英樹ザ・ワールド・イズ・マイン」の如く現代の日本で若者二人が爆弾テロを仕掛けるという話。
まだ四話目なので全体像は見えないけれど、謎の少年二人に少女が現れボーイ・ミーツ・ガール的な要素もある。







少年らに対して警察に柴崎と言う刑事がいる。
設定は、まんまパトレイバーの”カミソリ”後藤のようにキレすぎたせいで閑職に追いやられた刑事で、今回の事件の謎解きを行える唯一のキャラクター(鬼貫八郎的探偵役)として登場する。
四話目では、外回りから帰り語るシーンがあってそこもまんま、パトレイバーで松井警部が帆場の足跡を追うが何も得られないことを語るシーンを思い起こさせた。

見せたかったんじゃないのかな。餌に釣られて調べてまわる人間、つまり俺たちに

劇場版 機動警察パトレイバー

かなりインスパイアされてると思うんだけれども。

警察組織と言う社会のシステムの中からはぐれたイレギュラーな存在、という意味で柴崎と言うのは組織の中で唯一犯人らに近しい、老獪かつスタンドアロンな存在。
対比として組織の中で、熱情と正義感と甘さでの先走りが、若い刑事として愚かに描かれる。

「あなた(柴崎)はあいつら(犯人)とゲームをしたいだけなんでしょ!」
若い刑事がこんな感じのセリフを言うシーンがあるのだけれど、柴崎は確かに犯人らと同軸線上(爆弾ゲーム)にいて犯行を阻止しようとする。
警察組織は仕掛けられたゲームのルール上ではなく、通常の捜査として物証を当たり犯人を探そうとする。
しかし犯人のルール(状況)にのっとらない限り犯人は捕まらない。
虚構の世界はそういう風にできてる。
ちゃぶ台返しでゲームは終わらない。

劇場版パトレイバーで言う帆場、柘植、後藤と荒川が同種の人間なのと同じ。
社会や組織と言うシステムからさまざまこぼれ落ちたイレギュラーな彼らが既存のシステムを破壊しようと、あるいはそのシステムの中でイレギュラーとして己の矜持を全うしようと行動する。

後藤は警察の一員であるが、警察の掲げる正義と後藤の信じる正義は異なる。
後藤は、南雲に

ねえ、気がついてる。あなた帆場の話をするとき何でかとても嬉しそうな顔してるわよ

劇場版 機動警察パトレイバー

と言われてしまう。

同じ軸線上のゲーム、そこで遊ぶ線の端と端。
真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス)
新井英樹ザ・ワールド・イズ・マイン」では、犯人のトシとモン、そしてマリアが加わり三人で警察を相手に警察署を襲撃し、爆弾を仕掛け、大量虐殺をおこなうんだけれど「残響のテロル」ではそこまでドロドロした展開にはならなさそう。
とはいえ核を持ってる彼らが最終的に何をやらかすのか。
太陽を盗んだ男」みたいなことにはならなさそうですが。
期待して観てる。


「アルドノア・ゼロ」の「特殊な兵器(カスタムメイド)の性能でも操作技術でもなく主人公の知略(罠や戦術)によって生き残る」「個人ではなく集団の力で勝つ」と言う視点も新しくて面白い。
主人公が戦士ではなく軍師、ってのも今っぽいかもしれない。
戦略家主人公と言うと「コード・ギアス 反逆のルルーシュ」辺りか。
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