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意識高い系ラノベ(試案)

※手慰み創作です
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「どーしてオレがこんな目に?!!」
彼は危機のまっただ中にいた。
叫んでも周囲にいるのは、ひとの言葉を解さない悪鬼(オーガー)と呼ばれる魔物だけ。
危機一髪、絶体絶命。
彼の状況を言い表す四文字熟語はこんなところだろう。






多くの物語はクライマックスから始まるが、これはブログにも言える。

多くの人はアクセスしてわざわざ長い前置きから始まる文章を読んだりはしない。
つかみが肝心。
だから冒頭に記事の重要な部分を〜物語で言えばクライマックスを〜描くことで読者をつなぎ止める。
記事の構成は重要なものから順に書いていくこと。

長い前置きは嫌われる。
この記事も本題(物語)に戻ろう。

この物語は、今のラノベに多い「異世界に転生でVRMMO(仮想現実大規模多人数オンライン)」で俺TUEEEEE!!!!な世界を舞台に意識高いライフハックのノウハウを描こうと言う無茶苦茶な創作である。

主人公は、大学を卒業後、何となく就職。
何となく日々を過ごす中、友人に紹介された実名制SNSの某サロンに参加。
そこでは最新鋭のVRMMOを使いライフハックを身につけようと言う合宿が行われていた。
そして主人公は何となく「ヒマな新入社員が意識の高いVRMMOに参加してみた」なブログネタにでもしようと言うノリで参加し冒頭のシーンに到る。

さて、彼に何が起きたのか。
まずは、参加一日目の朝に視点を戻してみることにしよう。
彼は、最新鋭VRMMO”アヴェスター”内で"コタロー"と名乗っている。

【ポイント】

  • 記事の一番冒頭には、重要な事を書いて読み手を惹き付けよう
  • ムダな部分は極力削ろう



「なんすか?!まだ四時じゃないっすか!」
オレは、実家暮らしだから誰かに起こされるのは慣れっこだが、年齢=彼女いない歴のDT(というのは内緒)なんで母親以外に起こされることは無い。
だから妙齢の美女(に見える)に起こされるのはやぶさかではないけれど、それにしても時間が早過ぎる。
まだ窓の外は暗い。
意識がハッキリして来てここが”アヴェスター”だと気づく。
オレの部屋はこんなに広くないし、壁が漆喰でもないし、木の床板でもない。
そしてこんな美女に知り合いはいない。

「どう?目が覚めた??」

仮想空間とは言え就寝の時間は存在する。システム的にはこの間にバックアップを取るんだとか、現実世界に残した脳みそにデータを一部フィードバックさせるんだとか、技術的な理由もあるらしいが、眠いのは現実でも仮想空間でも眠い。
ましてや午前四時なんて起きたこと無い……あ、そうそう。
”アヴェスター”の世界は中世をベースにしてるんだが、ポモドーロテクニック?だとか効率化だとか色々あって時計だけはアリってことになってるらしい。
なので枕元に目覚まし時計が鎮座してる。
鳴るのはまだ三時間くらいあとの筈だが。

「……おはようございます」

とりあえずあいさつはしておこう。
美女……今回のVRMMOでのサロン主催イベントの主催者であるカリスマノマドの"ミッフィー"は、今回のオレの指導担当になっている。
でなければオレの部屋に来る筈も無いわけで。

「起きて、これから早速狩りにいくわよ」

「え?!朝飯は?」

いやいやいや、さすがにお腹グルグル言ってますけど。
オレ起きたらまずメシ食うタイプなんですけど。
というかこんな中世みたいなファンタジー世界で何食うんだろう?

ミッフィーは、ネットでお馴染みのアルカイックスマイルを浮かべつつ(つまり目は全然笑ってない)

「……ライフハックで朝食前の朝活は常識だよね?この世界では自給自足なんだから働いて!自分の食べる分は狩ってくるの!」

そういって毛布を剥ぐとオレをベッドから叩き出した。
どういう設定になってるんだかアバターの腕力が桁違いにでかい。
多分、彼女に片手で殺されるくらいの力差があるだろう。
さすがカリスマは違う。

こうしてオレは朝もやの中、剣を片手に、空きっ腹を抱えて原野に狩りに出たんだけど。



【ポイント】
人間の脳は寝ている間の情報を整理するため、朝起きたその時が一番整理整頓された状態です。
そして記憶などを司る前頭前野は午前十時頃が機能のピークと言われるため、朝活動学ぶことはとても効率的だと言われています。
英文学者、言語学者、評論家でもある外山滋比古氏も自著の中で朝食前が一番脳の活動がよい、と書いておられます。

みなさんも朝食前の朝活を試してみましょう。



【次回予告】
VRMMOで待ち受ける朝活の真実!
そこで待ち受けるポモドーロテクニックと出世する人は長財布を使うとは一体何か?!
じぶんの頭で考えるんだ!
次回「荒野のポモドーロで消費してるの?」
わかった?じゃーねー。

思考の整理学 (ちくま文庫)


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