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ドリヤス工場「あやかし古書庫と少女の魅宝」

マンガ

あやかし古書庫と少女の魅宝 第1巻 (IDコミックス REXコミックス)
マンガの絵柄って言うのは面白いものでこれだけ人がいるのにみんなタッチが異なる。
もちろん似ている人もいる。
けど、それなりに名を成してるマンガ家は特徴的な絵を書く人が多い。


ドリヤス工場というとウェブ漫画トーチweb 有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。も知られてる。

どー見ても水木しげる
唯一無二と思えるあの個性的な絵柄をこれだけ使いこなすのはそれはそれですごい。
他の絵柄も描けるけどこれなのか、これしか書けないからこれなのかは知らない。
スクリーントーンは、ほぼ使ってない。
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↑夜空くらい。
(第二巻 第十一話 堂々巡り(サーキュレーション))


あやかし古書庫と少女の魅宝」はいわゆる能力者バトルもの。
古書店に眠る宝を巡って謎の組織の刺客と、主人公らが能力を駆使して戦う。

もし荒木飛呂彦スタンド能力で霊を操れるなら「ジョジョ」に見られるように映画的な効果音と共に絵画を元にしたポーズをしたそれっぽいキャラが登場するんだと思う。
しかし「あやかし〜」の場合、
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こうなる。
(via 第一巻 第二話 戦乙女(ワルキューレ))
ぽあ〜〜〜〜が格好良いのかどうか、ともかく水木しげる
能力というより妖怪を呼び出したっぽい。
白い枠に……で影をつける水木ライクなフワフワした、硬いんだか柔らかいんだかあの独特のエクトプラズム表現。
緊迫感があるんだか無いんだかよく判らない雰囲気とか、意外と淡々と進んでいく。


お話としては多分ベタなんだろうけど、この絵柄の魅力と不思議な雰囲気でついつい読み込んでしまう。
もし少年◯ースとか電撃◯王辺りに載るようなマンガの絵柄だと、このストーリーでは目立つことも無く終わっていく気がする。
美少女、という設定ですが女の子の顔が一種類……あだち充か。

能力名が漢字に英語の読みという今っぽい感じなのが、絵柄とズレがあってそれはそれで愉しく、主人公の能力がなぜか「一度だけ複製(コピーアットワンス)」というCPRMでも仕込んでありそうな名前だったりするのもいい。


恋愛要素あり、バトルあり、ウンチクあり、水木ありでなかなか不思議な読後感。
王道の展開だけれど多分、面白い。
二巻で完結はなんだか勿体無いけど、これくらいで丁度良い気がしなくもない。


よくわかんなけいけど歴史巨編とか描いてくれたらすごく面白そうな気がする。

あやかし古書庫と少女の魅宝2 (REXコミックス)