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ウッディ・アレン監督オススメ5作品

映画

ケトルVOL.21
ウッディ・アレン。
オシャレスノッブ。
押井守は、嫌いな(観ない)ウッディ・アレン。
冴えないルックスの割に気どり屋でモテて、アカデミー賞で受賞しても授賞式に出席せずジャズクラブでサックス吹いてたなんてエピソードも実に気取ってる。



映画『ロスト・イン・トランスレーション』を再び観てみて。 - きまやのきまま屋
きまやさんとツイートしててその中で「スカーレット・ヨハンソンと言えばマッチポイントでの色っぽい感じもいいですよ」と言う流れになって→アメリカマンセーのウッディ・アレンにしてはいい英国映画だったな→あれ?ウッディ・アレンってどのくらい観てるんだろ?

個人的にウッディ・アレンはあんまり好きじゃないし……と思って数えたら20作以上観てて驚いた。
そういえば意外といい映画も、あるし評価もしてるのに、あの

「ボクって、ルックスはイマイチだけどさ、才能があるからモテちゃうししょうがないよ」

感を前面に出して隠そうとせず、自分語りする感じが好きじゃなくて高評価してたこととかすっかり忘れてた。
出なきゃいいのに。
インテリゲンチャな感じが鼻につくと言いますか。

そんな大嫌いなウッディ・アレン監督の名作を幾つかおススメ。




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1.ギター弾きの恋

1930年代のニューヨークはジャズ全盛期。才能溢れるギタリストのエメットはジャズ­・クラブでも人気者、その演奏には誰もがうっとり聞き惚れる。演奏とは裏腹に自堕落で­身勝手な生活を送っていたエメットだったが、口のきけないハッティと出会い、次第に愛­するようになる。ところが、上流階級出身の美女ブランチがエメットに興味を持ち・・・­。

世界でジャンゴ・ラインハルトに次いで二番目に上手いと自負する天才ギタリスト エメット・レイ(ショーン・ペン)。
ギターは上手いが性格的に難がある。
そんな彼があるとき口のきけないハメット(サマンサ・モートン)が現れて……と言うお話。

ストーリーはわかりやすく「大事なものは失ってからその大切さに気付く」
ショーン・ペンの演技が、とてもとても素晴らしく、そして切ない。
実際にいたギタリストの伝記映画....と見せかけてメタフィクションという試行もおもしろい。
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2.ブロードウェイと銃弾

劇作家のデビッドは、やっと自分の戯曲をブロードウェイの舞台にかけることに成功し張り切っていた。しかし、出資者はマフィアの親玉ニックで、ろくに台詞もいえない自分の愛人オリーブを主演に据えろと要求したり、プライドの高い主演女優ヘレンは脚本を書き換えろと色仕掛けで要求し、ワーナーは過食症でオリーブと性的関係を持ち、オリーブのボディガードのチーチは演出に口を挟んでくる。

これまた名作。
ウッディ・アレンが出ないのもいい。

ギャングが自分の愛人を主演で舞台を作れと言いだし始まるドタバタコメディ。
チャズ・パルミンテリ演じるギャングのチーチがとてもいい味を出してる。
これは映画100とか50とか選ぶと間違いなく入れる一作。
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3.マッチポイント

ロンドン。野心家の元プロテニス・プレイヤー,クリスは大金持ちの息子トムと親しくなり、トムの妹クロエと付き合うようになる。ある日、トムの別荘に招かれたクリスは、トムの婚約者であるノラと出会い、挑発的な態度の彼女に惹かれ、ついには関係を持ってしまう。ノラを忘れられずにいるも、クリスは憧れの上流階級への道を選び、クロエと結婚するが、ある日偶然ノラと再会し、抑え切れない愛欲で、再び関係を持ち始める。欲望と野望の狭間で、クリスの想いは激しく揺れ動き、ついにとんでもない結末へ辿り着く・・。

これもアレンが出てなくていい。

いつもアメリカNYを舞台に描くアレンがこの作品では、ロンドンを舞台に描いてる。
ぐちゃどろな男女のサスペンスもアレンが描けば、とてもクールでスタイリッシュでスノッブに。
矮小な人間は、偶然と確率に支配され運命が変わる。
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4.世界中がアイ・ラヴ・ユー

ウディ・アレン監督がミュージカルに初挑戦したラブロマンス。マンハッタンに暮らす、何の不自由もない夫婦とその子供たち。しかし彼らはさまざまに恋の悩みを抱えていた…。ジュリア・ロバーツ、ドリュー・バリモアなど豪華キャストが共演。

ミュージカル映画だしアレンは出てるし。
評価も賛否両論(上記散策は、概ね好評価)
とはいえ、この映画が面白いのは普通のミュージカル映画であれば歌を別撮りしたり、あるいは歌の上手いキャストを固めるのにそうではなく、特に歌が上手いキャストでもないのに別撮りもせずそのまま歌うので歌がヘタで踊りもぎこちない人が何人かw
そこが見どころ。
ゴールディー・ホーンはいいですよ、もちろん。
最近すっかり劣化しましたけど。

普通のきれいきれいなミュージカルが苦手な人の方が見やすいと思う作品。
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5.カイロの紫のバラ

大恐慌時代のアメリカ・ニュージャージー。失業中なのに遊んでばかりで暴力まで振るう夫との生活にうんざりしているセシリアは、ウェイトレスの仕事中も頭の中は映画のことばかりで失敗続き。今はギル・シェパード主演の新作映画「カイロの紫のバラ」に夢中で、もう5回も観てセリフまで覚えている。ところが、その日はいつもと違っていた。映画の中の主人公トム・バクスターが、スクリーンの中からセシリアに語りかけてきたのだ。しかもトムは映画を飛び出し、彼女を連れて映画館を脱出してしまう。前代未聞の出来事に、映画館のみならずハリウッドも大騒ぎ……。

失業中の旦那を養う妻(ミア・ファロー)が映画の中の登場人物に憧れ、映画館に通い、あるとき映画の中からその主人公が現実へ飛び出してくる。
ミア・ファローはそのまま恋に落ちて、しかし映画は主人公がいなくなるわ、ミア・ファローの旦那にしてみれば不倫相手が登場するわ。
映画愛が詰まったウッディ・アレン初期の傑作。
残念ながらこれにもアレンが出てくる。
ウッディ・アレンの映画って悲しい話が多いんですが、これもそうですね。
なんか切ない。
二次元が、嫁が、とか今どき言うけどもアレンはこの当時からやってたって言う。
カイロの紫のバラ [DVD]


他にもミラ・ソルヴィーノがかわいく描かれてる「誘惑のアフロディーテ」とか、アレンが17歳の女の子と不倫する「マンハッタン」やら、けっこう面白いんだけど、肝心な部分の、そこの(モテ男の)キャストはアレンじゃなくてよくね?!っていう作品も多い。
とはいえオシャレスノッブってだけじゃなく意外と心に染みる映画が多いのもアレン映画の特徴。
日本では、ウケづらくはあるんだけど、観てみると面白いもんですよ。


ウッディ・アレンは好きじゃないけど、ウッディ・アレン作品は好きな管理人でした。
誘惑のアフロディーテ ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray]
マンハッタン [DVD]