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編集の意味とリアルさについて

小ネタ ブログ


「会話」を「文章」に起こすときに気を付けたいこと - コウモリの世界の図解
これを読んで「編集」の意味について考えた。




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昔から思っていることがある。

たとえばドラマを見ているとみんなスムースに会話をしている。
誰も話している最中につまったり、咳こんだり、セリフとセリフがかぶったりしない。
日常ひとと話していると言葉に詰まったり、つっかえたり噛んだり、途中で唾液が喉に引っ掛かってゲホゲホいうなんてこともあるがドラマの世界でそういうことは無い。
もちろん、たまにはそういう描写を入れるモノもある。
ガチ勢だとすぐにその辺を「リアリティがない」と言い出してしまいかねないが、もともとフィクションにおいてのリアリティは咳やつっかえではない。

たとえば壁ドンからの

「お前はさ、オレのことさえ見てればいいんだよ(きりっ」

というシーンがあるとして、リアルさを出すように

「お前はさ、オレ(けほっ)のことさえ見てればいいんだよ(きりっ」

と途中で小さい咳を挟んだとすればそれはリアルさというより単にセリフに対する視聴者(観客)の集中を削ぐことになる。
視聴者(観客)は感情移入をしている。
そういう詰まり方をしない、噛み方をしないからこそ最後の「(きりっ)が生きる。
決め台詞ってのは噛まない。
お客さんのためにセリフが被ったりしないわけですよね。

リアルとはなにか?

「リアル」だけが生き延びる (That’s Japan)
リアリティとはそのままそのものを描けばいい、ということではない。
ではリアリティとは何か。

たとえばどこぞの一軒家で男女が暮らすだのなんだのという番組があって、その中でくっついたりなんだやるわけだが、それを見て視聴者はリアルを感じる。
しかしそれは別にやっていることをまま描いているから「リアル」なのではない。
トイレが臭かった流してなかったり、鼻毛を抜き、股間を掻き、屁をしてるところを映しているから「リアル」なんじゃない。

編集を行い無駄な部分を切り落としている。
カメラに映らない部分だって多くある。

でなければ24時間を描くのに24時間かかる。
しかし視聴者はひとつ屋根の下での男女のひきこもごもに「リアル」を感じる。


対談やインタビューにも「読み手」が存在する。
読み手が存在しない対談の書き起こしは単なるログ・記録(議事録)。
読み手がいると言うことは、書き起こしの意味として、読み手に読ませることがまず第一。
それが編集。
編集は書き手のものではないですよ。

対談で行われた音韻をそのまま伝えたいのであれば、動画を見せれば済む。
動画で済むものをあえて時に起こす必要性。
まんま音を時に落とし込むのではなく編集(読み手に読解しやすく整形を行う)を行うからこそ「書き起こしの必要性」がそこに発生するのではないのかな、と思うのですけれどもね。

現実→録音、撮影→書き起こし

二度の変換をかましている時点でそこに「現実まま」が必要か否か、と。
音韻を字にした時点で既に別のモノ。
(ニワトリの鳴き声は「コケコッコー」で読み手に通じるが実際の音とは違う)

編集の意味

対談 第一回 三沢文也様(はてなブロガー) | 株式会社参謀本部

これは編集が入ってないから、インタビューってよりも議事録になってるぞ!

2014/10/27 10:00

対談 第一回 三沢文也様(はてなブロガー) | 株式会社参謀本部

読みにくい

2014/10/27 06:46

対談 第一回 三沢文也様(はてなブロガー) | 株式会社参謀本部

こんな同人trpgリプレイみたいなテキストをながなが読むほど暇人ではない

2014/10/26 16:50

対談 第一回 三沢文也様(はてなブロガー) | 株式会社参謀本部

半分削れると思う。テンポ悪い。

2014/10/26 12:52

自分もこの辺の意見に賛同。
結局、最後まで読んでない。

その辺を力説されてもなんか違う感触。
話し言葉と書き言葉、話すことと読むことは違う行為。
活字で表現したどもりで人間性を感じさせるよりも、可読性・判読性を上げて、書き起こしの対象となる発言者の考え方で読み手に人間性を感じさせる方がよほどよい(そのほうが難しいですが)と思いますけどね。

黒子

読み手から
「この書き起こし方の書き方ってさぁ」
っていう意見が出てる時点で「編集気にされてる→反省」が普通だと思うんですが……。

対談記事を読んで「編集の有無」に関してのコメントが出たら喜べない。
書き起こし方ではなく、中身を集中し読ませるのが編集の意義。


編集って黒子なんですよ。
最初から最後まで。

実際の読者の感想は下記の通りで、とても面白いものでした。
ばっちりメイクが好きな人もいればナチュラルメイクを好きな人もいる、というように、「どもり」のある編集についても、意見が真っ二つに割れたのです。

いやいや。
面白がるってのもおかしいのよ。
裏方は注目されないことを目指……

・リアルさってのは、現実をそのまま落とし込むことではない
・編集は読み手に気にされない黒子


こーもり氏の書き起こし努力に関しては、お疲れさまと思うし労作だとは思うし、文句ってわけでもないですがこれで「リアルとは」「編集を」などなど語られてしまうと、もう……。

今日は、忙しいのでこんなもんで。
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