生きるとは渇き続けること 映画「渇き。」

渇き。

容姿端麗な優等生の娘・加奈子(小松菜奈)が部屋に全てを残したまま失踪した。元・妻の依頼でその行方を追うことを請け負った元父親・藤島昭和(役所広司)。家族が破綻した原因が自分の性格や行動であることには一切目もくれず、自分の“家族”像を取り戻すことだけを夢想し、なりふり構わず娘の行方を調査する。過去と現在の娘の交友関係や行動をたどりながらやがて、今まで知らなかった娘・加奈子の輪郭が徐々に浮かび上がっていく。果たして父は娘を見つけ出し、あの頃夢見た“幸せな家族”を取り戻すことができるのだろうか?

レンタル開始したのでようやく鑑賞。
amazonインスタントビデオで299円。

賛否が分かれるでしょうね。
もうさんざ評論されてるのでざっくりと以下。

ネタバレもない雑感。



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作品全体に織り込まれた無数のドラッグ。

タバコ、アルコールに始まり、抗うつ剤、セックスも快楽殺人もひとの快楽を求める先にある。
そして無数の死。
生きる間、さまざまに快楽を求め、そして死ぬ。

快楽であろうが、愛であろうが、金であろうがドラッグであろうが、すべて生きる間は渇望し求め続ける。
本来的な、根本的な生きる理由がなくても渇望があり、それが生きる理由になる。
ひとによってはそれは快楽で、ひとによってはそれは愛。


「渇き。」とは生き続ける限り埋められない心の隙間。
その隙間を埋めようとさまざまな事象を求める。
無数の死により「生きる」=渇き、を描いた作品。
「渇き」ではなく「渇き。」というタイトルの「。」は死の暗示ですかね。


個人的には傑作と思いますがオススメはしにくい。
血みどろ率高いのでひとを選ぶ作品です。
新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン」好きならいいかもしれない。
果てしなき渇き (宝島社文庫)