THE MANZAI 2014に思うこと


THE MANZAI 2014はなかなか面白かった、が考えさせられる大会でもあった。
ちょっと以下に、時系列で。



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Aグループ

2丁拳銃、エレファントジョン、アキナ、磁石。
ベテラン 2丁拳銃がトップで登場。
エレファントジョン、アキナ、磁石と全体的にまっとうな漫才コンビが続くブロック。
個人的にはアキナのズレ漫才がいい感じだったので国民ワラテン(視聴者投票)が磁石で意外。
・2丁拳銃:1
・エレファントジョン:4
・アキナ:5
・磁石:1
→アキナが決勝へ

Bグループ

トレンディエンジェル、馬鹿よ貴方は、囲碁将棋、学天即。
全体的に温度の低いグループ。
トレンディエンジェルが構成を崩した今っぽい解りやすいネタを披露し一気につかみ。
馬鹿よ貴方はで一気にスローダウン。
囲碁将棋、学天即はがっちりしたネタだけにそれに引っ張られるような空気のまま。
・トレンディエンジェル:8
・馬鹿よ貴方は:0
・囲碁将棋:1
・学天即:1
→トレンディエンジェルが決勝へ

Cグループ

和牛、博多華丸・大吉、ダイアン、三拍子。
和牛のメタなネタで空気が暖まり、華大が貫録を見せ付けた横綱相撲。
言うことなし。
ここが最もレベルが高く、三拍子がBブロックなら決勝行ってたかもしらん。
・和牛:0
・博多華丸・大吉:6
・ダイアン:0
・三拍子:4
→博多華丸・大吉が決勝へ

決勝

ネタ順はアキナ、トレンディエンジェル、博多華丸・大吉。
一回戦と同じYoutuberネタのつかみで入り、安定感のあるお馴染みのネタの華大はすごい。
・アキナ:0
・トレンディエンジェル:1
・博多華丸・大吉:9
優勝:博多華丸・大吉

宮根

優勝おめでとーの舞台上に次の選挙特番司会の宮根が登場。
次の選挙特番司会の宮根は選挙特番前と言うこともあってかニコリともせず「選挙特番中に選挙をテーマにした漫才を今から作ってください」との無茶ブリ。
この辺で「えー!」っていうドッキリ展開で盛り上げ&次の選挙特番へ視聴者を引っ張ろうと言う腹でしょうが、あえてそのネタ一本観るためにチャンネル変えない、なんてないわけでして、速攻で黒池上のテレ東。
水を差す宮根がお笑いモードだったらまだマシだったのに選挙モードで来るあの画龍点睛を欠く異物感。
そりゃあ自分が司会の番組ですから意気込みはあったんでしょうが。
だったら司会やってた佐野かミタパンが振れば良かった。

ゲイのカミングアウト

アキナの決勝ネタの中で雪山で遭難しそうになって衝撃的な一言、っていう場面があって
木山「目を覚まさせるような言葉や!」
山名「おれゲイやねん」
秋山「きしょい!!もう怖いから!このタイミングでそんなん言われたら」

っていうところがあってそれについてたけしも一言言ってる。

で、ツイッター辺りを見てると「ゲイを笑いものにしてる」「ゲイ侮辱ネタ」と言われてしまっていて、でも自分なんかは見ていてそう言うのは感じなかったんですよ。

木山「目を覚まさせるような言葉や!」

山名「おれゲイやねん」

雪山で遭難して衝撃的な一言→漫才の相方が突然カミングアウト、っていう前段部分を捉えていたんだけど侮辱と採るひとは

山名「おれゲイやねん」

秋山「きしょい!!もう怖いから!このタイミングでそんなん言われたら」

と言う後段を採っている印象がある。
これって「ゲイと言う存在すべてが気持ち悪い」ではなくて「相方が、雪山で突然ゲイとカミングアウトしてしまうことに対しての拒否感」と言う主語でしかなく、旧知の相方に限っての筈なのに、なぜか主語が拡大・一般化されてゲイ全般を侮辱してると言われてしまう。
流れ的にも、そんなネタでもないし。

この前の「どぶろっくのネタは性的犯罪者の妄想を歌っているようで笑えない」もそうだけど、なにか過剰に考え過ぎるんでは、お笑いとか観ない方がいいと思うのよな。
お笑いって性のネタとか差別とか外見いじりとか山ほどあってね。
アンガ田中のブサイクいじりだって、いとうあさこのババァいじりだって本人らにしてみたら無くては困るものなんだけど、アレを見て「外観を批判するなんて可哀そう」「ババァと言われる年齢じゃない」とマジレスしてしまうと笑えない。

とまれセンシティブことをネタに入れるのはこーいう反応があるんで今は難しいところですが。

審査員

西川きよし、志村けん、オール巨人、テリー伊藤、春風亭小朝、大竹まこと、渡辺正行、関根勤、ヒロミ。
このメンツ、
漫才 :西川きよし(西)、オール巨人(西)
コント:志村けん(東)、大竹まこと(東)、渡辺正行(東)、ヒロミ(東)
ピン :関根勤(東)
落語家:春風亭小朝(東)
演出家:テリー伊藤(東)

ということで「THE MANZAI」と言いつつ審査員に漫才師が二人しかいない。
そして関西色がとても薄い。

これ、M-1(10回大会)と比較するとよく解るんだが、
漫才 :中田カウス(西)、宮迫博之(西)、松本人志(西)、島田紳助(西)
コント:渡辺正行(東)、大竹一樹(東)、南原清隆(東)

M-1の審査員って非常にバランスが上手くて関西関東が半分でコント・漫才が半分なんですよ。
漫才の大会なので審査員が漫才師なのは当然。
ただTHE MANZAIは過去も秋元康、テリー伊藤を加え、これまでも高須光聖、鈴木おさむらの作家陣を揃えてる。
視聴者投票(ワラテン)は1票にしかならないので、やはり審査員は重要になる。

博多華丸・大吉

博多華丸・大吉が強すぎる。
華丸氏が「Youtuberになりたい」って言いだした時点でもうヤバい。
テンポは他コンビよりも遅めだけれど、ネタの構成が上手い。
ガッツリ見せる感じ。



でも博多華丸・大吉がこの大会に他のコンビよりもベテランで出場するっていうのは怖いはずなんすよ。
勝って当たり前。
負けたら「あんなぽっと出に負けたよ。やっぱ勢いが無いとねー」とかロートル扱いされる。
特に今回はトレンディエンジェルの勢いとワイルドカードの三拍子もかなりよかった。
とはいえ貫録を見せた華大のネタはとても良かった。
「マックスむらい」の名前が出るとは思わんかったwww

まとめ

ブロックごとの実力差が大きくて、Cブロックこそ「死ブロック」だよなと。
結成歴を問わない大会だからこそベテランが出ることは当然ある。
でもベテランって名前が知れているからそれはアドバンテージなんですよね。

無名の新人vs実力派ベテランなら後者の勝ちの可能性が大きい。
同じ大会に新人とそこそこの芸歴のコンビが出るとこんなに差があるのか、と実感してしまう大会でもあったわけでして。
面白かったですけどね。
ただこれからのタレントが名前を売る大会として華大の面白さの再確認では本来的ではなかったかもしれない。

だってベテランが今どきのネタって言うならSNSとかじゃないですか、せいぜい。
それがYOUTUBERですからねwww
華丸・大吉すごいっすわ。
漫才入門 ウケる笑いの作り方、ぜんぶ教えます