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読み終わっていたけど記事にしていなかった面白い本7冊

読書 まとめ

読書ゼロどころか365日連日読書の身としては、記事にしてないけれど面白い本と言うのが幾つかあって、そーいうのは気合を入れて記事を書き始め、途中で本の魅力を全く書ききれない(あるいはアウトプットを失敗し)&大した記事にならないことに気付き(公開してるのもそうだろ、と言うツッコミは無しで)書きかけの下書きのまま眠る結末を迎える。


そんな日の目を見なかった、でも面白いオススメの読了本を以下に。



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1.映画の奈落: 北陸代理戦争事件/伊藤彰彦

映画の奈落: 北陸代理戦争事件

『仁義なき戦い』を超えようとした脚本家、山口組No.2の肩を越こそうとした極道、二人の男が出会った時、映画の“奈落”の口が開いた…公開後、主人公のモデルの組長が映画と同じシチュエーションで殺害された伝説の実録やくざ映画『北陸代理戦争』(深作欣二監督、高田宏治脚本)をめぐる男たちの戦い。関係者への直接取材と緻密な脚本分析によって浮き彫りにする、映画という魔の奈落に迫るドキュメント!

深作「仁義なき戦い」に始まる東映実録路線の終盤、実際の抗争事件を扱ったために映画が切っ掛けで現実で襲撃事件が起ったと言う映画「北陸代理戦争」と三国事件。
当時の脚本家や監督、そして繋がりを持つ極道を描いたノンフィクション。

2.暴力団/溝口敦

暴力団(新潮新書)

なぜ暴力団はなくならないのか? 学歴、年収、出世の条件とは? 覚醒剤や野球賭博でどのように儲けるのか? 女はヤクザになれるのか? なぜヒモが多いのか? 刺青や指詰めのワケは? 警察との瘉着は? ヤクザが恐れる集団とは何か? 出会った時の対処法とは? その筋をも唸らせた第一人者が、時代ごとに変化し、社会の裏で生き延びる「わるいやつら」を、やさしく解き明かす「現代極道の基礎知識」。

「映画の奈落」を読んで極道の世界について知りたくなり手に取った一冊。
とまれこちらは現代の(2011年)極道の実際を書いた本で、暴力団とは果たして何か、今の実像はどういったものか、どのような団体があるのか、など広く浅く取りまとめた入門本のような趣で大変面白かった。
最近は暴力団よりも半グレなどが勢いを増してるってのもありましてね。

3.手ごわい頭脳/コリン P.A. ジョーンズ

手ごわい頭脳―アメリカン弁護士の思考法―(新潮新書)

絶対不利な状況でも諦めない。白を黒と言いくるめ、絶妙の切り返しで逆転する。大企業から莫大な賠償金を勝ち取り、国家相手にも一歩も引かない。訴訟先進国アメリカで活動する弁護士たちは、「手ごわい頭脳」をいかにして手に入れているのか。イシュー・スポッティング、ファクト・ファインディング、アナロジー等々、彼らの思考法とリーガル・マインドを、現役アメリカン・ローヤーが解説する

アメリカで弁護士資格をとったコリン P.A. ジョーンズがアメリカと日本の弁護士の思考の違いなどについて書いた本。
法制度の違いもそうだが発想自体が根本的に違う、という視点も面白かった。
当時、続けざまに日本の民事訴訟の本を読んで、そっちを書いたんですよね。

4.マネーロンダリング入門/橘玲

マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで

マネーロンダリング(資金洗浄)とは、テロ資金や麻薬・武器密売・人身売買などの犯罪で得た収益を、海外の複数の金融機関を使って隠匿する行為をいう。本書ではカシオ詐欺事件、五菱会事件、ライブドア事件などの具体的な事例をもとに、初心者にもマネロンの現場が体験できるよう案内した。専門知識はなにひとつ必要ない。グローバル化、大衆化したマネロンによって、いまや世界の仕組みが変わりつつあることを読者は知るだろう。

映画なんかを見ているとよく「マネーロンダリング」と言う言葉が出てくるが実際どういった行為を行い洗浄しているのか、と言うのは解りづらい。
この本では過去の事例などを挙げてさまざまなマネーロンダリング(資金洗浄)の手段について書かれている。

5.ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる/マイケル・ルイス

ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる (文春文庫)

漁師たちがにわか投資銀行家になったアイスランド、公務員が民間企業の3倍の給料を貰うギリシャ、外国の債権者に国全体が占領されたアイルランド―ひとつの通貨、異なる文化のもとで起きた欧州危機の実相を生々しく描く傑作NF。そして崩壊寸前の欧州恐慌はブーメランのように私達の経済と生活に返ってくる。

そして映画「マネーボール」でもお馴染みマイケル・ルイスの「ブーメラン」
サブプライムローンによって起きた金融問題がブーメランのように返ってくる、と言うタイトルですね。
著者は各国をめぐり、その実情をレポしていて、どの国も大概ドイヒーなんですが、中でも税金は目分量、公務員は勝手に手当てを付けまくるギリシャのお手盛り感と言うか、よくこの国が現代までやってこれたなと感心する。
そりゃいろいろ破たんして当たり前よねーって言う。
あとアイスランドでは工事をするのに妖精がいないか調査してから開始するのだそうで、


妖精がいた場合迂回しなきゃならないそうで。

今はマイケル・ルイスの「フラッシュ・ボーイズ」読んでます。

6.知中論 理不尽な国の7つの論理/安田 峰俊

知中論 理不尽な国の7つの論理 (星海社新書)

尖閣諸島への露骨な野心、反日デモにおける破壊行為、言論統制や少数民族の弾圧―。日本人の目から見た中国は、理不尽で横暴、人権も民主主義も認めない「悪い国」にほかならない。しかし、中国を論じる視点を彼らが「バカ」で「悪」であることだけに求め、感情的な反中・嫌中に走るのは得策だろうか?中国には中国なりのそうならざるを得なかった事情もあるのではないか?本書ではそんな視点から、日中間に横たわる諸問題の背景にある文脈を丁寧に解きほぐす。

嫌韓だとか嫌中というのが一時期盛り上がりネトウヨだのなんだのが勃興したわけですが実際、中国のひとと仕事をすると「え?なぜこれが通じないの?」「こんなこともやらないってなにそれ??」など意思疎通が難しい場面があったりする。
この「知中論」では、中国の歴史背景を踏まえ「中国人とはこのように考える」という思考パターンについて書かれている「中国を知る」本。
同じアジア人でも「日本人とは違う」というのがよくわかるし、だからどうすべきなのか、もよくわかる。
過剰に嫌うのはよくないし、嫌うのなら知ってからでも遅くない。

同時期に読んだ「なぜ中国はこんなにも世界で嫌われるのか」も面白かったですよ。


7.図解 感覚器の進化 原始動物からヒトへ 水中から陸上へ/岩堀修明

図解 感覚器の進化 原始動物からヒトへ 水中から陸上へ 器官の進化シリーズ (ブルーバックス)

みごとな改造を繰り返してきた感覚器の歴史。餌を探すため、繁殖相手を見つけるために、感覚器は動物にとって欠かせない器官である。しかし、その形や機能は千差万別で、そこには動物たちがくぐり抜けてきた試練の歴史が刻まれている。全身にあるミミズの原始的な視覚器から再び水中に戻ったクジラの絶妙な聴覚器まで、眼、舌、鼻、耳、皮膚……に秘められた壮大な進化の物語! (ブルーバックス・2011年1月刊)

視覚、味覚、嗅覚などの感覚器がどのように発達し現在の形状に至ったのか、ということを横断し系統だって図説した名著。
これは面白かったし、素晴らしかった。
でもこれを説明する技量がないので。
続編の「図解・内臓の進化」も今年中には読みたいと思ってるんですが(積読が多いから……)。


ってな感じで、今年もいろいろ読みましたが、来年はもっとエンタメより知識系に傾倒したいなーと思っていたり。
でも知識系は読み終わってから引用ばっかりになるんで好きじゃないんですよね。
そーいう実用書を書き写してるばっかりのブログもありますけど。

ちなみに今は舞城の「キミトピア」(Kindleで56%オフだったんで)、マイケル・ルイス「フラッシュボーイズ」、押井守x岡部いさく「戦争のリアル」辺りを併読中。
読み終わったらまたいずれ。
フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
キミトピア