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株に興味がある人がまず読む一冊 橘玲「臆病者のための株入門」

社会 読書

臆病者のための株入門
これは良著。
株に興味のあるひともないひとも。
お金は万人に関わるのだし、知識として知っておくのもいい。
全然関係ないと思ってる人だって、ある日、働けなくなったりしたら生きる道はアフィリエイトか投資くらいしかないかもしれない。
金融に関する知識を得るのは早ければ早い方がいい(経済学は必修にすべきですよねー)。


読んでみたのでサクッと。



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株初心者、ではなくて以前はガッツリやってた。
働きつつもずーっと板を気にして、儲けを出しそれを上回る損も出し(主にスイング)。
今では、当時買った海外のファンド幾つかのポジションだけを生かしてて一応利益は出てる。

ので初心者ではないですが、正直この本を当時の自分に読ませてあげたかったなぁ、と。

金融リテラシー

http://www.flickr.com/photos/68532869@N08/15838939830
photo by Japanexperterna.se

「経済学的にもっとも正しい投資法」とは、世界市場全体に投資することなのである。

第8章 ど素人のための投資法

幾つも投資関連本を読んだんですが、いきなり
「ボクはこれだけの成績を出してこれだけ実績があるから、投資法は説得力あるんですよ~」
云々と自慢から始まる指南本は、冒頭の時点で眉に唾がびっちゃびちゃでとてもとてもうさんくさいけれど、そーいう本を書く方々がゴロゴロ転がっていて崇め奉られてる界隈。

だからこそこういう「株なんてギャンブルなんだから」とぶっちゃけちゃう本を読んで、それなりの「株のプロを自称する方々への疑いの壁(金融リテラシー)」を築いたうえで株式に投資でも先物でもやるのがいい感じなんじゃないだろうか。
でないとマーケット賢者の御託宣を有りがたく受け取り、気づけばスッテンテンなんてそこここに転がってる話。

少数の成功者は、無数の屍の上に立ってるひと握り。
もちろんそういう生ける屍(お金を落とす人々)のおかげでマーケットは回る得する人損する人。
金融リテラシーを身につけるのは、それなりに敷居が高い。

卵は一つのカゴに盛るな

小額の資金をアグレッシブに投資するなら、先物や信用取引でレバレッジをかけてみたい。日本のバフェットを目指して、選び抜いた少数の銘柄を長期で保有するのもいいだろう。このように、本人のやる気や資金額によって投資手法は様々なのだが、もしもあなたが初心者で、これから株式市場を体験するのなら、リスクのとれる金融資産の8割を世界市場ポートフォリオに投資し、残りの2割をトレーディングや個別株投資に割り当てるくらいが基本になるだろう

第8章 ど素人のための投資法

橘玲氏のこの本での主張を要約すれば
「よくわからないならインデックスファンド買っとけ」
「とりま海外投資しとけ」
ってところか。
ま、実際はコストを考えなきゃならないのでやり方ですが、”臆病者の”と冠してるだけにパッシブな投資法がメイン。

同じ橘玲氏の”臆病者のための億万長者入門”も通じての主軸は、
「資産は分散投資で持つべき」
「円だけの投資はやめとけ」
という原理原則的な”卵は一つのカゴに盛るな”が根本にある。


リスクを採ればリターンが大きいのは当然。
人的資産を生かし労働にいそしみ金を稼ぐのは、ローリスクローリターンで効率が悪い。
株式投資やFXにレバレッジ(金を借り投資)を行えばリターンは大きいがリスクも大きい。
だからこそ分散投資でローリスクローリターンな資産も持つべきなんでしょう。

ピケティも言ってるようにr>gなら、投資こそがこれからも続く資本主義の(岡田はパコりまくりでいいひと戦略破たんしとるし評価経済社会なんて程遠い)厳しい世界で生きていく道でしょう。
とはいえ普通に働いてりゃあスイングはまだしもデイトレなんて無理。
投資信託なんて怪しいものがひと山なんぼでどれがいいんだかどれが悪いんだか(大概悪いが)よくわからない。

ど素人でも投資がしたい

http://www.flickr.com/photos/10190604@N06/2396819536
photo by Travel Aficionado
ど素人だけど投資がしたい。
貯蓄じゃ増えない、投資でなきゃあ。
銀行に預けてて雀の涙みたいな金利じゃあしょうがないんだ、ってひとも多い。
でも投資界隈は「知識が少なくてお金を絞れるカモ」が養分で回ってる。
とりあえず少しでも興味があるならこう言う本を入り口にまずは武器となる知識を得ればいい。
徒手空拳でやって行くには厳しい。

以前どっかに「株に投資すべきだ!」なんてブログを書いてる若者がいましたけど。
あぁいう資産運用への関心はとてもいい。
ただ、だからって投資先が日本株式のみしか見えてないってのはなかなか香ばしい。
株=デイトレ、スイングとしか考えられないひとも多いですが。
FXにのめり込む主婦とかね。一時期はやりましたが。

今書はインデックスファンドなど(利益:低 期間:長)着実な臆病者への投資法推奨なので(だって運用成績で上回れないでしょう?)デイトレでウマウマな鉄骨渡りライクにヒリついた生き方をしたい(上記のブログ主のような)ひとには物足りかもしれない。
とまれ現状、ゴールドラッシュが狙える市場ってわけでもないですし小天井ですかねぇ。

そーいえばジム・ロジャース氏来日して色々語ってますね。

いろいろ備えなきゃって感じですが。

最後に

臆病者のための億万長者入門
山崎 元”超簡単 お金の運用術”ほど具体的ではないけれど、最初の一冊としてバランスが取れてる。
金融リテラシーを知るための一冊としていい。

この本の後は、株式投資マンセーの本でも、テクニカルだのファンダメンタルだのの偏った本を読めばバランスが取れてちょうどいい読み進め方なんじゃなかろうか。
多くの本は何でもかんでも絶賛してるし「こうやれば儲かります!」なんて本を読んだとしても眉に唾を塗る余裕は出来る。
もしくは”臆病者のための億万長者入門”で資産運用全体を考えるのもいい流れ。

本書でもオススメされてる”マーケットの魔術師”でいろいろな投資家の経験談を読んだり(で、読んでる)。
めんどくさいひとはエッセンシャルでもいいけれど。


必要最低限の金融リテラシー&株式入門としていい感じの一冊でした。
マーケットの魔術師
マーケットの魔術師 エッセンシャル版