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イスラム国とクソコラと言う日本独特の文化について

WEB Twitter

イスラーム国の衝撃 (文春新書)

イスラム国(ISIS)に対するツイッター利用者の攻撃と海外からの評価 (1/2)
あまり人命が関わっている現在進行形の事象に触れたくはないのだけれど少しだけ。
クソはクソですが。




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何一つしない神様

ハッシュタグ”#ISISクソコラコンテスト”は、倫理的に許す許さない以前にまず趣味が悪い。
で、

いくつかのコラージュ画像をみると,ツイッター利用者が単にテロリストによる身代金要求という状況を軽視し,ふざけているだけなのかは判然としない。

他方で,日本人のツイッター利用者は,コラージュ画像で,イスラム国をからかっているように見える。

人質の命を軽んじ,呑気過ぎるのではないかという懸念があるのは明白である。

しかし,日本のツイッター利用者は,恐怖を通じて人々をコントロールしようというテロリストの手法に対し,ユーモアで対抗しているのではかなろうか。

イスラム国(ISIS)に対するツイッター利用者の攻撃と海外からの評価 (1/2)

などと海外メディアは報じたりするらしいんだけど、実際はそうではない。

そんな深慮遠望なんて欠片もない。
この辺の感覚は現代日本独特のものなのだろうし、これを他国の人びとに理解させようにもこんなに独特な文化を持ってるネット民もなかなか例をみない。
のんき、というよりも現実と繋がっていないと言うのが近い。
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パトレイバー2 THE MOVIEのセリフに

その成果だけはしっかりと受け取っておきながらモニターの向こうに戦争を押し込め、ここが戦線の単なる後方に過ぎないことを忘れる。
いや、忘れた振りをし続ける。そんな欺瞞を続けていれば、いずれは大きな罰が下されると
罰? 誰が下すんだ。神様か
この街では誰もが神様みたいなもんさ。いながらにしてその目で見、その手で触れることのできぬあらゆる現実を知る。
何一つしない神様だ。神がやらなきゃ人がやる。
いずれ分かるさ。

機動警察パトレイバー2 the Movie/全台詞

と言うものがある。

戦争と言うものにリアリティも実感もない。
重要なモノだと感じるようには出来ていない。
ドラマや映画と同じ距離感しかない。
ヒーロー相手に戦闘員が戦い、倒されるのと感覚は変わらない。
全てモニターの向こうのお話。

フリー素材 from ISIS

ユーモアで対抗しているのではかなろうか。

イスラム国(ISIS)に対するツイッター利用者の攻撃と海外からの評価 (1/2)

日本のツイッタラーのクソコラは対抗してるわけではない。
戦ってるわけでもない。
イデオロギーがあるわけでもない。
唯一の価値観は”どれだけファボられるか”


単に新しいフリー素材が投げ込まれたから喜んで遊んでいるだけ。
素材としてはISISも、江頭2:50も、照英も同じ。
パクってもISISは「パクツイ死すべし!」なんて言わない。
二人の日本人の人質も肖像権に文句付けてる状況じゃあない。

同じ日本で誰かが人質にとられ犯人が立てこもったとしても「他人事」。
それがISISだからと言って、事件は「自分事」にはならない。
高橋ジョージのモラハラも、極楽山本の復帰も、ギリシャでSYRIZAが勝利したのも、ISISの事件も、どれもこれも心理的な距離感的は大して変わらないのかも知れない。

日本と言う国に対してISISは身代金を要求していても、それは安倍政権に対して。
国は国で自分は自分。
人質の母親の会見はおかしなことになってるし、ツッコミどころ満載。
よし、クソコラ作るかwww

ってなもんですよ。

とはいえ母親のコラが作られないのは、そこに被害者の母親と言う倫理観が働くんだろうか。
人質の息子よりも泣く母親の方がコラ素材には使いづらいらしい。

今週,日本のインターネット利用者は,団結してイスラム国を嘲笑うためにコラージュ画像を用い,馬鹿馬鹿しく,軽蔑した画像をテロリストに送り付けるという戦いを展開した。

テロリストに送り付けたわけではなく、ツイッタラーがフリー素材扱いして遊んでたらテロリストが見つけた。
身内の遊びが外に漏れたって意味ではいわゆるバイトテロこと”ウチらの世界”と変わらない。
規模はこちらの方が大きいが。

どれもフランスの新聞社のように事象・事件を「風刺」しているわけではない。
風刺は現実の事件へのニヒリズムがあるが、クソコラにそんなものはない。
対象とそのコラのの間に意味は存在しない。


ISISの萌えキャラがメロンを要求しているからと言ってそれは平和のメッセージではない。
「テロなんてやめてみんなでメロン食おうぜ」
だったらよかったのに残念ながらそんな暗喩はない。


クソコラに共通するのは、元画像の暴力を排除していること。
そこに暴力を加えれば途端に生々しくなる。
ISISごっこをやってる学生らは自分らがテロの犠牲になるとは微塵も思っていない。
遊びなのだし暴力が入ると笑えなくなる。

テロリズム@日本

日本でイスラム国によるテロが起きないとは言い切れない中、コラがテロリストにどういう影響を与えるかは定かではない。
万が一、事件が起きれば被害を受けるのはコラの制作者でも無ければISISごっこをやった学生でも無い。
真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 1巻(1) (ビームコミックス)
新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン」に出てくるトシ&モンはテロリストとして無差別に人を殺す。

街で車を走らせながら銃を撃っても、誰も避けずに頭を撃ち抜かれる。
自分が撃たれるなんて思っていない。
日本で、街中で、昼間から、銃を撃つなんて思ってない。


自称ジャーナリストでもこんな感じですから……。
多分、彼の来た平行次元の日本ではこれが常識なのかもしれませんが。
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とまれISISも、日本のツイッタラーがこんなにふざけた人種だとは思ってなかったでしょう。
現実の社会以上にネットの世界はさらに倫理観や社会性が欠如してる。

自己責任も含め、日本のネット文化独自の発展s……腐ってるってのがよくわかる。
できる限り血の流れない解決を祈りつつ。

イスラム国の野望 (幻冬舎新書)