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ファッションにふなっしーはいらない

ファッション 日常


いや、そらそうだろう。
心の広さの問題じゃねーわな。

出そうと思ってた企画側こそ何を考えてるんだか。
ふなっしーと文化的多様性絡めて考えるの、おかしくね?
ファッションとかモードとか、そんな単純でも無いと思うんだが。

日本では、東京ガールズコレクションのおかげでファッションや、コレクション及びランウェイの価値、存在が落ちてブレ過ぎてるきらいがある。



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服は何故音楽を必要とするのか? ---「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽たちについての考察 (河出文庫)

菊地成孔「服は何故音楽を必要とするのか」から引用。

ランウェイを一定の速度で歩き、立ち止まり、ポーズして写真を撮られ、ターンしてまた歩き去る、そしてそれを、何度も繰り返す。という行為は「音楽とまったく無関係でもない動き」であると同時に「決して音楽にノッてはいけない」、つまりはかなり抑圧的な仕事/日常であり、同時にシック、エレガンス、スタイリッシュな仕事/日常なのです。

海外のファッションショー(ランウェイ)を見ればモデルは会場に流れる音楽のリズムとズレて歩く。
リズムにノる→日常
リズムにノらない(抑圧)→非日常

そこにいないかのごとく、観客を見ない。

ランウェイとは目の前にありながらも非日常、異空間である。
音楽のリズムにノらないことで違和感を作り、音と映像がズレを起こし、ランウェイ上を無表情に闊歩するモデルと観客席とは同じ空間でありながらも断裂し、ランウェイを歩くモデル及びその服に特殊性を産みだす効果を得る。

服だけ見せるならインスタレーション(マネキンに服を着せ並べておく)方式で充分。
ランウェイは、服を見せるだけではない。


Louis Vuitton Fall/Winter 2013-2014 - YouTube

比して、東京ガールズコレクションは、音楽に合わせモデルが踊り歩き、満面の笑みで観客に手を振る。
そこに舞台上下の断絶や特殊性はない、単なるエンタメ。
ランウェイを装ったエンタメ即売会。

最近は、そういうランウェイが増えましたが。

だからこそ漫才も歌もある。
見せる服にテーマなんていらない。コンテクストも必要ないおもしろおかしい服飾業界主催のお祭り。
好きなモデルが着てる、あのタレントが着てる、カワイイ。
そして観客はその場でウェブ購入することが出来る。

だからふなっしーだって出られる。
アレは空間を見せるための作り込んだブランドのランウェイとは別のもの。


もし「ふなっしーオッケー」となれば、それはNYコレクションの根幹がおかしくなる。
もちろん東京ランウェイと言う新手の試みを、NYコレクションに絡めた新機軸の「東京ランウェイ・ミーツ・ニューヨーク」だからそういうチャンレンジもしてみたかったのかもしれないけど、幾ら新興のNYだからってそれを許す理由がない。
パリにしろミラノにしろそこで行われるランウェイは、ただ単に服を着て歩いてるだけの場所ではない。


「心が狭い」なんて言う単純な言葉で置き換えられるものではない。
デザイナーからすればNYコレクションでランウェイを行えるということ自体が憧れの対象。
コレクションの価値を守りブランドの価値を守る、それもまたひとつの文化。

その中で「どうやってファッション業界・文化が変容するか」に梨汁はいらない。

デザイナーが打ち出すテーマ性とコレクションとして展開される世界観を見るための展覧会。
ブランドはブランドを確立させ、特権化し、己のブランド価値を高める。
評価され、その先の売れ行きも左右される生き残るための闘いの場所。
そういう価値観を守っているからこそ、皆が出たいと思う。
商業主義剥きだしてランウェイもどきのにぎやかしい東京ガールズコレクションなら梨汁プッシャーでも何でもやってりゃあいい(東コレだっていろいろやってるけども)。


アイテムが絵画だとすれば、ブランドは額縁。
そしてコレクションには、アトリエの役割がある。
ファッションは魔法 (ideaink 〈アイデアインク〉)

守り作り上げた価値をあえて梨汁プッシャーで溶かす理由もなく、心が狭いとか言う意見もよくわからない。
茂木健一郎氏は「文化的多様性」と言うが、文化的多様性とイロモノを出すことでわざわざコレクション、ブランド価値を落とすことは別の話。
ワイドショーのネタ作り以外誰も得しない。

「文化的多様性ガ―」と言って、いろいろとり込み、来るモノ拒まず、パリでもNYでもコメディアンがランウェイに出て来て観客を笑わせ、モデルが手を振って歩けば、いろいろ終わりじゃないかと思うんですがね。
ふなっしーがランウェイ登場して、サンジャポがインタビューに来て「文化的多様性」が上がった、なんてなるわけじゃないんだよなぁ。

とまれ海外でも商業主義的なブランドが増えてきましたが。


あ、ギャルソン特集のSWITCH買ったけど全然読んでないw
SWITCH Vol.33 No.3 ◆ COMME des GARCONS