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映画「幕が上がる」の小ネタと感想

映画 ももクロ

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今日公開、ももクロ主演映画「幕が上がる」観てきました。
新宿のバルト9だったんですが、まず開始前の映画版バカボンの予告の音量がバカでかくてあんなにデカくなくてもよくね?と。劇音楽も結構大きかったですが。


ウチの場合、小説版の「幕が上がる」を読んでから行ったので「あの場面がどうなるのかな?」という視点で観ていた分、泣いたりはしなかったんですが(観ていると、横から豚鼻みたいな音が時折聞こえ……どうやら泣いてたらしい)確かにこれは泣くかもなーという場面がいくつかあって、泣く人の気持ちはわかる。
ただ「アイドル映画を超えた!」とかいう感想は疑問かな、と。
非常に良くできたアイドル映画、というか演技をきちんとしたアイドル映画。

ももいろクローバーZの青春映画!『幕が上がる』予告編 - YouTube
個人的には面白かったですが、もっと舞台シーンを使って欲しかったのと、音楽が多すぎの印象。
もっと静かな映画でも良かった気がしなくもない。

本広監督としては「アイドル映画」を撮りたかったんでしょうが(某アイドル映画へのオマージュらしきシーンが)。

今度公開されるというドキュメンタリー版の方で舞台劇が使われてると思うので、そちらに期待を。

ももクロは、とても良かった。
前半から後半にかけて尻上がりで上手くなるってのは、物語の時系列と実際の成長を合わせて撮影したのかもしれない。
ムロツヨシもいいアクセント。
黒木華はさすがの存在感。
ほんとメインの役者陣に関しては、あまり文句がない。

感想と小ネタについて少し(ネタバレあります)。



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映画に際して原作と大きく違うのはごっそりと恋愛要素を削ったあたり。
原作では先輩が男性で、ゆっこ(玉井)が告白しフラれ。
さおり(百田)を慕う後輩がいたり。
そういうあたりが全部女性になっていて、シングルベッドでのシーンやさおり&明美ちゃん(佐々木)の百合っぽいシーンが追加されてる。


銀河鉄道の夜のラストシーンを変更したくだりとあーりん扮する2年の明美ちゃんが先生役に悩み成長する辺りがごっそりなかったのが物足りなかったなぁ、と。
あのエピソードは欲しかった。

「幕が上がる」は成長物語。
主人公 高橋さおり(百田夏菜子)は舞台脚本、演出家として悩み乗り越える。
「銀河鉄道の夜」に辿り着き、しかしその終わらせ方に悩む。
悩む中で相対性理論の話を聞き最後のシーンにカンパネルラとジョバンニとがクルミをぶつけて別れるシーンにすることで芝居の意味が一気に変わる。そこが重要なはずなんですが、そこがないので吉岡先生が抜けてみんなが一致団結して乗り越える、という図式に省略されてる。
後輩 明美ちゃんが先生役に悩み中西さん(有安)の提案で役をものにし、しかし最後の舞台で「以前のやり方でやらせてください」と成長したことを示す。
このくだりもなし。
原作は原作、映画は映画、なのでそれがなくても違和感なく観れるようになってるんですが。
少し物足りなく感じた。


この映画非常に小ネタが多い。
以下、個人的に気付いたものを幾つか。

・冒頭で燃やされる脚本「ウィンタータイムマシンブルース」
ムロツヨシの初出演映画で本広克行監督の「サマータイムマシンブルース」が元ネタ。

Summer Time Machine Blues Trailer - YouTube
タイムパラドックスものの名作。
もし未見なら是非観て欲しい一作。

・天龍のよくわからない言葉を理解する玉井(さすが親子)

・先生役のフジテレビ三宅アナ

・カエル急便(本広作品でお馴染み)

・悪夢のシーンで香川のゆるキャラ「ツルきゃら うどん脳」→本広克行は香川県丸亀出身。過去に「UDON」という映画も制作している

・百田の読んでいる「銀河鉄道の夜」が青い鳥文庫版(「幕が上がる」の原作本が青い鳥文庫からも出ている)

・百田、有安のシーンでのジュースの色が赤、緑

・有安、玉井のシーンでお互いに塗る箱の色が黄、緑→お互いのことを認めた、という暗喩?

・屋上で話す有安、玉井の後ろの窓で踊る高城

・百田、玉井が一つのベッドに→シングルベッドはせまいのです

・保護者として、振付の石川ゆみ先生、佐々木敦規(演出)

・保護者の手前にたこ焼きレインボーのメンバー

・ガルルの祖父に笑福亭鶴瓶

・明美ちゃんの父親役に松崎しげる(南ピー)

・東京での夜景のシーンは西新宿都庁あたり(あの辺よく撮影やってる)

・EDは時かけへのオマージュ?


......一度で気づいたのはこんな感じ。
見ればもっとあるのかもしれませんが。
内田春菊と辛島美登里はどこだったんだろ??

青い鳥文庫 幕が上がる (講談社青い鳥文庫)