どうして「悪」は格好いいのか?


なぜ悪がモテるのか?理解できない構造を考える。 - ぶぅメモ
リンクの方はネタ記事だと思うのですが。
ガチで考えてみるとどうなるのか、と。



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正義と悪、と言うか主人公と敵でいうと敵の方が格好いい場合が多い。
ザクレロは置いといて、白赤青黄色のガンダムよりも真っ赤なシャアザクとか、メタスよりもメッサーラとかギャプランとかキュベレーとかの方が格好いい。
え?
比較がおかしい?
HGUC 1/144 PMX-000 メッサーラ (機動戦士Zガンダム)
えーと、草間大作とか鉄牛よりも呼炎灼とか衝撃のアルベルトの方が格好いい。
キカイダーよりハカイダーの方が、クリアーパーツで脳味噌見えてて格好いい。

相対的悪

悪の引き起こす騒乱・混沌と言うのは、平和・規律と言う軸に対する振幅。
悪と言うのは絶対悪ではなく、共有する価値観に対する暴力を辞さない抜け道やズルなどの行為を指す。
ずる 嘘とごまかしの行動経済学
悪が魅力的なのは、それが法や正義を順守するよりも生き方として楽だから。

税金払わずに済むならそのほうがいいですけどそれは悪いことだからダメ。
法律を守らず自分勝手に誰の迷惑も顧みずに生きるのは楽。
誰しも「ズル」に対しての欲望は存在する。
しかし社会性や倫理観などによってそれを押さえている。


秘密組織が幼稚園児の乗るバスを乗っ取り子どもらを洗脳して戦闘員として育てるのは悪。
上場して資金を集め経済活動を行い、人材を募集し自身らの組織を拡大させるのは法に則っているので悪ではない。

シズマドライブを停止させ地上から光を奪い、私怨で世界を混乱させようとする幻夜は悪。
社会に対するテロリズムは悪。

Giant Robo: The Day the Earth Stood Still Intro HD ...


戦争はお互いの利権争いですから、視点の描かれる側が正義になる。
ガンダムで言えば連邦が正義、ジオンが悪。
エウーゴは正義、ティターンズが悪。
ブレックス・フォーラが正義、ジャミトフ・ハイマンが悪。

カラーリング

実世界と違いわかりやすく、悪は重い色が多い。
夜、黒い、暗い、イメージと悪が結び付きやすい。

MkIIのティターンズカラーの変化を見るとわかる。
RG 1/144 RX-178 ガンダムMk-II (ティターンズ仕様) (機動戦士Zガンダム)

RG 1/144 RX-178 ガンダムMk-II (エゥーゴ仕様) (機動戦士Zガンダム)
ティターンズカラーの方が格好いいし、戦闘でも視認性を下げそうですが。
でも主人公のロボは明るいカラーリング。

もちろんイレギュラーはある。
高橋良輔が絡んでるとリアル系なので「派手なカラーリングの兵器なんてオモチャじゃないんだから」と暗めの色彩が多い。ダグラムとかボトムズとか。
カーキとか黒とか。

ブルーティッシュドッグのカラーリングはダサピンk
装甲騎兵ボトムズ ブルーティッシュドッグ RDM-02


青は、男の子の格好いいと言う感性に引っ掛かる色。
だからレイズナーとかゼルベリオスとか青くて格好いい。
リアルロボットレヴォリューション 1/48 SPTレイズナー
メカアクションシリーズDX  ゼルベリオス VR-MAXIMA


ヒーローなのに黒い、暗い、となるとダークヒーローと呼ばれる。
バットマン、トマt…じゃなく魔太郎とか。
バットマン:梟の法廷(THE NEW 52!) (ShoPro Books THE NEW52!)
魔太郎がくる!!(1) (藤子不二雄(A)デジタルセレクション)
色に感じるイメージとして彩度の低い色合いの方にクールや格好よさを感じる。

暴力


石川力夫が警官隊相手にブリーフ一枚で銃撃戦やるのは、格好悪いが格好いい。
あぁいう生き方に憧れないし、なりたくないけど。
警官隊相手に撃ち合いをしたいのではなく、社会の規律の中で日常を生きていれば、撃ち合いをするような生きざまに憧れを感じてしまうこともあるし、だから悪に格好よさを感じる。

悪、アウトサイダーと言うのは効率的。
そして暴力的でもある。

暴力に対する憧れ、と言うのは根源的に備わっている。
DNAが生存する上で個体に於ける運動性能の優劣は、動物的な生存率の優劣とも繋がる。
だから「強さへの憧れ」は暴力嗜好以外にも、動物的な個体の優性という評価軸も持つが故に憧れを根源的に感じる、と考えることも出来る。

Manny Pacquiao Greatest Hits (HBO Boxing) - YouTube


悪への渇望や憧れと、暴力性は必ずしも一致しない。
嗜好はさまざまであり、状況や要素もさまざま。
上記はあくまでも多くある中のひとつの要素でしかない。

「悪は格好いい」とはいえ、どんな要素に惹かれるかはそれぞれ理由が異なるんだろう。
デコトラなどのあざとい華美な’美’に関してはまた別の話。
ヤンキー人類学-突破者たちの「アート」と表現