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文革に揺れる悲恋映画「サンザシの木の下で」

映画

サンザシの樹の下で [DVD]

『初恋のきた道』のチャン・イーモウ監督が贈る、文化大革命に散ったはかない恋の物語。70年代初頭の中国。国策の下で派遣された農村に住み込み、実習を行ってきた女子高生・ジンチュウはある日青年・スンと出会い、やがて互いに惹かれ合うが…。




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チャン・イーモウが「初恋のきた道」で描いた1950年代。
毛沢東は「大躍進運動」などを行うが失敗に終わる。

続けて打ちだしたのが「上山下郷運動」
都市部の若者を農村へと送り農業を学ばせるという政策。
主人公の女子高生・ジンチュウは農村部へ赴きそこでスンと出会う。

この映画では遠距離恋愛が描かれるんですが、都市部に住むジンチュウは貧乏で農村のスンは裕福。
この二人の家庭が両極端。

スンの農家は共産党員。
地方の農家だけど生活は豊かで食べ物にも不自由しない。
ジンチュウの家は反革で父親は労働改造所に投獄されている。
母親は教師になるため、ひたすら極貧生活に耐え内職をしている。

チャン・イーモウが描く恋愛映画には共産党の政策に翻弄される市井の人々の姿が描かれる。

こういう政治・時代に翻弄される恋愛映画と言うのは日本ではまず見ない。
戦時中を舞台にして、特攻隊員と恋に落ちる話でも無ければ。


ピュアすぎる主人公の純朴な恋愛ドラマ。
恋愛ストーリー自体はとてもベタなので王道好きなひとにはとてもおススメ。
政治を気にせずに観れば、ごく普通の恋愛映画として泣けるはず。

チャン・イーモウが描きたいのは悲恋と、その背景として根強く存在する共産党の姿。

これは泣く!映画『サンザシの樹の下で』予告篇 - YouTube