「本当はよくわかっていなひとのための2時間で読む教養入門 やりなおす経済史」

やりなおす経済史

なぜ、世界同時不況が起きるのか?ITバブルはなぜ崩壊したのか?代ゼミ人気NO.1講師が教える、歴史の流れと「なぜ?」がわかる、社会人のための学びなおし講座。歴史のストーリーで学ぶ、マンガのように面白い世界抗争劇。

おもしろかった。



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世界の歴史を経済の視点からざっくりと振り返った一冊。
封建制度から始まる資本主義社会の拡大と流れを

経済学の教科書には、善人なんか出てこない。登場人物は全員、利己的で欲望まみれの悪人だ。
そんな彼らが、みんな「自分だけ幸せになろう」と思って努力する。もう清々しいまでの「ピカレスクロマン」(悪漢物語)だ。経済学では、こういうピュアな”あさましい欲望”こそが、競争社会を勝ち抜く原動力になる

とのことで、なぜか「オジキ」だとか「カタにハメる」だとか深作作品で聞くような単語が登場するため、仁義なき戦いのテーマ曲を脳内で流しながら読むと国同士の血で血を洗う資本主義の厳しさがいろいろ見えるようでおもしろい。

2時間で~ということでしたが意外とかかってしまった。
そこそこ量もあるし。
ソフトカバーなので分厚い割に軽くて持ち歩きはしやすい。
Kindleもありますが。


この中身でガッツリ経済学を~というものではなく、ひとつひとつもざっくりとした概要なので、あくまでも大まかな流れを見るための一冊と割り切って読むのがよさそう。
よくある「マンガで学ぶ」的な。
可読性が高くスラスラ読めるってのは経済苦手な人にもオススメしやすい。

たとえば「プラザ合意」と聞いても社会オンチは「そーいえば授業でなんか聞いたなーwww」くらいしか覚えてなかったりする。
「バブルはなぜ起きた?」と言われても「まぁ景気よかったんじゃね?」みたいな。
社会科の授業ってなんか単語単語を断片的に途切れ途切れだから覚えづらい。


しかし流れで、

アメリカの双子の赤字
→好調の日本に対するジャパンバッシング
→解消のためにプラザ合意(ドル安誘導)
→公定歩合引き下げ
→銀行の金余り
→バブルの始まり

と、アメリカの赤字からバブルまで繋がる、風が吹いたら桶屋が儲かるドミノ倒しの全容を見るとなんかわかる。
キチンと「○○が××だから▲▲」が繋がってそこに至ってる。

オジキであるアメリカのために若頭で結成したG5の中で、新参の日本が周囲から「お前最近調子乗ってるらしなぁ?あぁ?!お前がオジキの面倒見ぃや」と他の若頭にすごまれたんですね(なんかちがう


今さら経済学の専門書をいきなりってのはなかなかハードルも高いので、このくらいの読みやすいヤツから始めるのは良い感じかと。
付箋とか挟みまくるような読書法には合ってないけど、入門としてざっくりならこれで充分かと。

この辺↓も面白そう。
戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書)
入門経済思想史 世俗の思想家たち (ちくま学芸文庫)