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テレビ画面のポータル化と手書きポップ

nbnl.hatenablog.jp
朝の情報番組(ワイドショー)のテロップだのワイプだのの情報が多すぎる、と。
言いたいことはわかりますが、もう手遅れ。

個人的には昔、上岡龍太郎が
「最近のお笑い番組(多分、めちゃイケとか)で下に字幕が出る。アレのせいで”ここで笑う”と視聴者に知らせるから視聴者は笑いやすくなるけど、どこで笑えばいいか自分で探すことがなくなる」
と言う旨の発言をしていたのが印象深い。
あの頃はテロップすら出ないバラエティがいっぱいあった。

アレ以降、テレビ画面の情報量は増え続け、現在に至る。



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VTRかスタジオか

ワイプの効能なんてないだろ!と慣れてしまうと思うけれど、効能は「ぴったんこカン★カン」と言う番組で証明されてしまった。www.tbs.co.jp
あの番組、観たことあるひとはわかると思うんですが、スタジオでのクイズパートとVTRパートがあるんですが、その比率が

スタジオ:2>VTR(スタジオワイプ):8

なんすよね。

スタジオパートやクイズにはあまり意味が無い。
あれのスタジオパートって、VTRにワイプを入れるために存在してる。

クイズが無くても、スタジオが無くても成立する。
でもVTRが無いとあの番組は成立しない。
そしてあの番組はウケて、高視聴率を記録した。

もう何のテロップも何のワイプもないVTRを流す番組ってまずない。
そういうものが視聴率を取り、ウケるから、右へ倣えでそちらの方向へ進んで行く。
視聴率マンセー!
内容じゃないんだよ、数字なんだよ!(テレビ局勤務Aさん)

ポータル化

http://www.flickr.com/photos/70267096@N00/3106861734
photo by tbone_sandwich

朝の時間は、ベッタリテレビなんて観ない。
だから短い時間だけ、隙間時間の視聴がメインになる。
当然ながら「少ない時間で必要な情報を」となればネットが相手になるがネットの情報にテレビは勝てない。
勝てるとすれば「受動」か「能動」かというところ。

ネットは能動だから調べなきゃあ情報は得られない。
だがテレビは能動受動だから流しとけば勝手に情報が出てくる。

いつもの決まった時間に占いをやり、決まった時間に天気予報をやる。
しかしそれすら待てないひとのために情報が増え、結果的にひとつの画面にどんどん情報が増えることになる。
結果的にキメラのように歪んだ無数の情報が詰め込まれることになる。

長々と書きましたがとどのつまり何が言いたいかというと、「『情報を伝える番組』なのだから情報が伝わりやすいつくりにして欲しい」ということです。ニュース番組で隅の方にツイッター流してみたりするニュースもありますが、視聴者の意識をあえて分散させる方向って、ちょっと残念な気が。

朝の情報番組。画面をスッキリして欲しい - ネットタイガー

Yahoo!のようなポータルを見ればわかりますが、画面ひとつに無数の情報が並んでる。
ニュースのトピック、広告、天気、アカウントの情報、交通情報、オークションなどなど。

今のテレビはネットを意識し、朝のテレビは情報ポータルを目指す。

朝は出勤前なので情報量が多く、ゴールデンの若者向け番組も情報量が多い。
テレ東のモーニングサテライトとフジのめざましを比較するとよくわかる。
前者は、中高年齢を意識してるからBGMもなくアタック(効果音)も少ない、画面辺りの情報量も抑制してる。

同じくテレ東の「木曜8時のコンサート~名曲!にっぽんの歌」www.tv-tokyo.co.jp
あの番組は高齢者層を意識してるからひとつの画面の情報量がとても少ない。
高齢者向けに歌詞テロップも大きめ、ルビ付き。

この前までやってた「関ジャニの仕分け8」なんてすさまじかった。
最近の若い人はそういう複数ストリームに慣れてるので、ストリームが少ない、刺激が少ないと退屈に感じる。
10代、20代が「木曜8時のコンサート~名曲!にっぽんの歌」を観たら即落ちするくらい退屈でしょうよ。

スマートテレビとテレビのネット化

ckworks.jp
2013年にパナのスマートテレビCMを民放が拒否したと言う話がありまして。
放送波の画面に混ぜ物をするな、と言う話なんですがとまれ放送局は自由に混ぜ込んでる。
要は

放送波(ソフト):混ぜ物OK/テレビ(ハード):混ぜ物NG

と言う話でこの歪んだ状況は今のキメラ化したテレビからすれば
「放送波(ソフト)にさんざ混ぜものしてるのにその上テレビ(ハード)で混ぜ物したらごちゃごちゃになるだろ」
という意味のわからない、こんがらがってブルーな状況でして、だからってスマートテレビが主流になりテレビはあくまで「VTRを流すだけのソース」になり下がるわけにはいかないと言う老害的な矜持が邪魔をする……まぁ、単にこの辺利権ですが。
実にしょーもない。

まとめ


以前に騒ぎになった映画の最中のテロップだってテレビ制作の迷走状態をよく現わしてる。
視聴者層の読み間違いも甚だしい。
ユーザーのニーズに合致しない情報は単なるノイズでしかない(有害ですらある)と言ういい例。


もうテレビはオワコン、と言われ続けた結果のヴィレッジバンガードの手書きポップみたいなカンブリア大爆発状態が今のテレビの歪み。
テレビと言うストリームの情報トラフィック形式自体に罪はない。
おもしろい番組だって、数は少ないが存在してる。

要は今の時代にテレビと言うツールに求められるニーズに対してコンテンツをどれだけ最適化できるかって面で、深夜まで大の大人が会議をやってもよくわからず画面がおかしなことになって迷走。

これからのテレビは、専門店を目指すのか、それともヴィレバンを目指すのか。
幾ら一部の人間がオワコンだの観ないと言おうが未だにテレビの影響力は絶大。
生かすも殺すも作り手次第なのに、その質が……。

スマートテレビ スマートフォン、タブレットの次の戦場