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テレビを見続ける単純な理由

テレビ 日常 小ネタ

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topisyu.hatenablog.com
トピ主さんはテレビを観ないそうで。
その理由として挙げられてるのが

テレビを見なくなったのは見ていると心が掻き乱されることが多いからです。

テレビというのはメッセージが強烈に伝わる媒体ですよね。あれがいいとかこれがいいとか、あれが悪いとかこれが悪いとか、そういう誰かの価値判断というのが一年365日24時間流され続けています。

優れたコンテンツを作ることに長けたプロフェッショナルがお金をかけ知恵を絞って作っているものばかりですから、ターゲット層に被りさえすれば、ほとんどが優れたものであることは間違いないでしょう。

自分は、そういう他人の価値判断を目の前にすると、自分としてどう捉えるべきかをついつい考えてしまいます。「この情報は社会的にどのような影響があるのか」「この話題は本当に面白いのか」「この商品は本当に価値があるのか」「この人物は本当に優れているのか」などなど。ほとんど反射みたいなようなものです。こういう思考演習をずーっとすることになってしまうので、テレビを見ていると疲れちゃうんですよね。夏の暑さにあてられたような感じになる。特にCMのアピールは物凄く辛い。

その辺は自分と逆だなぁ、と。
自分の場合、ネットの方がかき乱す要素が多い。



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ネットの情報にしろテレビの情報にしろ結局一次ソースは現実。
完全な虚構以外はすべて。

例えばニュースであれば

一次:現実の事件、実際の場所

二次:撮影

三次:編集

四次:パッケージ化し放送、アップロード

テレビ、ネットで見る

という過程を経てる。
分業制で複数の人間が関わる。

ネットの場合、上の行程が大幅に短縮される場合も多い。

テレビというのはメッセージが強烈に伝わる媒体ですよね。あれがいいとかこれがいいとか、あれが悪いとかこれが悪いとか、そういう誰かの価値判断というのが一年365日24時間流され続けています。

自分にとってテレビの「価値判断」というのは、編集にあると思ってる。

恣意的にその素材を選び、意識を向けることはあけれど、映っているそのものを加工していない(そんなに金をかけない)。

ソースを映像とし、あるいは発言としてそのまま見ることができる。
テレビは嘘ばかりだ、とよくいうけれど、嘘をつけない部分も多い。
一瞬の表情、ついつい喋ってしまう言葉の端々、ニュアンス、喋ってる隣の人の表情、動作仕草、見切れた何か、編集によってあえて誘導する意図。

ところがネットは、文字情報がメイン。
一次ソース的な映像など他に頼れるソースがとても少ない。
欠落している情報がとても多い。


100の情報があったとして、

それを編集しソースを40に減らし、演出で120に増やしたものがテレビ。

文字で60にしたものがネット。


ネットの情報には、必ず人が介在する。
文字情報にし、文字情報にするから必ず情報が足りない。
足りないということは失われるものが多い。

失わせるのはそれを編集/加工した人。


テレビは情報が多すぎる、というけど、ネットは少なすぎる。
簡易に飲み込みやすい一方、恣意的になりやすい。


人の内面を見るならネットの方がソースは多い、(仮想)距離も近しい。
物理/現実世界に関しては、ネットよりテレビの方がより現実に近い。


テレビであれネットであれ、あらゆるコンテンツはお弁当みたいなもの。

テレビは、お重に入った豪華四段弁当。
ネットはコンビニ弁当から、路肩で売ってるカレー弁当、
あるいはラップで包まれたおにぎりがそのまま置いてある。
時には珍味まで。

素材、素材をどう加工しているか。

その加工度がネットの方が大きく、ネットの情報の方が個人のために味がバラバラ。
だから疲れる。
情報はテレビの方が多いが、加工はネットの方が多い。

Internet Killed The Videostar from Hiroki Kato on Vimeo.

どれを選んでどれを食べるかは自由、だけど選択肢は多いほうがいい。
同じ素材を使っていても豪華四段とラップのおにぎりを食べ比べるから差がわかる。
個人に帰結してしまうレベルのものの方がその個人が大きく出る。


そしてネットでは、誰もあまり責任を取らない。
三流ゴシップ誌をキレイにデザインしなおせばネットニュースになる。
チラ裏レベルのライターが書いたものでも、ネットならニュースソースに早変わりする。

情報ソースは多いほうがいい。

選択肢が多いならそれを選ぶ権利は保持しておくほうがいい。

「テレビは嘘だ、ネットこそが真実を伝える!」
ていうのがたまにいるけど、一つソースを盲目的に信じる方がよほど怖い。

そう思ってるのでこれからもテレビを観るんですね、これが。

自分の頭で考えるっていうのは誰かに選択を任せるのではなく、選択肢をあえて狭めるのでもなく、多くの中から自分で選択することですから。


ちなみに今夜のオススメは「水曜日のダウンタウン」
「ハンチング被ってる人8割ハゲてる」説、
「半チャーハン、半分より少ない」説、
「ぼんちおさむ、溜めて言えば何でも面白い」説の三本です。

テレビの秘密 (新潮新書)