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「ホストの前に人間やろ」とは何だったのか?

まとめ テレビ

ホストである前に人間やろ!

フジテレビ、日曜14:00からの枠で不定期に放送していた連続ドキュメンタリー「ホストの前に人間やろ」が完結した。
否、完結してしまった。




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1.シリーズを見ていないひとのための要約

井上敬一が作り上げた関西ナンバーワンホストクラブ「紫苑(しおん)」
その名物オーナーの評判を聞きつけ全国から若者が集まってくる。

そこで繰り広げられる熱血ホストクラブ オーナー 井上敬一 vs 若手ホスト。
若手は反発し、問題を起こし、揉める。
それを井上敬一は叱り、慰め、客には頭を丸め、あるいは土下座。
ホストの家庭に事情があれば、井上は実家に赴き親に説明し説得する。

井上敬一の熱血&家族のように扱う暖かい姿勢によりホスト同士の結び付きは強まり、その結実が店へとフィードバックされる。

やがてテレビでのドキュメンタリーが話題に。
井上敬一には、セミナーや出版などの依頼が来る。

徐々にオーナー 井上敬一の元々あった熱血の素養が、意識高い病によって蝕まれ始める。

134 :名無しでいいとも!:2015/05/10(日) 14:23:31.28 ID:vfP6Fu1r
ホストって根っこは楽して稼ぎたい根性だろうからなぁ

自分さえ良ければいいのにボランティア的な意識高い行動とか団結格闘技大会とか
どうでもいいと思ってそう

http://hayabusa2.2ch.net/test/read.cgi/livecx/1431233123/

震災をきっかけに歪み、意識の高さが爆発。
己の店を顧みず、大阪を離れ、店の収益も被災地支援に突っ込んだ結果、店の従業員と溝が産まれる。
オーナーは店を次世代に受け継ぎ、自身は新たな支援のための起業へと走り始めるライク・ア・ローリング・ストーン。
で、番組は終わるはずだった。


しかし運命はそれを許さない。

2.最終回「転落」

顧問先のホストクラブ経営会社に脱税を指南したとして、大阪地検特捜部は3日、yami元職員で税理士の細名高司被告(61)=法人税法違反罪で起訴=を同罪で追起訴した。また、ホストクラブ経営会社「紫苑(しおん)」(大阪市中央区)の井上敬一・実質経営者(37)と、同社の確定申告に関与していた永田博子税理士(61)を同罪で在宅起訴し、法人としての同社も起訴した。特捜部は認否を明らかにしていない。
起訴状によると、3人は共謀し、売り上げの一部を除外する手口で、同社が設立された2009年1月からの3年間に約7500万円の所得を隠し、法人税約2000万円を脱税した、とされる。
また、井上被告については、10年1月〜12年10月、従業員やホストの給与や報酬から源泉徴収した約4500万円の所得税を納付しなかったとして、所得税法違反の罪でも在宅起訴し、同時に法人としての同社も同罪で起訴した。【堀江拓哉、原田啓之】

http://mainichi.jp/select/news/20130604k0000m040090000c.html

国税OBであり税理士の細名高司が逮捕され、井上も脱税により告訴。
事件により店からホストは離れ、客も離れ。
後輩に店を任せるどころか、店を畳む羽目になってしまう。

追徴課税約1億円。
日々4万円づつ増え続ける。

残ったホストらは縮小した店でホストクラブを再開。
しかし井上敬一は、店に来ない。
セミナーなどで知り合った経営者のつてを使い東京で一旗揚げるべく安アパートが拠点。
会員制動画配信サービスオーダーメイドのスーツの事業を開始。
時には風呂の垢とりアカパックンの着ぐるみの中に入る日々。


そんな中、大阪から、かつて井上が育てたホストがやってくる。
再開した店に井上が協力すべきではないか?という声に耳を貸さない。
話しても溝は埋まらない。

そしてなぜかリングの上で殴り合い。
息をぜぇぜぇさせながら井上が解って欲しいと語り、一応若手はその場を去っていく。

借金は日々増え続け、返済のための起業はどれも上手く転がらず、返す目途も立たず。
それでも日々生きるしかなく、番組は終わる。
底の底、明日はどっちだ。


2005年過去の映像。井上敬一が店のホストらに語る。
「ホストの前に男やろ、男の前に人間やろ」

そこへ流れる宮崎あおいのナレーション。

「この言葉に今向き合うのはあなたです」

3.フィクションとノンフィクション

これがフィクションならガチンコファイトクラブ的にリングの上で殴り合い。
オーナーと若手ホストは、お互いを理解した上で新たな船出に向け返済計画を立てる。
これまでの絆の大切さを実感する井上敬一が描かれ、

「これまで培ってきた絆、それによって敬一は再び立ち上がろうとしています。
ホストの前に人間やろ。人間同士の結び付きを感じながら彼は歩き続けるのです」

と宮崎あおいのナレーションが流れる……だろうが、現実は甘くなく。

そーいう終わり方をするわけもないノンフィクション。
杜撰な返済計画、無暗に高い意識、わかりあえずに離れていく関係、暴走する起業精神。
テレビ番組としては面白いが。


先日、政治家になろうとして働きもせず気づけば借金が85万円になり、実家へ引き返し親と喧嘩したあげく「借金はブログで返す」とのたまい、後日 父親が85万円を返済したことを「父はきっとボクの行動を理解し、借金を返したくなったんだと思います」などと勘違いっぷリを発揮した宮森君と言うのがいましたが、井上敬一を見ていて彼と被る部分があった。
とはいえ井上敬一に1億円を返してくれる親はいない。

http://inouekeiichi.net/bakuro/
※井上敬一告白サイト

こういうサイトを作り、メールを配信し講演会をやって少しでも稼ごうとするのはわかるんだけど。
情報商材的なものとか、セミナー商売とか。
このやり方で借金を返していくのを無理だと感じないらしい。
どうしてこういう「濡れ手で粟」手段しか選べないんだろう。

「ブログで稼いで借金返す」と言ってた彼とさして変わらない。
日々の延滞税分にすらならんでしょうよ。
これが「意識が高い病気」なのかもしれない。

4.最後に

結局シリーズはホストに始まり、ホストを辞め自己啓発に走った男の話で終わった。


ホストクラブで作った借金はホストクラブで稼ぐしかないと思うんだが。
とはいえ景気も厳しいしどうなんすかね。

にしても井上敬一講演会は3,000円だそうで。
よく意味がわからない「10万PVのブロガーが教えるPVアップセミナー」ですら5,000円なのに。
井上は、もうちょっと盛らないと借金返せない。


次回、新シリーズ「意識の高さ以前に税金払わなあかんやろ」を期待しつつ終わる。